中村けんです。

 

 

新型コロナウイルス感染症の第5波が猛威を振るい、愛知県も本日より緊急事態宣言の対象区域となりました。

 

 

こうした状況を受け、西尾市では、小中学校における9月以降の対応や、公共施設の運営等についての対応を決定しました。

 

 

 

 

 

 

【小中学校における対応】

 

1.基本的な感染予防対策

 

学校内での感染予防対策については、「学校の新しい生活様式」(文部科学省)のレベル3地域の対応を徹底する。

 

 

2.一層強化する感染予防対策

 

①緊急事態宣言下において、体育の授業で実技は行わない。

 

②緊急事態宣言下において、部活動は中止する。

 

③児童生徒は言うまでもなく、同居家族等に陽性者や濃厚接触者、あるいは感染が疑われる人がいた場合、当該児童生徒は出席停止とする。

 

④教職員は原則として不織布マスクを着用するとともに、ウレタンや布製よりも不織布マスクの方が感染防止効果が高いことを児童生徒にしっかり伝える。

 

 

3.当面の行事について

 

①緊急事態宣言下において、修学旅行・野外学習等の宿泊を伴う行事は延期する。

 

②緊急事態宣言下において、体育大会や運動会等の行事は延期または中止とする。

 

 

4.感染や濃厚接触等を理由として、または家庭の判断で児童生徒が学校に通わない場合

 

①欠席とせず、出席停止等として扱う。

 

②オンライン学習やプリント配布で家庭学習ができるように対応する。

 

 

 

【公共施設の運営等】

 

1.令和3年8月27日(金)から30日(月)の期間

 

①原則、市内公共施設の利用自粛を呼びかける。

 

②夜間も開館している施設の閉館時刻は午後8時とする。

 

③既に予約済みの夜間の利用料金は還付。感染防止を理由とするキャンセル料等については免除。

 

④施設予約の受付業務は行わない。

 

 

2.令和3年8月31日(火)から9月12日(日)の期間

 

①原則、市内公共施設を臨時休館とする。

 

②貸館施設について、既に予約済みの利用料金は還付。

 

③施設予約の受付業務は行わない。

 

 

 

【イベント等の実施】

 

市が主催するイベントや講座などは、原則、延期または中止とする。

 

 

 

 

小中学校の対応については、保護者の方からもご心配の声を聞いています。

 

 

子どもたちを感染から守ることが最優先であるのはもちろんですが、それぞれの家庭が置かれている状況は様々であり、本来は社会全体の連動性の中で考えるべきことについて、学校単独のこととして考えることにより、家庭に過度な負担がかかってしまうと、家庭が回らなくなったり、生活困窮に陥ってしまったり、児童虐待が増えることなども考えられます。

 

 

そのため、学校教育活動自体は感染対策を強化して9月以降も行いつつ、家庭の判断で子どもを通わせない場合にも学びの機会の面で大きくマイナスとならないように配慮することを西尾市としての基本的な考えとしました。



確実な正解というものがない中での対応となりますので、すべての方にご賛同はいただけないかもしれませんが、これが西尾市として議論を何度も重ねた上で結論を出した、最善の対応だと考えていますので、よろしくお願いいたします。




以下では、主な論点について、市の考えをQ&A形式でまとめましたので、参考にしていただければ幸いです。

 

 

Q:一斉休校としない理由は?

 

A:昨年度、3か月間の休校により、児童生徒の心身に少なからず悪影響があり、不登校も増加傾向が強まりました。学習課程は、夏休みの返上や7時間授業等によって巻き返すことができましたが、現時点で休校となった場合、2学期以降の多くの学校行事や入試までの時間を考えると、児童生徒への負担が極めて大きくなります。

 

また、一斉休校とした場合、多くの家庭で子どもの預け先に困り、児童クラブや自主登校が増えます。特に児童クラブでは、密を避けがたい状況となり、感染拡大の可能性が高まるため、学校に登校した方が安全性を担保しやすいと考えています。

 

 

Q:分散登校や時差登校をしない理由は?

 

A:分散登校を実施した場合、多くの家庭で預け先に困り、児童クラブでの密状況が懸念される点は、一斉休校の場合と同様です。

 

また、西尾市では大半の学校で通学班による集団登校をしており、時差登校を実施した場合、上級生がいない班ができてしまうため、特に交通量の多い時間帯は安全面の確保の点から望ましいと考えていません。

 

 

Q:子どもを学校に通わせることを控えたい家庭への対応は?

 

A:新型コロナウイルス感染症を理由に、子どもを学校に通わせないという申し出があった場合、欠席扱いにはしません。その場合、タブレット端末を貸し出したり、プリントを配布することで、学習に遅れが生じないように支援をしていきます。

 

 

Q:オンライン学習はどのように行っていくのか?

 

A:授業でも利用している学習アプリ「ベネッセ・ミライシード」や「ラインズ・eライブラリ」を活用することで、教科書の内容に沿って自分のペースで学習を進めることができます。これらのアプリは学校と繋がっており、担任は児童生徒の学習状況を把握することができるため、進捗状況に応じた指導を行ってまいります。

 

 

Q:給食に対する考え方は?

 

A:給食への依存度が高い食生活をしている児童生徒もいるため、健康面も考慮して給食は実施していきたいと考えています。これまで通り、向かい合わせの会食を禁止し、黙食を徹底します。

 

 

Q:学校内で感染拡大が確認された場合の対応は?

 

A:感染拡大が危惧される場合は、学校ごとの臨時休校や学級閉鎖をためらうことなく実施します。