中村けんですニコニコ

 

 

昨日行われた西尾市議会12月定例会の一般質問において、来年6月20日に執行される西尾市長選挙への立候補を表明いたしました!

 

 

課題山積の西尾市ではありますが、自らが先頭に立って夢や希望の持てるワクワクする西尾市を創っていくため、引き続き市政運営の舵取りをさせていただきたく思いますグッ

 

 

 

なお、市民クラブの小林敏秋議員からの質問に対し、これまで3年半を振り返っての成果や、積み残された課題、これからのビジョンについても述べていますので、ブログ上でご一読いただければ幸いですキラキラ

 

 

 

 

 

 

 

 

質問要旨1)就任から3年半を振り返って、就任前に思い描いていた市長像いわゆる市政運営と実際に就任されて市政を運営され、就任前のイメージとの違いはどのようでしたか。

 

一番大きな違いは、物事を決めていくことの頻度と重要性です。世の中には解決していかなければならない課題がたくさんあり、それは西尾市内においても同様です。その一方で、事業の実施に使うことができる財源には限りがあります。

 

限りある財源の中で、いかに優先順位をつけ、効果的に事業を実施していくかを決定するにあたっては、日頃から様々な声や情報に対して鋭くアンテナを張り、常に頭の中をアップデートしていくとともに、大局的に物事を捉える視点が欠かせません。時に賛否が大きく割れることもあるかもしれませんが、批判ばかりしていて世の中が良くなるわけではなく、必要なことは進めていかなければなりません。

 

そうした視点で、一つひとつの物事について決断・決定していくことの重要性と責任の重さを日々感じながら、市政の舵取りをさせていただいております。

 

 

 

質問要旨2)就任から3年半、PFI事業や市民病院の経営改善、子育て支援など市政全般をどのように総括されますか。

 

現在直面している一番大きな社会的課題は、人口減少に対してどう対応し、歯止めをかけていくかということであります。

 

この点について、特に注力すべき分野は子育て支援と産業振興であり、また、地方創生の成功という視点で見れば、いかにして他の自治体との差別化を図るかという視点が重要になります。

 

まず、子育て支援については、県下でも珍しい子育て祝い金制度「西尾すこやか祝い金」を創設するとともに、国の動きに先駆け、不妊治療に対する市独自の助成制度を県下トップクラスの水準に引き上げました。

 

産業振興については、企業誘致は順調に進み、平成30年の工場立地動向調査では、件数や面積で全国一を誇る愛知県において、県内一の実績を挙げることができました。それに加え、吉良町の瀬戸・駮馬地区へ、52Haに渡る株式会社デンソーの進出が決定したことは、将来も西尾市が発展していく上での大きな起爆剤になり得るものであると考えています。

 

また、地方創生については、職員の知恵をまちづくりに反映させるための「ワクワク西尾創生コンテスト」、企業や各種団体の知恵を反映させるための窓口となる「Cラボ西尾」、市民の知恵を反映させるための「クラウドファンディング活用支援事業」を制度として整えました。これら三本の矢から成果が出てくることで、西尾市の地方創生は大きく前進するものと考えています。

 

その他の重点課題として、市民の生命と財産を守る防災・減災対策については、津波避難タワーの建設や災害用トイレの整備など、着実に施策を進められていると考えています。未来への投資である教育については、小中学校の普通教室や幼稚園の保育室へのエアコン設置ができたほか、今年度中にタブレット端末を小中学校の児童・生徒1人に1台整備できる予定であり、子どもたちが学校生活を送るうえでの環境整備を進めることができました。

 

 

一方で、道半ばのものもあります。PFI事業の見直しについては、周囲の期待に応えられるスピード感で進んでいないことを反省点として受け止めつつ、引き続き粘り強く取り組んでまいる所存です。事業者の協力なくしては進まないものでもあるので、市民にとって不幸な公共施設の再配置にならないよう、エリアプラン西尾の皆様にも、対立でなく協調・協力を改めてお願いいたします。一色町生田地区に計画されている産業廃棄物最終処分場の建設問題については、条例の制定や動画の作製などを行ってきましたが、予断を許さない状況に変わりはなく、今後も反対の姿勢を貫きながら対策を講じていきたいと考えています。西尾市民病院の医師不足及び経営悪化の問題については、短期間で抜本的な改善効果を出すことは難しいと言わざるを得ませんが、大学の医局を訪ねての医師派遣の要望活動に積極的に取り組むとともに、病院のあり方についても引き続き検討を重ね、市民の皆様の期待と信頼に応えられる病院として存続できるよう、全力を挙げてまいります。

 

 

 

再質問)ただ今の答弁で「エリアプラン西尾と、対立でなく協調、協力を改めてお願いいたします」とのことですが、私は、市の言い分とエリアプラン西尾との意見が乖離していると思いますが、今後どのように対応されていきますか、再度質問いたします。

 

見直し方針自体は、対面での懇談会や市民アンケートの結果を踏まえて策定しており、当初契約の内容よりも市民の意向を反映したものになっています。

 

西尾市方式PFI事業については、関係する企業の多くが市内に籍を置いているので、取れるだけ市からお金を取ってやろうという姿勢ではないと信じたいです。市民に大きなツケが回らないよう、市とエリアプランの双方が歩み寄ることが大事であり、見直しへの協力について、引き続き粘り強く働きかけていきたいと考えています。

 

 

 

質問要旨3)10年後、20年後、50年後の長期に渡る西尾市像をどのように描いてみえますか。

 

世の中の流れを踏まえ、中長期で見た今後の市政運営をしていく上で大切な価値観として、3点挙げたいと思います。

 

1点目は、Slim(スリム)です。長期的なトレンドとしては、人口は減少局面に入り、人口が減少すれば、税収も減少することが懸念されます。その一方で、行政需要はますます複雑多様化されることが見込まれます。そのような状況の中で現実的に行政運営をしていく上では、官民連携による共創のまちづくりや行財政改革に積極的に取り組み、スリムな行政を実現していくことが重要となります。

 

2点目は、Smart(スマート)です。日進月歩で発達するテクノロジーの恩恵を積極的に取り込むことで、行政内部における実務の合理化や市民サービスの利便性向上が期待されます。また、新型コロナウィルス感染症の拡大により、社会のデジタル化の遅れが大きく問題として認識されたことからも、テクノロジーを活用したスマートな社会を実現していくことが重要となります。

 

3点目は、Sustainable(サステイナブル)、つまり持続可能性です。自分の幸せだけを求めるのではなく、子どもや孫の世代にも豊かで快適な生活を引き継いでいくためには、成長や効率一辺倒の社会をつくるのではなく、多様性を認めながら、環境や貧困などにも配慮した、持続可能な社会を実現していくことが重要となります。

 

 

それ以外に、西尾市として取り組んでいくべき分野として、2点挙げたいと思います。

 

1点目は、都市計画です。西尾市が抱える大きな課題の一つに、名鉄西尾・蒲郡線の存続があります。現状、イベントの実施やパーク&ライドの推奨、にしがま線応援団の皆様の頑張りにより、利用客の増加について一定の成果を出すことができ、今年度から5年間の存続も決まっています。

 

しかし、そうした課題を抱える一方で、利用客の増加を図りにくい都市計画になっているのも事実であると感じています。デンソー新工場の進出を一つの起爆剤に、今後も西尾市が長期的に発展していくためには、多種多様な観点からまちのあり方を検討し、攻めの姿勢で都市計画を見直していくことが欠かせないと考えています。

 

2点目は、スポーツ振興です。わが国では、来年に東京オリンピックを控え、2026年にはアジア競技大会が愛知県で開催されることから、市民のスポーツ熱が高まっていくものと思います。スポーツは、若者にとっては自分の人生の中で大きな比重を占めることも少なくなく、高齢者にとっては健康を維持していく上で重要なものでもあります。また、観るスポーツは、老若男女関係なく、感動と共に多くの人間が一つになれる貴重なコンテンツです。

 

しかしながら、西尾市における現在のスポーツ環境を考えると、特にハードの面では他の自治体に比べて見劣りすると言わざるを得ません。ハード・ソフトの両面で計画的にスポーツ環境を充実させていきたいと考えています。

 

 

 

再質問) 質問要旨3でお聞きした将来像を実現させるために、来年6月に行われる市長選挙に立候補されるつもりはありますか。

 

課題山積の西尾市ではありますが、先に申し上げた方向性の下、自らが先頭に立って夢や希望の持てるワクワクする西尾市を創っていくため、引き続き市政運営の舵取りをさせていただきたく、立候補の意思を固めたことをここに表明いたします。