養成所14週目。
[2/1(月)〜2/7(日)]
■2/1(月)
今週は養成所の初ライブ(無観客)。
そのため、1つのネタを何度も何度も練り込んでいて、もうワケがわからなくさえなっている。
ライブまであと2回しかネタ見せはないのだけど、他のネタに逃げたくなっている自分もいる。
どうすればいいか悩んでいるとき、ふとこんなことを思った。
「そう言えば、昔はすぐに逃げた。逃げれる隙を見つけたらすぐに逃げた。今回も違うネタに逃げるのは簡単かもしれないけれど、ここで逃げたら、一つのネタも完成させれないままライブ当日を迎えることになる」
そこで、なぜ自分はいま逃げたくなっているんだろう?と考えてみた。
そうすると、一つだけわかったことがあった、、、
「一つのネタをしっかりと練り込んだのにも関わらず、それがウケなかった時のショックが怖い」
たしかに、それは怖い。
でも、M-1のような大きな賞レースの決勝に行く人たちは、何年間も練り込んだネタを披露するワケで、そのネタでさえ否定されてしまう可能性がある怖さを考えれば、、、別に大したことはないじゃないか、と、今のネタをもっと練り込んでいこうと思えた。
・17時、眠すぎて,立ちながらBARのボケ案を考える。なんだかんだでそれなりに出て驚く。
・17時半、動画撮りながらネタ練習。
①ネタ「BAR」何度も
②新試しネタ「クビ宣告」数回
・17:45、ネタ動画をかんし(ピストジャム)さんに送ってアドバイス貰う。
図々しくも新ネタとBARネタを2つも見てもらったが、新ネタがいい、と嬉しい反応。
・22時、ネタ「クビ宣告」を書き起こし。
■2/2(火)
・8時頃、朝から2時間ほどネタ書きをして頭がぼーっとしている。なにを考えたらいいかわからなくて悩む無駄な時間。が、読書してみると意外と頭がスッキリしてまた作業に戻れた。意外な発見。
・考察。この一年、自分にとって何が重要度が高いのか?を書き出す。コントを作るのならば、設定出しがすごい大事になる、ということがわかった。
・13時頃,ネタ動画を撮る。
①「BAR」
②「クビ宣告」
・15:10、小声さん、ガン太さんにネタ相談のメールを送る。
急なお願いにも関わらず、めちゃくちゃ親切に答えてくれる小声さん、さらには、直接会ってネタの本質などまで教えてくれるガン太さん。
本当に感謝しかない。
ただ、ガン太さんと養成所の話をしている時に、「同期たちは〜」と言っていたら、こんなことを言われてしまった。
「え、ちょっと待って、もう同期とか呼んでるの?笑」
「え、え、え、よ、呼んでますよ・・・」
それがなんだかすごい恥ずかしくて、、、素直に聞いてみた。
「あの、同期って呼んだら、なにかダメでしたか、、、?」
「いや、同期って呼んでんだと思ってさ(笑)」
これはたぶん、今まで芸人として経験してきた人間が、養成所に入ったというだけで〝いま芸人を始めたばかりの人たちのことを同期と呼ぶ〟のはどうか?ということだと思う。
でも、僕としては人生で初めて、芸人の友達というか、お笑いのことを同じレベルで話せる人というか、タメ口で話せる人たちが今の同期だけなわけで、、、
「うーん、それって、やっぱ同期じゃないんすかね?」
と聞いてみたら、ガン太さんはにこやかにこんなことを言ってくれた。
「あ、そうなの?元々の同期的な人にはタメ語とかで話したことないんだ?それならいいんじゃない?言ってることの筋通ってるし」
こう言ってくれたけども、もしかしたらおかしいのかもしれない、と少し不安が残ったまま解散した。
あと、同期は僕のことを「同期」として見てくれないかもしれない、ということはしっかりと理解しておかないといけないかもしれない。
なんだか、まるでハーフのような存在。
ハーフの人って、日本では外国人として扱われ、海外では外国人として扱われてしまうみたいな。
■2/3(水)
・朝、自分のネタ動画を見る。
自分では「クビ宣告」のネタで何度も笑っちゃうが、かんし(ピストジャム)さん以外の芸人の先輩たちからはそこそこのダメ出しをもらってしまったので、それはなぜか?と考える。
とは言え、これはまぁ、、、人前でやって恥をかいてみないとわからないのかもしれないけど。
・ラーメン屋店主の設定出し
・自分のパーソナル部分の掘り下げ
・養成所【リモートネタ見せ】
[ネタ]ピンコント「BAR」
講師からこんなことを言われる。
「設定がベタすぎる、、、新喜劇的な感じというか、、、もしあれだったら、こんなBARの店長がいたら面白いな?とかで考えてみたら?」
ぐぬぬぬー。
■2/4(木)
・朝、同期の藤代くんからの「クビ宣告」へのアドバイスのメールがありがたい。
「多分暴言の荒い部分は講師からのダメ出しありそうな気はしますけど、僕みたいにおもろいと思うやつもいるので自分のやりたいお笑いにこだわって頑張りましょうよ!!」
養成所中は荒いものでも自分が良いと思ったものはどんどん持っていくべき、と再納得。ありがたい。
・昼、ネタ動画「BAR」
①髭メイクと②ボケパターン二つ撮って、またまたかんし(ピストジャム)さんにアドバイスを求む
「シェパード(僕のことをかんしさんはまだシェパードと呼ぶ)がやりたいようにやるべきやと思うなぁ」と。
・22時、同期に電話してネタの相談。
めちゃズバズバ言ってくれて有難い。
そこから、ネタの作り方を抜本的に変更。
■2/5(金)
・朝、ネタ「BAR」の台本修正
・[悩み]
今週ある初めてのライブの芸名を何にするか悩む。
急遽、Twitterのアンケートを実施。
・9:30、衣装に着替えて動画を撮る。
衣装やキャラ、すべてを固めていく作業をしつつ、ボケはどの順番がいいのか、ピンコントなので見えない客としっかり会話しているように見えるにはどうすればいいのか、などを強く意識して作る。
・10:30、さっきやった「BAR」台本書き起こし。めっちゃシンプルになっていて良い気がする。
・昼、息抜きも兼ねてストレッチしながら読書「三人」
・15:05〜養成所
□「リモートネタ見せ」
ネタは「BAR」4回目。
今日も今日とて、色々と学びあり。
■2/6(土)
・15:45、寿司屋のおじさんキャラを深堀り。定番は大量に出せたがボケは5個のみ。
・Amazonプライム「笑イザップ」視聴
エピソードトークというのも結局、お笑いの方程式を知った上でやるべきなんだなぁ、と痛感。
結局、お笑いの方程式を知らない人は何もできない。
ふと、思う。
昔、エピソードトークでなんとか上に行きたい、とかバカみたいに言っていた時期がボクにもあったが、これを見てわかるのが、、、無理に決まってる。
まずはお笑いの基礎を知らないとなにもできないという事実。
そう考えると、「養成所に入る」という決断をしていなかったら、未だにそんなこともわからず、いや、知る努力もせずに闇雲にやっていたんだろうなと思うと、本当にゾッとする。
・23時、ネタ動画を撮る。
メイクも2パターン。クセが少し欲しいな,と思い,普通のメイクではなく少しだけヒゲをうねらせる。こっちの方がいい。
で、少しだけ変えつつ、8回ほど動画を撮る。
自分が笑うものが良い、と思うので、明日の朝,また見直そう。
■2/7(日)
・朝、昨日撮った動画を見直す。自分の好きな方を選ぶと、それはクセが強いキャラの方だった。
・今日は初の『養成所内ライブ』
めっっっちゃ楽しかった。
緊急事態宣言最中のため、客席には講師の方のみだったけど、それでも舞台の上でネタをできることの嬉しさったらなかった。
反省点は山ほどあるだろうけど、それでもやっぱり楽しかった。
やっと、何かが始まった感じ。
この感じで毎月養成所内ライブがあると思うと、ワクワクしつつも少しばかりのプレッシャーを抱きつつも、やっぱりワクワクする。
これから結果が教室に張り出されたりするようになったりするのだけど、それも含めて初めての経験だし、どんな結果になろうが真摯に受け止めて立ち向かおう。
そんなわけで、こんな1週間でした。
では、また来週。