中村けんですニコニコ


西尾市文化会館で行われた、西尾城シンポジウムへ行ってきました音譜







会場の小ホールは、年配の男性を中心に満席で、立ち見の方もいるほどでした満


このシンポジウムは、二之丸広場の整備を記念して行われ、江戸時代に西尾城が近世城郭として確立されるまでの過程を、考古学・文献史学・縄張り研究の視点から検討を行い、その成立を解き明かしていくものです。



当日のプログラムは、以下の通りです。


<第1部> 基調講演

「東海地方の織田・豊臣城郭を探る~その成立と展開~」

中井 均 (滋賀県立大学教授)


<第2部> 発表

「考古学から見た西尾城」

浅岡 優 (西尾市教育委員会)


「文献から見た西尾城」

小林輝久彦 (大倉精神文化研究所 客員研究員)


「縄張りから見た西尾城」

奥田敏春 (西尾市史執筆員)



シンポジウムの内容は、専門的な話も多く、ここでの記述は控えさせていただきますが、会場で購入した資料に西尾城の概要等についての説明も記載されていたため、この場を借りてちょっと紹介させていただきたいと思いますニコニコ


●西尾城の創建は鎌倉時代であるという説が地元では伝えられていたが、近年の発掘調査の結果等により、この説は疑問視されてきている。


●西尾城は、天守が、本丸ではなく二の丸に建っていた、珍しい城郭である。


●西尾城の天守は、明治6年に、他の櫓や門とともに取り壊された。


●過去に、複数の研究者が天守復元を試みてきたが、諸説入り乱れ、定説を見ていない状況である。


●平成23年に、西尾城再建友の会から、①西尾城の面影を醸し出すような史跡公園の整備に着手すること、②その財源として西尾市歴史民俗資料館建設基金の利子収入を充てること、③歴史民俗資料館基金条例について、「この基金は西尾市歴史民俗資料館建設の財源に充てる場合に限り処分することができる。」の条文を改正すること、④今後の基金運用について教育委員会に検討委員会を設けて検討すること、の4項目について出された要望書を受け、今回、天守台石垣復元や広場の整備に至った。