中村けんです。


本日、西尾市議会5月臨時会が開かれ、議員提出議案として、小林議長と徳倉議員を除く28名の議員が提出者となり、タイトルにある決議がなされました。




<提案理由>

 西尾市一色町生田地内の新たな産業廃棄物最終処分場(管理型)及び関連施設の建設に反対する市民の不安が高まる中で、現状を踏まえ、将来を見据えた上で、議会の意思を対外的に表明する必要があるため。



 以下、決議の文言です。


 現在、西尾市一色町生田地内において、新たな産業廃棄物最終処分場(管理型)及び関連施設の建設に向けた、民間業者による用地買収が進められている。


 今回予定されている計画は、同地区の産業廃棄物最終処分場跡地面積の3倍を超える約53ヘクタールの敷地で、容量は10倍を超える約1,000万立方メートル、受入期間は約50年とも言われており、風評被害による産業・観光面への影響が懸念されるほか、悪臭や騒音、自然環境の破壊など、市民の健康や生活だけでなく、次代を担う子どもたちの教育や安全をも脅かすものであり、特に周辺地域に暮らす市民にとっては厭忌(えんき)の情を抱かずにはいられないものである。現に、地元の町内会代表者や漁業関係団体からは、計画に対する反対の意思表示がなされている。


 また、この建設予定地には、旧一色町時代に、民間業者により設置され、十分な管理もされないまま放置されている産業廃棄物最終処分場跡地が含まれるが、愛知県が毎年実施している同地区の産業廃棄物最終処分場跡地周辺での水質調査結果では、特に問題がないという報告を西尾市が受けていることから、同跡地の問題解決の手法として民間業者が進めている新たな産業廃棄物最終処分場(管理型)及び関連施設の建設計画は、現時点では必要ないと考える。


 無論、西尾市議会は、産業廃棄物最終処分場跡地問題の解決についても、先送りするのではなく、国、愛知県、西尾市とともに、様々な可能性を模索し、将来に禍根を残さぬよう、最良の方策で三河湾の水質保全に努める覚悟であることは言うまでもない。


 よって、西尾市議会は、新たな産業廃棄物最終処分場(管理型)及び関連施設の建設について、強く反対を表明する。


 以上、決議する。