【12月7日 日曜日】
 
11時頃、起床。
 
この日は、「プレップスライブ」に昼の部と夜の部に出演させて頂くことに。
 
で、そのライブのレギュラー、トリグミの比嘉さんはボクがやるオカマのジュディーに大変興味を抱いてくださり、そのネタのアドバイスまでしてくださったり。
 
で、そのアドバイスを元に、いざ昼の部「プレップスライブ」へ。
 
すると、偶然やらなんのやら、その昼の部にお客さん客数票で三位にならせて頂いたのです。
 
わたくし、恥ずかしながら芸人になって約3年とちょい、やっと、本当にやっと、、、小さなライブであれど、、、順位表で三位という快挙を遂げました。
 
こんなことで喜んでいたらダメなのはわかっているのですが、恥ずかしながら歓喜しております。
 
第一歩、本当にやっと一歩進めたという実感が、本当に本当にやっと抱けたのですから、少しぐらい喜んでも神様は怒らないのではないでしょうか。
 
しかも、それを比嘉さんもまるで自分ごとのように喜んでくださり、昼の部が終わると、
 
「あそこはこうの方がよかったよね、で、ここはこうだったね」
 
と細かく教えてくださったり、さらには、トリグミのじゅんぺいさんまでそのネタについて色々と細かいアドバイスをしてくださったりと、まるで、
 
「ジュディーwithトリグミ」
 
と言っても過言ではないほど、トリグミのお二人がボクの快挙を後押ししてくださります。
 
さらには、夜の回では違うネタをしようかとボクは悩んでいたのですが、そこでトリグミのお二人が、
 
「でも、ここでもう一回ウケた感じを覚えておいた方がいいよ」
 
というアドバイスをしてくださったので、急遽、同じネタをアレンジ&修正して、掛けることになったのですが、そこでも比嘉さんは、そのアレンジバージョンも一部始終確認してくださったりと、本当に本当にこのネタをやる時は、
 
「ジュディーwithトリグミ&比嘉」
 
という名前で出ようかと悩むほど、比嘉さんは自分のネタ合わせよりもボクの方のアドバイスに時間をかけてくださり、さらには、一つ一つアドバイスをくださったうえに、果てには、
 
「ちょっとシェパード、夜の部でやるネタ見せてよ。ね~見せてよ。もう待ちきれないよ~」
 
なんて自分のネタが直前に迫っているというのにも関わらずそんな懇願までしてこられ、ボクもボクで比嘉さんにだけに夜の部でやるネタを本意気で掛けさせて頂いたりしながら、いざ、夜の部へ。
 
が、客席には、昼の部にも来てくださっていたお客さんがチラホラいたりで全く同じネタをその人たちに見せてしまっているという軽い罪悪感を抱いてしまったり、さらには、ウケもまぁまぁな感じで昼とは違いまばらな感じに。
 
でも、それを実感できたのは昼と夜に出させて頂いたことでわかったことですし、これからはいくらお金がかかっても出れる時は毎週日曜日はプレップスに出ようと心に誓ったのでした。
 
ただ、そんな気合いの入ったことを言ってはみても、初めての昼と夜のライブ出演にカラダがボロッボロになっていて、
 
「もう~チカラが出ないよう~」
 
なんてクソみたいな弱音を吐きそうになるぐらいカラダが疲弊感に襲われ、自分の無さすぎる体力とメンタルの弱さに辟易とするばかりなのでした。
 
その反面、サツマカワRPGという芸人さんがこの日ボクらと昼と夜の部に一緒に出られていたのですが、この日のサツマカワさんはネタに、
 
「うっ」
 
という一言を絶対に入れるという縛りでやってくれ、とある人から指令を受けたとかでその縛りネタを掛けられていたのですが、そのネタに対してずっとサツマカワさんは昼夜と終始悩まれていたのです。
 
「縛りネタを作ってこいって言われたんですけど、厳しいんですよ。全然ウケなくて…」
 
ですが、その縛りで作って欲しいという指令はある番組の為だとからしく、サツマカワさんはなんとしてでもそのネタを完成させる為にボクと同じく昼と夜に同じネタをかけられていたのですが、その夜ネタを掛け終わったあと、ボクもボクで昼とはウケが違ったことに多少ヘコんでいると、隣りではボクの数倍のヘコミ様でサツマカワさんが、
 
「ダメだ…三年もやってこれっすよ。テレビなんてボクには無理なのかなぁ…」
 
なんて絶体絶命と言わんばかりの落ち込みようを見せていらっしゃったので、さすがにボクも自分も人に言える柄では無かったもののなんだかそのサツマカワさんの落ち込みようが心配になり、
 
「うーん、でも、面白かったですよ」
 
と、声を掛けるでも独り言をつぶやくでもないような曖昧な言葉を掛けさせて頂いたのですが、そこでサツマカワさんはまるで混沌から這い出て来た悪魔のような表情でこんなことを仰られたのです。
 
「でも…腹の底からは笑わなかったでしょ」
 
ボクは、そのサツマカワさんの決死の一言に何も言えずにモゴモゴとしてしまっていたのですが、そこでサツマカワさんはさらにこんな、
 
〝え、カッコよすぎない?〟
 
というようなこんなお言葉をサラリと仰られたのでした。
 
「ボクはもっと面白いんですよ。もっと面白くなれるんですよ」
 
そのサツマカワさんのお言葉が冗談なのか本気なのかはわからなかったものの、サツマカワさんがネタに対して本気だということはヒシヒシと伝わり、ボクはそこでなんとお返ししていいかわからず、ただただ、
 
「うーむ」
 
と唸ることしかできなかったのでした。
 
そして、そんなこんなあって、この日のわたくしの快挙となったライブは終演を迎え、ボクはお客さんをお見送りします。
 
すると、そこでなんとお客さんから、
 
「ジュディーめちゃくちゃ面白かったです!」
 
なんて、わたくしのつぶらな可愛らしい目ん玉から涙がちょちょぎれそうになるようなお言葉を掛けて頂き、ボクは、歓喜、歓喜、と、そんなことで歓喜してどーすんだ、というようなレベルのことで涙したのでした。
 
そして、そのお客さんからのお言葉を胸に、
 
「が、が、頑張ろう」
 
と、気持ち悪くも決意なんかしたりして、この日はすぐさま帰宅し、夜の部に修正してかけたネタを書き直したり、さらには、新たなネタや今日の夜の部にやるはずだったネタを考えたりしていると、そこに比嘉さんから一通のメールが。
 
「今日やってたシェパードのネタ見る?」
 
しかも、その下にはなんとそのボクのネタがあるであろうYouTubeのURLまで付属されてあり…ボクはすぐさま比嘉さんにお礼を述べてそのYouTubeを見てみたのです。
 
すると、それはトリグミさんがご自身のネタを撮るために撮っていたカメラで撮られた映像だったのですが、比嘉さんはわざわざボクの部分だけを編集で切り取っとくださり、本当に本当に、わざわざボクにその映像を送ってきてくださっていたのです。
 
正直、ボクはそんな比嘉さんの優しさに泣きそうになってしまったのです。
 
ネタのアドバイスをしてくださるのに加え、こんな映像までわざわざ編集して送ってくださるなんて、本当に感動しないわけにもいかない比嘉さんの優しさに触れながらYouTubeを視聴し、さらには、それを見てライブの後に比嘉さんが言ってくれていた改善点がすべて的確だったことや、まだまだ他にも改善点があるということを実感し、
 
「でも…よく、これで三位になれたな」
 
と、珍しく自分を厳しく律し、
 
「あーーー面白くなりたい!!」
 
と、気持ちの悪いことを大声で叫んだりなんかして涙ながらに一人反省会を終えたのでした。
 
そして、そんな反省会を終えて一息、「ごめんね青春」を視聴です。
 
あ、その前にそういえば今日、マッハスピード豪速球の坂巻さん、マスク反対でつけてたな。
 
って、そんなことはどーでもいいか。
 
で、「ごめんね青春」の中で、学園祭について〝寒いと熱い〟ということの講義を原先生(錦戸くん)がしていたのですが、その講義がまた秀逸だったのです。
 
それは、学園祭に真剣に向き合わない生徒や、学園祭を小馬鹿にしているような生徒に向けた言葉だったのですが、
 
「(学園祭に対して) 寒さを恐れずしっかりやれ。寒いことやってる奴の方が、寒いってバカにしてる奴よりアツい」
 
と、学園祭を寒いとバカにするのではなく、まずはその寒いことをやっていると自覚したうえでその寒いことに本気になれ、というようなアツいことを仰られ、さらにはそこから、
 
「寒いって笑ってる連中は、所詮は外側に居るからだ。先生な、学生の頃冷めてたからさ、楽しんでる連中を外側から眺めてたんだ。「熱くなっちゃって」ってバカにしてたんだ。でも、参加しても寒い、参加しなくてももっと寒い。だったら、参加した方がいいでしょ」
 
と、トンデモなく目からウロコなお言葉を原先生は言うのですか、正直、ボクはこれが誰かわからないような人が書いた脚本なら何も思わなかったのだとは思うのですが、これが学生時代にそういうことを覚めた目で見ていたであろう宮藤官九郎さんが書かれた脚本だということで余計に、そして、ボクもそういうヒネくれた奴だったからこそ深く、深く唸らさせてしまったのでした。
 
と、今年最後のブログもこんなにもダラダラと書いてしまったので、今日はもうグダグダと書くのはやめて、これぐらいにしておきたいと思います。
 
では、皆様が来年も良いお年になることを願って。
 
良いお年を。
 
 
 
 
 
ー コメントお返し ー
 
にまにま☆ さん
 
「ダンカン~」や「アナ雪のおかげ~」でも光ってましたよね、北郷さん。
「アナ雪~」の時は、タイミングが早すぎてそれはそれで大笑いしてしまいました。
 
ーお返しー
コメントありがとうございます!
面白かったですねー、明らかに早すぎなのがたくさんありましたもんね。笑