中村けんです
現在、市議会の中で定期的に議会改革の議論をしています。
そして、他市の取り組みについて勉強するため、議員全員で三重県松阪市に視察に行ってきました
松阪市では、改革派の若手市長が当選したことが一つの契機となり、平成22年2月から議会改革の議論が始められ、2年8か月後に議会基本条例が制定されました。
では、そもそも議会基本条例とは何かというと、地方分権の進展に伴って議会の責任と役割が大きくなった現実を踏まえ、首長(市長や知事)が条例案を説明し、議員は質問するだけという議会の在り方を見直し、活発な議論を促すために制定される条例のことをいいます。(コトバンクを参考)
この議会基本条例の制定に向けた取り組みは、現在全国的な傾向であり、西尾市議会においても同様の議論が行われています
西尾市議会では、議会機能の向上、議員能力の向上、住民参加の促進、という観点から議論をしていますが、実際に議会基本条例が施行されている松阪市を例に、どのような変化があるのか、主なものを紹介させていただきたいと思います。
松阪市では、
開かれた議会
公平、公正、透明な議会運営
適切な行政の監視、評価
市民本位の政策立案、提言
議会力、議員力の強化
継続的な議会改革の推進
という6つの基本方針の下、次のようなことが実施または検討されています。
議会報告会の開催
正副議長選挙の立候補制導入
予算決算説明会の開催
反問権・反論権の付与
通年議会の検討
議員研修会の充実
政務調査費の適正な執行と公開
西尾市議会においても、多かれ少なかれ、こういったことが議論の俎上に載ってきます。
ただ、一番大事なことは、何をやるかということ以前の、議員各々の気持ちの部分だと思います
「どうせそんなことやっても市民は興味持っていないから」
というような考え方でなく、
「自分たちが行動することで興味を持ってもらおう」
という考え方で全体の議論を進めていけるよう、自覚を持って取り組んでまいります