中村けんですニコニコ


1月20日~22日にかけての3日間、僕が所属する会派である「市民クラブ」で、行政視察に行ってきました飛行機


初日の早朝にこの冬初めて雪が降った影響で、一部の議員は現地で合流となるなど、トラブル続きの3日間でしたが、何とか無事に戻ってくることができましたあせる





さて、肝心の視察内容と視察先は、次の通りですグッド!


宝石赤自立支援事業について(沖縄県那覇市)


宝石緑観光基本計画について(沖縄県石垣市)


宝石ブルー沖縄こどもの国について(沖縄県沖縄市)



初日の那覇市では、遊び・非行系の不登校児童・生徒を対象とした「きら星学級」、心理的・情緒的理由で不登校の児童・生徒を対象とした「あけもどろ学級」において取り組まれている、子どもたちの自立支援の内容について話を伺いました。


そして、説明と質疑応答の終了後には、実際の教室も見せていただきましたアップ









全国的に見れば、遊び・非行系の不登校児童・生徒の割合は1割程度なのですが、沖縄県では4割(那覇市では、きら星学級の取り組みにより、4割から3割に減少)を占めますショック!



かなり顕著な数値だと思われるのですが、その理由として担当の職員の方が挙げられたことが、早婚・離婚・貧困でしたビックリマーク


沖縄県は、離婚率も一人あたりの県民所得も全国ワーストで、小学校では4人に1人、中学校では3人に1人ほどが生活保護の受給世帯か就学援助を受けている世帯だそうです。



沖縄県というと、耳にする情報は米軍基地の話題や観光の話題が多く、そこまで貧困が根深い問題であるということを今まで知らなかった自分が恥ずかしかったですダウン





2日目は、場所を石垣島に移し、石垣市で平成22年度に策定された観光基本計画について話を伺いました。






平成9年度に観光立志宣言がなされた石垣市では、以下の6つの基本方針をもとに、観光振興が図られています音譜


1観光交流拠点としての石垣島らしさの確立


2新しい魅力づくりと発信


3観光マーケティングの推進


4地域の産業と観光の結びつけの強化


5受入体制の確立


6観光地経営システムの高度化



こうした取り組みと、2013年度にオープンした新石垣空港の影響もあり、平成26年には、石垣市の観光入込客数は100万人を超えましたアップ


石垣市の人口が5万人弱なので、すさまじい数値だと思いますキラキラ



そのうちインバウンド(海外からの観光客)が約2割を占めるのですが、地理的な事情からも分かるように、台湾人観光客の割合が特に多いそうですパー


ちなみに、中国本土からの観光客はほとんどいないとのこと。



また、観光客の平均滞在日数は3~4日で、石垣島を拠点に、西表島や竹富島などのいわゆる八重山諸島を周遊するケースが多いそうです船


実際のところ、石垣島は沖縄県に含まれはしますが、まちの雰囲気は沖縄本島とは全く異なる独特のものがありますし、リピーターが多いといわれるのも納得できる気がしましたニコニコ





石垣島から本島に戻った3日目の沖縄市では、動物園とミュージアムを備える、沖縄こどもの国で話を伺いました。





沖縄こどもの国は、沖縄の祖国復帰支援事業の一つとして、戦後米軍統治下で特殊な環境に置かれた沖縄の子どもたちの未来への夢と希望を育む健全な施設をつくる目的で、沖縄が本土に復帰した1972年にオープンした施設ですビックリマーク


オープンまもない頃から色々とリニューアルが図られ、水族館や遊園地があった時期もあったようですが、ハードに依存した運営では、一時的に入園者が増加しても一過性のもので終わるという状況が続いていたようですダウン



それが、平成15年度に「財団法人沖縄こども未来ゾーン運営財団」が運営を受託するようになって以降は、年間入園者数が30万人を下回ることは一度もなく、順調に推移しています音譜


その理由としては、(特に平成15年度のリニューアル当初に)保育園や幼稚園などをはじめとして熱心にPR活動に努めたこと、定期的に報道機関と懇談会を行ったり、地元のFMで番組を持つなど、メディア対策をしっかり取っていることなどが挙げられるそうです。アップ



それに加え、僕が感じた一番大きな理由は、なんといっても「人材」!!



「動物園というと、北海道の旭山動物園が有名ですが、コンサルの言うがままに旭山動物園のマネをしていてもしょうがない、いかにして特色を出していくかが重要。」


「地域の文化や歴史を大切にし、生涯学習の要素を第一にした園にしていきたい。」


など、施設長の方のアイデア溢れる熱心な話しぶりとその博学さには、聞いていてただ驚くばかりでしたひらめき電球




動物園の説明をしていただいた後は、ワンダーミュージアム(名古屋市科学館のような施設)に場所を移し、実際の展示について説明をしていただきながら、体感してきましたニコニコ


大人が体験してみても面白い展示ばかりだったので、これが子どもだったらすごく面白いんだろうなというのが率直な感想合格



それだけでなく、表面的な「面白さ」とは異なり、不思議や驚きなどが知的好奇心をくすぐる「面白さ」であるため、想像力の豊かな子どもを育てるという点から見ても非常に有用な施設であると感じましたキラキラ