中村けんです
すでに閉会していますが、6月議会の一般質問では、PFI事業以外に、ふるさと納税についても質問をしました。
そこでのやり取りの内容も踏まえ、西尾市におけるふるさと納税の現状や、今後の取り組みについてお知らせしたいと思います
西尾市では、遅ればせながら、平成27年度よりふるさと納税に力を入れ始め、「西尾市ふるさと応援寄附金」制度が6月1日にスタートしました
そして平成27年度は、返礼品として、西尾の抹茶、一色産うなぎ、えびせんべいを用意し、約3,130万円(2,037件)の寄附金が集まりました
寄附者の内訳は、金額ベースで、市内の方が30.5%、市内を除く県内の方が24%、県外の方が45.5%でした。
また、返礼品配布数では、合計で2,537件配布し、うなぎが75.0%、抹茶が13.2%、えびせんべいが11.8%という結果でした。
寄附金の額は約3,130万円ですが、返礼品送付にかかる委託料として約1,000万円、管理システム構築委託料として約160万円、チラシ等印刷費として約24万円、礼状郵送料として約27万円、ウェブサイトやクレジット決済に係る使用料等として約38万円、臨時職員賃金として約48万円かかる見込みのため、経費を除いた後の寄附金額は、約1,830万円となります
一方、西尾市民が行った、ふるさと納税に係る寄附の金額は約1億3,256万円(1,526人)で、その結果として、市民税(市民税+県民税=住民税)の税額控除額が約5,660万円となっています
西尾市に寄附していただいた額は4月~3月の期間でカウントしており、西尾市民の寄附は1月~12月の期間でカウントしているため、少し時期にずれが生じてしまいますが、単純計算すると、
ふるさと納税で市に入ってきた額(経費を除いた後)は、1,830万円
ふるさと納税で市から出ていった額は、5,660万円
となり、
平成27年度は、4,000万円近くの赤字だったといえます
では、28年度はどうなるかというと、まず、返礼品のラインナップが増えます
写真にあるように、米、コチョウラン、イチジク等の季節限定品が新たに加わります
そして、9月1日からは、事務の一部が西尾市観光協会に委託される予定です。
これにより、宿泊プランをはじめとする観光資源を活用した返礼品の開発や掘り起しも可能となり、市の魅力を体感できる返礼品の充実や、観光事業との相乗効果が期待できます
むやみやたらに還元率を上げ、返礼品で射幸心をあおるようなやり方には賛同できませんが、担当職員もすごくやる気なので、西尾市の魅力を全国に発信していくシティ・プロモーションの一環として、ふるさと納税の推進を積極的にバックアップしていきたいと考えています