中村けんです
17日(月)・18日(火)の両日、滋賀県にある市町村国際文化研究所で行われた、市町村議会議員特別セミナーに参加しました
全国から300名近くの市町村議会議員が参加し、近隣では蒲郡市の竹内議員などもいらっしゃいました
さて、セミナーの内容はといいますと、次の4つの講義を受けてきました。
地域の社会経済の存続に向けた行財政システムのあり方
講師:沼尾波子氏(日本大学経済学部教授)
この国のゆくえと地方政治のあり方
講師:武村正義氏(元内閣官房長官)
人口減少社会における地方創生と自治体の役割
講師:加藤久和氏(明治大学経済学部教授)
武雄市のまちづくりに見る自治体経営と行財政
講師:樋渡啓祐氏(武雄市長)
議員として自分がどうあるべきか考えたとき、現場に多く足を運び、現場を知ることがとても大事だと思う一方で、知識や教養、リーダーシップといったものを身につけていくことも、それと同じくらい大事だと僕は思っています
今回のセミナーでは、時間軸、地理的な面、政策分野の面から、これからの日本の方向性、地方の方向性について、知識を深めるとともに、大局的に考えるよい機会となりました
また、今回のセミナーを受講したいと思った一番の理由でもある、佐賀県の竹尾市長の講義は、大変刺激のあるものでした
市民病院の民間譲渡や、公立図書館の運営をTSUTAYAで知られるカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に委託するなどの政策を通し、今でこそ全国的に有名な武雄市ですが、やはりそれには理由があります
市長としての心構えや実績など、講師として思う存分に語ってくださいました
その一部をこの場で紹介させていただきたいと思います。
地方最大の課題は「無関心」である
市長は会長兼CEO、副市長は社長兼最高経営責任者である
できない理由よりも、できる理由を8年間職員に問い続けてきた
失敗例に学ぶのではなく、成功例を徹底的にパクる(TTP)
スピード感がとにかく大事
提供者目線ではなく、利用者目線で考える
モノは売れなくても、物語は売れる
守破離の繰り返しで物事は成長・発展する
全職員にFacebookのアカウントを持たせた
道路財源を削り、全小中学生にタブレット端末を配布した
自治体が通信販売を行っており、海外進出も進めている
小学1年生からプログラミング教育をしている
新規事業の7割は実績が上がらずに単年度で終了しているが新陳代謝が大事である
それぞれの内容については、賛否それぞれあるかもしれませんが、西尾市が見習わなければならない面もたくさんあったというのが僕の実感です
議会の仲間、会派の仲間と情報を共有し、良い面は西尾市でもどんどん取り入れていけるよう、積極的に提言していきたいと思います