中村けんですニコニコ


11月9日(月)~11日(水)まで、市議会で所属している経済建設委員会の行政視察に行ってきましたビックリマーク



他の地域の先進事例を勉強する場合、理論の部分については、ネットで検索するだけでもかなりの情報は手に入りますアップ


しかし、制度を設計したり、事業を実施していくうえで、それに関わっている方に直接お話を伺うことで初めて分かることも少なくありませんあせる



今年度の行政視察は、3か所にお邪魔しましたが、例年以上に中身の濃い視察ができましたグッド!


その内容をブログ上でもご紹介したいと思います。



1日目の視察地は、佐賀県みやき町。


テーマは、定住促進事業(主にPFIを採用しての市営住宅の建設)についてです。








PFIとは、民間事業者の資金やノウハウを利用して、公共施設の建設・維持管理・運営などを行う手法のことで、西尾市ではPFIを採用しての公共施設の再配置(統廃合)を進めようとしています。


そして、現在の一色支所は、建物の長寿命化が難しいため、法定耐用年数を迎える平成29年度以降に解体され、市営住宅が建設される計画になっていますショック!



市営住宅を建設するという選択自体の賛否も大きく分かれているところではありますが、地域住民の方々からは、地震時の避難場所としての機能を求める声も大きいため、「PFIを採用し、一色支所の跡地に市営住宅を建設する」という内容の是非について、今後より深く検討していくために視察をさせていただきました。




みやき町では、2035年の人口が現在の71%になるという非常に悲観的な推計を受け、スピーディーに施策を講じていく必要があるという判断の下、PFIを含めた民間手法が積極的に取り入れられていますDASH!



その中で、PFIを採用して建設した町営住宅は、主に子育て世代を対象とした特定優良賃貸住宅で、家賃設定が比較的に安価に設定されていることから、24戸募集した第1弾・第2弾とも大変好評で、入居率はともに100%、第3弾・第4弾と建設していく予定であるであるとのことでした音譜


加えて、各棟で年間500万円近くの利益が出ているため、それを積み立ててリニューアル資金に回すことを考えており、とにかくうまくいっているという旨のご意見でしたキラキラ


ただ、セキュリティ面は民間側が担っているため、災害時に住民が避難してきても許可なしで敷地内に入れるかどうか分からず、西尾市のプロジェクトの特性を考えると、PFIを採用して市営住宅を建設することが順風満帆にいくかどうかは、何とも言えないというのが正直な感想ですあせる





※上段は町営住宅の外観、下段は共有スペースとして使われる部屋の写真です。



今回、ご縁あってみやき町を視察させていただきましたが、説明や質疑への回答の多くを町長自らがされていたのが印象的でしたニコニコ


そして、制度設計にあたり、多角的な観点から深く考察されていることが、末安町長の話の中から随所に感じ取れましたアップ


そのまちの将来を大きく左右しかねないプロジェクトについては、節目節目で方向性を出すだけでなく、トップ自らがある程度事細かいところにまで通じていることが大事であると改めて思いました。



また、議会も当事者意識を持って関わる必要があるとの考えの下、特別委員会を設置し、その委員となった議員一人ひとりが提言する意見をしっかりまとめたという話もお聞きし、議会人としての姿勢という面でも勉強になりましたビックリマーク