翌日は、「すくすくスクール事業」の視察のため、江戸川区の船堀小学校にお邪魔しました
「すくすくスクール事業」というのは、一言でいえば、子どもの健全育成事業と、学童クラブ事業が一つになったものです
事業実施に行った背景として、健全育成の面からは、都市化、少子化、核家族化などにより、人とのふれあいが希薄していること、学童クラブの面からは、待機児童の増加や新規施設設置のための費用の捻出などの課題があったそうです
そのような背景を受け、元教育長だった区長の英断もあり、江戸川区では、平成17年度から区内全校ですくすくスクール事業が実施されています
そして、内容はというと、小学校1年生~6年生を対象に(希望者は全員登録可能)、平日の放課後や休日に、体育館や図書館、校庭などを利用して児童が自由に活動できるようになっています
登録については、午後5時までの利用で利用料のかからない「すくすく登録」と、出欠確認があり、午後6時までの利用で月々4,000円の利用料がかかる「学童クラブ登録」があります。
保護者のお迎えは基本的になく、子どもたちは自分たちの判断でバラバラの時間に下校しますが、安全面については、学校応援団という組織と連携しながら、別途取り組みをしているそうです
また、活動にあたっては、サポーターと呼ばれる地域住民の方々が、無償ボランティアとして、スポーツ、伝統芸能、勉強などを教えていて、子どもたちにとって学校で学べない様々な体験ができるとともに、地域と学校との関係づくりにも大きく寄与しているといえます
江戸川区では小学生は部活動がないのに対し、西尾市では小学校4年生から部活動があり、施設の利用面等で事情に差が出てくるとは思いますが、今後児童クラブの対象が6年生までに引き上げられることを考えれば、江戸川区の取り組みは大きく参考になると思われます
こういった趣旨の取り組みがうまくいくか否かのカギは、トップの決断、そして、教育委員会と子育て部門との連携だと感じました
今回勉強したことを踏まえ、これまで以上に子育てのしやすい環境を整備していけるよう、取り組んでまいります