中村けんです
2月15日から3日間、僕が所属する市議会の会派(至誠クラブ)で、行政視察にいってきました
テーマと視察先は次の通りです。
子育て基本条例について(鹿児島県姶良市)
ふるさと納税について(宮崎県都城市)
地域医療を守る条例について(宮崎県延岡市)
1日目は、姶良市(あいらし)で、子育て基本条例について話を伺いました
ちなみに、「条例」というのは、地方自治体(都道府県や市町村など)が作る独自の法形式であり、「〇〇基本条例」というのは、「〇〇」の分野における自治体の理念や基本方針を定めたものをいいます。
姶良市では、平成22年の合併を機に、教育における考え方の根本をすり合わせるため、学校関係者や自治会の関係者などで構成される、「姶良っ子」子育て審議会が設置されました
そして、核家族や地域の人間関係の希薄化など、子育てを取り巻く社会状況の変化により、子育ての不安や負担が増えている状況を受け、社会全体で子育て・人づくりを支える仕組みを構築していくために、審議会で協議された結果、子育て基本条例を制定することになったのだそうです
以下の写真(いただいた資料の抜粋)を参照して、イメージを持っていただければと思います
そして、子育て基本条例の具現化の一例として、現在、次のような取り組みがなされています。
子育てのヒントなどが記された、子育て手帳の配布
人材発掘を行い、地域の方々の知恵や経験を学校運営に活かす
中学校区を単位とした小・中連携事業として、中1ギャップを解消するため、小学校6年生を受け持つ先生を子どもたちと一緒に中学校に上げる(人数に限りあり)
学校・家庭・地域の協働による道徳教育の推進
いずれもよく考えられた施策ですが、特に子育て手帳については、幼児期編、小学校下学年編、小学校上学年編、中学校編の4タイプあり、母子手帳のように長く愛用していただけるような工夫も多く見受けられることから、会派のメンバーみんなが絶賛していました
子育てや教育の分野は、姶良市に限らず、どの市町村でも力を入れていることと思いますが、基本条例を作るということは、様々な主体の間で、その分野における基本的な考え方を一致させることを意味します
今日のように、「協働」が行政運営の重要な柱になる時代においては、原点に立ち返って基本条例を策定していくことは、大変意義が大きいことですし、西尾市においても策定を提言していければと思っています