○議会

23921日に業者からこういう数字が上がってきて、それを見て、255月の市長選のときに市長としてはどういう認識でいたのか。

○市

解決するということで、マニフェストできちんとうたっている。


○議会

261月末に秘密契約の状況がわかった時点で、市の側から解除しようとは思わなかったのか。

○市

もともとこの契約については、業者サイドが調べたいというもので、処理費用を算定するのに必要だからということであった。その当時の町としては、業者がやりたい、業者が自分の金でやりたい、業者の目的のためにやりたいという契約で、当然、業者からもらったデータを、業者が黙っていてくれと言えば黙っているのが普通のことなので、「秘密保持契約」という名前がついているが、本来は交わさなくてもいい、あるいは覚書程度の契約ではなかったのかと認識している。


○議会

その契約書というのは、いわゆる行政と業者とが取り交わす契約書の体裁にのっとったもの、正式なものという形なのか。

○市

双方の職印が押してあり、のっとったものだと解釈している。


○議会

こういう新聞発表がなされ、事実そのままのところ、そうでないところとあるが、この発表を受け、市長としては住民に対してどのようにコメントするのか

それから、知事に対してどのようにこれからアクションを起こすのか。県との連携が重要だ重要だと言っているが、いまだに接点を持とうとしていない。一部には、県の方から拒否されているというような話も聞こえてくるが、実際上どうなのか。担当者レベルでの話なのか。

市長はこれまで知事と何回も会っているはずだが、何も話をしていないのか。

○市

まず、この問題は我々の世代が解決をしていく問題であり、決して逃げてはいけない。いかなることがあろうとも、これをきちんときれいにして、将来の後世に受け渡ということが基本的な考えである。

県との交渉については、お互いの担当者同士が信頼関係を結びながら進めていくことが第一である。知事に直接物を申すということも、やるべきときは当然やっいく。


○議会

県との交渉をこれからどうしていくのか。市長が言う最善の方法とは、どういう方法か。

○市

まず、県と信頼関係を築き上げていかなければいけない。こちらが県の責任だどうだと言っても、相手が同じ土俵の上に乗ってくれなければ話し合いはなかなかスムーズにいかない。

とにかくこの愛知県の、1つの環境に対する非常に大きな話題性のある今、何としてでも愛知県は一番環境のいいところであるというような状況を、これから我々は実現していくということであり、そのためにどこへでも率先して出かけて行く。具体的に何月何日にということは、相手との交渉の日程調整もあるので、そこまではまだ決めていない。


○議会

市長は、これまで、この問題を解決するために、今回調査をした会社も1つの選択肢だということを以前から言ってきた。ただ、この調査結果については、信頼に足るものではないという発言を今日聞いたが、今後はどういう対応をしていくのか。

○市

市として調査をしていく。しかるべき調査をする機関にお願いをし、しっかりとデータを得ていきたい。


○議会

この問題を解決するために新しい処分場をつくるということは、別の問題だという認識を今持っているということか。

○市

この問題は、あそこがきちんと片づくということが一番の大きな問題であり、方法論については、今からあらゆる方法を考え、最善の方法で至急に取り組んでいきたい。


○議会

三共資源の跡地については、本当に心配している。一番の核心は、第3工区の水路側の土どめが、大変崩落が進んできていることである。先ほどから、風評被害ということでいろいろ議論になっているが、風評被害というのは、ある程度の日数がたって実際に検査しても何もないという結果が出れば、自然と収まるが、何より怖いのは実害である。あの土手が崩落した場合、実際にあの中に埋められているものが海へ流れ出すことが一番心配であるので、何とか早急な対策をとっていただきたい。

○市

地権者、あるいは県がやるのか、市がやるのかといろいろ問題はあるが、十分肝に銘じて、何とか大事に至らないように検討していきたい。


○議会

これからの対処方法としてどのように考えているのか、現在の思いで結構なので、まとめていただきたい。

○市

跡地問題に対する組織としましては、現在、庁舎内で一色地区産業廃棄物跡地問題協議会を設けている。あくまでも内部の連携なので、せんだっての町内会長協議会からも要望があったとおり、地域関係者、産業関係者など、情報を共有するような組織づくりを考えていきたい。そうすることで、市民の皆さんに誤解のない、透明性の高いものができるのではないかなと認識している。

また、今後事あるごとに、例えば市民協働ガイド、あるいは町内会への報告だとか、そうしたことも1つ1つ綿密にやっていくことも必要だと思っている。


○議会

跡地問題の内部での協議会の議事録について、2月末までのものを確認したが、新しい業者が来たときにどうするか、新しい処分場ができたときに、市としてどう対応するかという協議がほとんどだった。跡地問題をどうするかということについてはほとんど時間が割かれていない。この点をどうするのかということをお聞きしたい。

県に要望を出していると言うが、私が情報公開請求を出した限りでは、そうした要望は出ていない。秘密であるなら非開示と出てくるが、それも出てこない。私が確認できたのは、23年度に行われた県への要望だけである。24年以降に出された県への要望書、文書があるはずなので、それを議会に示していただきたい。

情報の共有ということであるならば、市がどのように県に要望しているのかということも知らせるべきだと思う。

また、県に今から要望するのは、まず1番目に何なのか、それから2番目に何なのか。

○市

これまでも、知事への要望が出されていないということで、県も非常に消極的である。それから、何遍言っても同じことは聞かないというような、ちょっと引いているところもある。状況によって要望することは変わってくるかと思うが、今回こうしたことを受けて、再度要望していきたい。

23年以降、要望がないということだが、非開示にした覚えはないので、実際なかったのかもしれない。どういういきさつか確認して、要望活動をしていきたい。

ただ、県への要望については、そういう新聞報道が出れば出るほど、どんどん遠ざかっていくというような印象もあるので、信頼回復、それから県土の保全、県民の安心・安全という観点からも、県への押しつけではなく、連携していきたい。


○議会

県への要望として、その事柄として何をするのか、それを聞きたい。まずは周辺の水質調査、それから土壌調査だと思うがどうなのか。それと、2番目に考えられるとすれば何なのか。

○市

県への要望については、要は跡地の調査、それから周辺の調査、それから応急措置の実施等、専門機関や専門者を交えた跡地対策に対する専門者会議、そうしたものも要望していきたい。

それから、基本的には県と連携していくのが一番であるが、周辺の水質、土壌調査を行い、安心を伝える。ただ1つ懸念なのは、調査するのはいいが、例えばそれが悪い結果だった場合は、即、風評被害につながるため、慎重にやっていかなければいけないと思っている。