西尾市行財政改革推進委員会

中村けんです

西尾市役所で行われた、西尾市行財政改革推進委員会を傍聴しました。

一般公開の会議でしたが、どういうわけか傍聴者は僕一人という状況で…

この委員会は、西尾市の行財政改革の取り組みに対して市民の意見を反映させることを目的に、行財政改革について調査、検討、協議するものです。

有識者＋一般公募の委員で構成されています。

メンバー構成の詳細については、こちらをご覧ください。

さて、本日の会議の議題は、次の2点についてでした。

４０億円の歳出削減目標について

今後の行財政改革の予定について

西尾市では、「西尾市行財政改革推進計画」（第4次実行計画）に従い、平成24年度～平成26年度の3年間で、歳出を40億円削減する目標を立てています

そして、その進捗状況について事務局から説明がありました。

主だったものは、以下の通りです。

職員人件費の削減により、約12億7,000万円の削減

　※詳細が載っておらず、自然減なのか、改革の成果なのか分からないという意見あり

市税の前納報奨金の廃止により、約7,000万円の削減

消防車両等の適正配置及び計画的更新により、約9,000万円の削減

電気事業者を中部電力から他の事業者に切り替えたことにより、約6,000万円の削減

公共下水道事業に関する借り換え（繰り上げ償還）により、約1億3,000万円の削減

勤労者融資事業の見直しにより、約6,000万円の削減

　※金融機関が融資をする元手になるお金を預託するだけであり、期間満了後は市に返ってくるお金であるから、そもそも削減にならないのではないかとの意見あり

中小企業融資事業の見直しにより、約1億2,000万円の削減

普通建設事業費の削減により、約14億7,000万円の削減

　※公共事業の先送りではないかとの意見あり

　※削減額が大きいのに、詳細が載っていないので、評価ができないとの意見あり

一般職員の時間外勤務手当の削減により、約1億9,000万円の削減

水道事業に関する借り換え（繰り上げ償還）により、約6,000万円の削減

退職手当の削減により、約1億9,000万円の削減

平成24年度予算執行段階における削減により、約2億1,000万円の削減

また、今後の行財政改革の推進については、次のような説明がありました。

今年度末に公共施設再配置実施計画をまとめる

平成26年8月に公開事業診断（事業仕分けのようなもの）を行う

委員会の任期が切れる平成26年8月10日までに、市長に報告書を提出する

僕は、今回初めて傍聴させていただきましたが、もっと長期的な視点でまちづくりのことを考えてほしいという視点からの意見や、歳出を減らすだけでなく、お金を稼ぐことや有効に使うことをもっと考えてほしいという視点からの意見が多く出されました。

この委員会で出された意見や、市長に提出される予定の報告書に書かれる内容が、その場その場で終わるのではなく、市政に反映されるよう、議会としても情報のアンテナを高くし、フォローすべきところはしっかりフォローしていきたいと思います