【11月30日 日曜日】
この日は、オフィス北野マネージャー戸上さんの結婚式。
で、会場には、たけし軍団、マネージャー陣、業界関係者、さらに、戸上さんがご結婚されたお相手が浅草の捕鯨船の息子さんということもあって、高田文夫先生や浅草の方々で超豪勢な結婚式に。
すると、まずは新郎側の代表のお方がご挨拶をされていたのですが、そのお方は浅草のお方らしく、
「あなたのお父さんは男前な芸人でした。えぇ、、、芸名は知りませんが」
と、まずは軽いボケで攻められつつ、
「あなたのお父さんは、伝助劇団から開始し…」
と、捕鯨船の大将河野さんの歴史を語り始められ、さらには、花嫁である戸上(とのうえ)さんのことを、
「とかみさん…」
と名前をバッチリ間違えるというナイススピーチから始まり、そこは真面目な結婚式ということで笑いが起こることはなかったものの、会場に居た全員がゼッタイに笑いを堪えていたという最高なシチュエーションから結婚式は始まったのです。
そして、何と言っても、この結婚式会場にあのお方がいらっしゃられたことを書かないわけにはいきません。
そうです、ダンカンさんなのです。
ダンカンさんは、〝冠婚葬祭クラッシャー〟と呼ばれるほどのお方で、兄弟子であるアタルさん曰く、
「ダンカンさんは、冠婚葬祭をその字の如くお祭りだと思ってるフシがあるからな!」
ということで、この日のダンカンさんも大いにダンカン節を踊りまくられていたのです。
ダンカンさんは、先ほどの祝辞の際にも、その祝辞を読まれるお方にジリジリと近づいて行かれるや、
「カシャ!カシャカシャ!」
と、ものすごい近くからカメラで激写されたり、新婦の父、捕鯨船の大将河野さんが珍しく、
〝涙なくして聞けないような〟
新郎新婦へ向けたお言葉を投げかけている時には、
〝グルグルグルグルグル〟
と大きく手を回し、テレビのディレクターがよくやるような〝巻き〟のポーズを、これまた間近まで行ってやられたりと、本当にこの日もダンカンさんはムチャクチャ冠婚葬祭クラッシャーであったのです。
さらには、って、まだあるのか!という感じなのですが、ダンカンさんは一通り式の行程が終わったとみると、まるで新郎新婦のように一つ一つテーブルを周りながらそのテーブルの中で一番綺麗であろう人にラブコールを送られ、さらには、振られてはまた隣りのテーブルへと移動し、という謎のテーブル婚活を繰り広げられていたのですが、とうとうボクがいるテーブルへとやって参られたかと思うと、ボクたちのテーブルにいたお綺麗な女性にこんなことを仰られたのです。
「お姉さん、お綺麗ですね~。ボクね、独身なんですよ」
不意をつかれたものの、ボクは、
〝あ、あの涙はなんだったんだ!〟
と言いたくなるようなムチャクチャなことをダンカンさんは開口一番に仰られ、さらには、その女性に対しこんなトンデモないことまで仰られるのです。
「いやぁ、それにしてもお綺麗ですね~。誰かの愛人なんですか?」
〝な、なんちゅーことをー!〟
ということで、ボクもヘタクソなりにも、
「ダンカンさん、それは褒めてるんですか!?」
とツッコミを入れさせて頂いたのですが、そんなボクのヘタクソなツッコミに対しダンカンさんは、これ以上ないという真剣な表情でこんなことを仰るのでした。
「褒めてる褒めてる。だって、愛人にはナカナカなれないよ~?」
ですが、案の定というかなんというか、そんなダンカンさんのアプローチにそのお綺麗な女性は興味を示してくれなかったのですが、それがわかるや否やダンカンさんは、
〝じゃあ、いいや!〟
とプイッと諦められ、なぜかそこから、
「あーあ、この飯マズイよな~」
と大きなお声で悪態をつかれ、さらには、
「マズイよなぁ、ウンコみたいな味するだろ?」
と、子供が言ったら確実にオシリ100発叩きの刑になるようなことを言ったり、さらには、そんなダンカンさんを見て同じ匂いがすると思ってか元気満々な子供が近寄って来たのを見ると、
「こりゃ、バカそうなガキだな~。フォークで目ツイてやらなきゃダメだな」
と、日本では聞いたことのないような処刑方法なのかなんなのかわからないエグいお仕置き方法を述べられ、ダンカンさんはこの日も最高にクレージーかつ、ある一部分のお客さんを盛り上げに盛り上げてくださっていたのでした。
ですが、さすがにそんなムチャクチャすぎるダンカンさんに、ボクと同じテーブルにいたダイオウイカ夫さんが、
「ちょっとダンカンさん!この席、親族の方が近いんですから、もう帰ってくださいよ!」
とツッコミつつ、この場から問答無用で追い払うような一言を言い放たれると、
「だってさ~、ほかの席でも嫌われちゃって何処に行けないんだよ~」
と、ダンカンさんはさみしくポツリと仰られながらもボクらの席を離れたのですが、、、すぐさま、近くの席から、
「お姉さん、お綺麗ですね~。ボクね、独身なんですよ」
と、相も変わらずテーブル婚活に励まれているダンカンさんのお声が聞こえてきたのでした。
そして、そのあともワイワイガヤガヤと盛り上がり、最高潮に達した超刺激的な結婚式は終わりを告げたのでした。
そして、そのあとボクは北郷さんにお誘いを頂し、この結婚式にも列席されていた北郷さんのお知り合いのニノムラさんと浅草の飲み屋街へ。
で、そこでニノムラさんが殿がニューヨークに行った際にアテンドをしてくださった時の面白ばなしを聞かせて頂いたりなんかしながら、そのお話に笑いに笑って、二次会の時間までご馳走になります。
そして、そのあと二次会へ。
で、二次会は北野ファームの面々が居たり、さらには、その方々が余興をやったりとワイワイと。
すると、その余興をボクが後ろの方で見ていると、さらに後ろの方からこんなお声が聞こえてきたのです。
「よーしよしよしよしよし!」
何事かと思い後ろを振り返って見ると、芸人の腹式呼吸からくるトンデモなく通った声で居島さんがそんな謎な掛け声を叫ばれておられたのです。
「よーしよしよしよしよし!」
ですが、そんな一際目立った掛け声をかけている居島さんに対し、誰もそのことを言わずに、ただただ、
「よーしよしよしよしよし!」
という謎な叫び声が鳴り響いていたので、ボクは居島さんにご挨拶がてら、さらには、失礼ながらもこんなことを言わせて頂いたのです。
「居島さん、なんですかその掛け声は!?」
すると、居島さんは先ほどよりも声の通った、
「よーしよしよしよしよし!」
と叫ばれてから、一呼吸置いてこんなことを仰られたのです。
「いや、掛け声としては間違えてはないぞ、シェパちゃん。よーしよしよしよしよし!」
その居島さんの雄叫びとも言える掛け声が鳴り響いているのを間近で見させて頂きながらボクは、
〝居島さんが言うのだから、これは、か、掛け声なのだろう〟
と、掛け声の奥深さを思い知ったのでした。
そして、そんなこんなあって二次会も縁もたけなわ、ボクは北郷さんと帰宅することに。
すると、その帰りの電車の中で、北郷さんは酔っておられたからかなんなのか、こんな迷言を仰られながらお帰りになられたのでした。
「高円寺のピンサロが荻窪にできたんだよなぁ。怖いんだよ、追いかけてきてんだよ、ピンサロが。怖いよな~シェパード」
どうか、北郷さんのことを追いかけるのだけはやめてあげてほしいと切に思うボクなのでした。
そして、そんなこんなあって帰宅したら、知らぬ間に爆睡。
が、23時頃、なぜかスッと起きてしまったので、録画を視聴したり、
「鶴瓶上岡パペポTV」
60.61を視聴。
すごいレベルの高い漫談。
4時頃まで。