中村けんです
東進ハイスクールの林修先生を講師にお迎えしての特別講演という形で、西尾JCの7月度例会が行われました
また、この講演は、西尾JCが人材育成の一環として行っている、JCスクールの講座も兼ねて行われました。
僕は、林先生の博識さと話す内容の深さにすごく魅力を感じていて、一度直接お話を聞いてみたいなと常々思っていたので、今日の講演会は本当に楽しみでした。
講演のテーマは、「どんな時でも一歩前に」
生だからこそ聞けるスパイスの効いたその内容は刺激的で、大変示唆に富むものでもありました
要旨については以下の通りですが、東進ハイスクールという大変厳しい競争環境を生き抜いてきた、林先生ならではの話だというのが率直な感想です。
競争することを恐れず、一歩前に踏み出すことで未来を切り開いていきたいと、改めて思いました
経済が右肩上がりの時代は、それなりにやっていればよかったが、これからの時代は№1・№2 戦略が大事である。トップを目指すことが強く求められる。
№1・№2 戦略…アメリカの企業であるGE(ゼネラル・エレクトリック)が取ったもので、1位か2位のシェアを持っている以外の分野からは撤退し、選択と集中を進めた戦略。
同じことを言おうが、同じことをしようが、周りの意見で自分の評価は変わる。歳が近いと伝わることでも、歳が離れていると伝わらないことも少なくない。
林先生を支えているのは「一人力」である。一人でいると、考えるという作業をするので、それが自分の中でたまってその後に活きる。友だちが多いのはあまりよいことではない(極論として)
女性のグループは役割が決まっていることが多く人間関係の訓練になるが、男性のグループはなれ合いになりがちである(極論として)。
人間ができることは限られている。できないことをやるよりも、できることを伸ばす方が賢明である。「これができる」と自負できるものがあるからこそ、できないことがあった時に堂々と「できない」と言える。これができないと認められる子の方が伸びる。
四分割のマトリクスを頭の中で思い浮かべ、何事も客観的に分析(類比、対比、因果))して自分ができることを広げていくことが大事である。
仕事は満点を求めないとダメ。そして、「やりたい」ことよりも「できる」ことの方が高い点数を期待できる。予備校の講師は、やりたいことではなく、できることである。
林先生がやりたいことは、本を書くこと。有名になる前は1万部しか売れなかった著書が、有名になった途端に40万分以上売れた。その作品がよいから売れるわけではなく、書いている人が有名だから売れる。書きたい内容でない著書の方がよく売れ、本当に書きたかった内容の本は全然売れなかった。
やりたいことはできなくても、できることをやって認めてもらうだけでも、仕事としては十分ではないか。