中村けんですニコニコ


2日目の視察先は、岩手県紫波町ビックリマーク


視察内容は、官民連携のあるべき形、地方創生の理想モデルなどともいわれ、全国から視察の申し込みが殺到しているという、オガールプロジェクトについてです音譜



まず、オガールという聞きなれない名称についてですが、これは、「成長」を意味する方言「おがる」と、「駅」を意味するフランス語「ガール(ギャール)」を掛け合わせたものです。


そして、プロジェクトの内容は、紫波中央駅前都市整備事業ビル


下図を参照して、イメージを持っていただければと思いますパー





この事業が脚光を浴びているポイントの一つが、公が行う事業やサービスに民間の資金やノウハウを活用する、「公民連携(官民連携)」という手法が用いられている点ですアップ


なお、便宜上、オガールプロジェクトの説明はここまでとさせていただきますので、興味のある方は以下のウェブサイトをご覧ください。

http://ogal-info.com/index.php/project/dream/home



今日、多くの地方自治体が公共施設の老朽化に苦しんでいますが、財政的な余裕がない中で市民サービスを低下させないためにどうすればよいかと考えた時に、民間の資金やノウハウを利用する公民連携という手法は、一つの有力な選択肢になりますグッド!



ただ、一口に公民連携といっても、専門的に言えば手法はいくつもあります。


紫波町では、エリアによって手法が異なりますが、西尾市では、PFIという手法によって公共施設の再配置(再編)を図ろうとしていますひらめき電球



そして、PFIの特徴の一つが「性能発注」というもので、公が細かいことに口を出さないため、民間事業者の創意工夫が発揮しやすいというメリットがある反面、どのような公共施設になるのか事前にイメージがしづらく、チェックが働きにくいというデメリットがあるように感じています。



PFIは、理屈上では、市の財政支出が抑えられ、利用者サービスの水準も高く、民間事業者も儲けることができる三方よしの手法ですキラキラ


しかし、果たしてそんなに都合よくいくのかはてなマーク


ここが判断の分かれ目であり、市議会の中でも意見は分かれていますあせる



僕自身、この件について、ある程度確信の持てる結論にまで至っていなかったのですが、オガールプロジェクトの視察を終え、いくつかの判断基準が持てましたアップ



公共施設の再配置は、市の今後の行く末を考えていく上で、大変大きな問題となるものですショック!


西尾市の公共施設再配置事業が今後迎えるいくつかの節目において、重要な指標が出てくると思われるため、その指標と判断基準を照らし合わせ、結論を導いていこうと考えています。







オガールベースという複合施設です。


ビジネスホテルのほか、飲食店やコンビニなどのテナントも入っています。




オガールベースには、日本初となる、バレーボール専用の体育館もあります。


県外からも、利用の申し込みがたくさんあるそうです。


バレーボールに特化したところがミソでしょうか。




オガールベースの向かいにある、オガールプラザという官民複合施設です。





オガールプラザにある「官」の機能の一つが図書館です。


蔵書数自体はそれほど多いわけではありませんが、空間や照明の使い方など、人が集まりたくなる雰囲気作りが上手だなと感じました。




オガールプラザには、「しわっせ」という子育て応援センター、会議やサークル活動ができる部屋も備わっています。





年間で4億円近い売り上げがある紫波マルシェ(産直)。


オガールプラザの屋台骨を支える機能といってもよいかもしれません。





PFIという手法で建設し、今年の5月にオープンしたばかりの役場庁舎の外観です。




役場の中はこんな感じです。


造り自体は素朴な印象でしたが、木のぬくもりを感じる広々としたイメージでした。




通称オガールタウン。


町が土地の分譲も行っているそうです。




紫波中央駅の駅舎。


地元で3億円弱の寄附を集め、JRに設置を要望した駅です。




紫波中央駅の出口からの眺めです。


発展するまち、成長するまちという印象をすごく受けました。


まち全体のデザインもおしゃれで、住みたいなという気持ちを起こさせる、そんな景色です。