中村けんです
西尾市の職員として採用され、市民病院に配属となった僕が一番感じた課題、それは、部門間、特に事務職と医療職との間に大きな壁があるということでした。
これが何を表しているかというと、経営的なことを中心となって担っている事務職員が、現場のことをしっかり把握できないということです
もちろん、例外の人もいます。
自分自身、用事があればちょっとしたことでも現場に出向くよう心がけていましたが、もっと広く職員間でコミュニケーションを図れるようにできないかとずっと考えていました。
そんな僕が考えついたことが、市民病院ふれあい祭りの復活でした
なぜ、「復活」かというと、O157が世間を騒がせる前までは、毎年納涼祭という形で開催していたのですが、それ以降10年以上開催をしていなかったからです
日ごろお世話になっている、地域住民のみなさんへ感謝の意を込めて、また、企画・準備・運営を通じて職員間でのコミュニケーションを活発化させるため、院長や上司にふれあい祭りの開催について掛け合いました
幸いにも、趣旨について理解を得ることができ、病院開設60周年記念として、2008年10月10日に開催することが決まりました
実行委員は組織横断的に出してもらい、ブース出展は全病院的に応募し、消防隊など病院職員以外のみなさんにもご協力いただき、準備を進めていきました。
そして、開催当日の様子が以下の通りです。
http://www.city.nishio.aichi.jp/hospital/intro/hureaimaturi1.htm
http://www.city.nishio.aichi.jp/hospital/intro/hureaimaturi2.htm
http://www.city.nishio.aichi.jp/hospital/intro/hureaimaturi3.htm
当日は天候にも恵まれ、親子連れを始めとした、たくさんのお客さんで賑わいました
楽しそうにしているみなさんの笑顔を見て、それまでの苦労が一気に報われた気がしました。
中でも特に印象的だったのが、運営側である職員の表情です。
普段は、仕事として接する機会が多いわけですが、仕事では決して見られないような表情も多々
和気あいあいとした様子を見て、少しは職員間の心理的な壁を取り除くという目的を果たすことができたのかなと感じることができました。
それと同時に、決して自分ひとりの力では成功に導くことができなかったここまでの道のりについて、力を貸していただいたみなさんに、心より感謝の気持ちを抱かずにはいられませんでした。
これを機に、仕事に対して妙に入れ込み過ぎず、周りのことにも目を配りながら、適度に肩の力を抜いて取り組めるようになったように思います。
そして、この年度を最後に、僕は次の部署に異動することになりました。