中村けんです
九代玉屋庄兵衛氏をお招きして行われた、からくり人形の実演に出席させていただきました
今回の実演は、日本が誇る技術の粋とも呼べるからくり人形の魅力を世界に発信していくにあたり、茶運び人形と西尾の抹茶がうまくコラボできないかという考えの下に実現しました
今回実演していただいたのは、次の3体です。
まずは茶運び人形、今回の実演が実現した立役者(笑)
隣で説明をしてくださっているのが、玉屋さんです。
7種類の木材を使用してできた人形が、カタカタと音を立てながらお茶を運んでくれます
そして、茶碗をいただくと、人形は、来た道を戻っていきます。
茶運び人形のメカニズムは、現代の機械原理に通用する要素を十分に備えているそうで、自動的に動いて定められた役割を果たす、世界に類のない木製のロボットとです
続いては、弓曳童子
東芝の創業者である、田中久重氏が、持てる技術のすべてを傾注して作り上げた傑作です
台の上に座った人形が、矢台の4本の矢を次々とつがえ、数メートル離れた的に向かって矢を射る姿は、見事としか言いようがありません
最後は、二文字書き人形
文字書き人形というもの自体が珍しく、この人形のほかには、一文字を書く人形が一体現存しているのみだそうです
この文字書き人形は、右手で「松」の字、口で「竹」の字を同時に書き、左手に持つ梅の図柄と合わせて「松竹梅」となる、大変おめでたい人形です
これらの人形は、犬山市文化資料館の別館「からくり展示館」に開設されている工房にて、毎週土曜日に実演が行われています。
文字と写真だけではうまくお伝えできませんが、生で見れば感動すること間違いなしです
犬山市に行く際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか
※人形の解説については、いただいた資料を参考にさせていただきました。