【11月24日 祝 月曜日】

 

9時半、起床。

 

この日は、ライブ「勝手にありがとう」の前説をさせて頂くため、12時頃、新宿へ。

 

すると、その道中、電車の中で、膝からガゴーンって落ちてる人が居た。

 

照れ笑い浮かべて何処かに去っちゃったけど、あの人大丈夫だったかな。

 

で、新宿ネイキッドロフトにて「勝手にありがとう」。

 

で、会場に一番乗りで到着したので、今日話すことを予習したりしていると、少しすると三平さんがいらっしゃられ、ポツリとこんなことを仰られまたまた会場を後にされます。

 

「ちょっと、今日の小道具を買いにドンキ行ってくるわ」

 

三平さんは、この日はこのライブ終わりに夜の西口プロレスの方にも出られるということで、そのライブで使われる小道具を買いに向かられたのです。

 

すると、そのあとに北郷さん、ユンボさん、居島さん、と会場へと入られ、ユンボさんから、

 

「あれ、サンちゃんはまだ?」

 

と聞かれたので、そこでボクは、

 

「なんか、小道具を買いに行くってドンキに行かれましたよ」

 

とお伝えすると、ユンボさんは少しだけ噴き出されこんなことを仰られたのです。

 

「あ~、たぶん今日の西口で使う凶器買いに行ったんじゃね~かな。って、凶器買うってなんなんだよ」

 

しかも、ドンキ(鈍器)で凶器…と、ボクもそこで少しばかりニヤついてしまったのでした。

 

すると、この日も北郷さんから、

 

「ちょっと本番中の写真撮っといてくんねーか?」

 

なんて頼まれたのですが、北郷さんはいつも撮るボクのアングルやパッとしないカメラ撮りに対し、
 
「てか、お前写真撮るのヘタくそなんだよな~」
 
なんてことを仰られたので、そこでそのお言葉にボクが、
 
「いえ!今日はしっかりと撮ります!」
 
と全くもって頼りのない言葉を発すると、北郷さんは先ほどのお言葉に続けてこんなことを仰られたのです。
 
「頼むよ、写真撮るぐらい簡単だろ?せめてプロみたいに撮ってくれよ」
 
すると、その北郷さんのお言葉に〝ん?〟と違和感を覚えられた居島さんが、
 
「いや、北郷さん、さすがにプロみたいに撮るのは無理でしょ!」
 
と、すかさずツッコミを入れてくださり、なんとか、なんとかボクはプロ並みの写真は回避され、自分なりのプロ感で写真を激写させて頂いたのでした。

 

そして、そんなこんなしていると凶器をお買いになられた三平さんも会場へと入られ、いざ、開演です。

 

で、ボクは前説をさせて頂きます。

 

が、せっかく与えてもらったその前説の時間で、クスリともせず。

 

汗だけがダラダラと流れる中、5分ほどの前説は終了してしまいます。

 

せめて、せめて、このライブの前説はウケないといけないと思っているのに、ウケたいと思えば思うほどお客さんが離れていく感じがしたりして、悪循環に悪循環が重なる感じ。

 

それを、ライブの本編が始まってから、わざわざ北郷さんが、

 

「あいつ、あんなキャラのくせに楽屋で気難しい顔してんだよな」
 
なんて笑いに消化してくださったりと、本当に、本当にヘコまざるを得ないほど前説の意味を要しない自分の不甲斐なさにガックリ。

 

でも、次回、まだチャンスなんてモノがあるのならばリベンジをさせて頂きたい…なんてことを思いながらも、そもそも、まずは普段からウケる話をどんどんとしないといけないという当たり前な現実にもぶち当たり、今のところは色んなトコロで話していくことに集中しようと思います。

 

で、いざ本編の「勝手にありがとう」。

 

ユンボさん「川崎球場」
三平さん「人間椅子」
北郷さん「ビートたけし ほぼ単独ライブ」
居島さん「白川静」

 

で、ボクはその中でも、ユンボさんの「川崎球場」に腹を抱えて笑ってしまったのです。

 

川崎球場というのは、1991年まであった球場らしく、今のロッテや当時の大洋などが本拠地として使っていたそうなのですが、そのグラウンドをユンボさんはスクリーンにデカデカと映し出され、

 

{3B2C5FE0-0B10-4C65-9F09-C77778EE9065:01}

 

「これ、すごいでしょ?高校野球の仙台育英の球場より汚ないんですよ。どっちがプロの球場かわかんないんすよね」

 

なんてことを仰られ、そこからユンボさんはこの川崎球場の愛らしい部分をプレゼンしまくられたのです。

 

その中でも、この川崎球場のスタンドがあまりにも小さかったり、球場じたいが汚いからかお客さんが全然居なかったというところにユンボさんは触れられながらトンデモない揶揄を連発され、さらには、

 

〝そんな川崎球場が愛らしくて仕方がない!

 

というエピソードやユンボさんの想いなどを語り尽され、ボクはそのプレゼンを聴きながら本当にお腹がねじれてしまいそうになるほど笑いに笑わせて頂いたのでした。

 

そして、もちろん北郷さんの「ビートたけし ほぼ単独ライブ」も、盛り上がりに盛り上がります。

 

何と言っても、その「ビートたけし ほぼ単独ライブ」で出したパネルの、〝まだギリギリ大丈夫〟なやつを選抜されて出されていたのですが、その土台となる基本は、

 

〝そのライブの裏では実はこんなことが行われていた!?〟

 

というトコロに重点を置いてお話になられていて、当たり前なのかも知れませんが、それはそれは、本当にそれはそれは盛り上がりまくり爆笑に包まれていたのでした。

 

ただ、このブログではせっかく来てくださった方々に申し訳ないので、内容は伏せさせて頂きます。

 

で、お次は三平さんの「人間椅子」。
 
人間椅子というのはバンドの名前だそうで、その人たちは今だに活動されているそうなのですが、ボクは初めて見たその人たちの異常なほどのインパクトのあるお姿に思わず噴き出してしまったのです。
 
ただ、これもここで説明をするにはボクがあまりにも知識がなさすぎるので、もし宜しければネットで調べるなりしてくださると有難いです。
 
きっと、
 
「え、なにこの人たち!」
 
ってなるに違いありませんので。

 

で、ラストは居島さんの「白川静」。

 

正直、この居島さんの〝ありがとう〟は、

 

「へ~ほ~え~!」

 

の連続で、とにかくお口パックリ開けながら見入ってしまったのです。

 

この白川静さんというお方は、〝漢字の本当の意味〟というのを調べに調べ、その調べたことを本に出されているそうなのですが、その日本にある漢字の本当の意味があまりにもグロすぎて逆に笑えてきたのです。

 

しかも、それを他のお三方が、

 

「もう、白川先生考えすぎだよ~」

 

と揶揄されたり、さらには、その漢字を出す時に居島さんが不意にニヤついたのを見るなり、

 

「え、え、え、なんで今笑ったの?怖いよ~」

 

なんて抜群の間で揶揄されるからか、そこにまた笑いが起こり、まるで、

 

〝大学教授の真面目な授業にたっぷりな笑いがある最高な授業〟

 

というような感じで、色んな意味で楽しまさせて頂いたのでした。

 

って、例えがヘタすぎますね…。

 

そして、その居島さんの最後の漢字、

 

〝白という字は、実は白骨の骸骨からきている〟

 

という、これまた仰天な結果にお三方が、

 

「またかよ~!おい、一つぐらいマトモなのねぇのかよ~」

 

「なんか、気のせいか居島を見てたら新しい漢字が出来そうだわ」

 

なんて揶揄され、この日の「勝手にありがとう」はいつものように盛り上がりに盛り上がり、さらには、ボクらが後ろで立ち見するのも厳しいほど満員御礼の中、終わりを告げたのでした。

 

そして、ユンボさんと三平さんは西口プロレスの興行へと向かわれ、北郷さんと居島さんにお誘いを頂き、銀座ポップさんとルサンチマン浅川さんと石岡君とで打ち上げを。

 

すると、そこで北郷さんから、この日盛り上げることを出来なかったボクら前説組に対し、厳しくも温かいお言葉を頂いたり、さらには、居島さんからも、

 

「シェパードくん、もしかして話の途中で笑ってる?もし笑ってるとしたら、絶対に笑わない方がいいよ。あと、絶対にスベることに慣れちゃいけないからね!」

 

と、本当に、本当に本当に本当に有難いアドバイスを頂き、ボクは早く、

 

「まともにウケるようになりたい」

 

と、芸人が抱くレベルのことではないようなことを真剣に、それはそれは真剣に抱き、この日言って頂いたお言葉の数々を心に刻んだのでした。

 

そして、この日はお昼からのライブだったので、夕方過ぎに打ち上げはお開きになり、帰宅。

 

で、帰宅して、NHK「君が僕の息子について教えてくれたこと」を視聴。

 

グサリ、グサリ、グサリ、と、心にグサリと刺さるような言葉が飛び交う、心がぎゅーっとなる〝作品〟、と言ってもいいほどものすごい秀逸な番組。

 

当時13歳だった東田直樹さんが、自閉症である自分の心の内を綴ったエッセイを、自身の息子さんの自閉症で悩んでいたアイルランドの作家デイヴィッド・ミッチェル氏が読み、ミッチェル氏はこの本に大変助けられたということで翻訳し出版したところ、世界の20カ国以上で翻訳されていくことになりベストセラーになっていて、そこで、その元となった東田直樹さんにミッチェル氏が日本まで会いに来るというドキュメンタリー番組。

 

その対談の中で、ミッチェル氏が東田直樹さんに、

 

「怖いことはなに?」

 

ということを質問する場面があるのですが、そこで東田直樹さんが仰られた言葉が本当にグサリと刺さってしまったのです。

 

「人の視線が怖いです。人はいつも刺すような視線で見ます」

 

気づかないうちに、ボクらはそういう目で見てしまっているのを、そのことを言葉に出来ない東田直樹さんはただただ傷つくことしか出来ず、そのどこにも吐き出せない苦しみを常に抱えて生きてきたのだと思うと、ボクはワケもわからず泣かずにはいられなかったのです。

 

しかも、東田直樹さんは別に自分の為とかそういうことは微塵とも思わず、

 

「誰かのためになるのなら」

 

と、自分の体に鞭をうち、人の為に心の内を明かし、さらには、言葉を発するだけでもボクらの何十倍もの体力を使うはずなのに、一言、一言を心の底から吐き出すかのように話されるお姿と、自分の情けなさすぎる姿を重ね、とにかく哀しくなり泣きに泣いたのでした。

 

そして、そんな衝撃すぎる番組を視聴したことで、少しの間、放心状態で宙を見つめたあと、

 

『ポリスアカデミー』

 

を鑑賞。

 

って、急にテイストが変わりすぎじゃないか?という感じなのですが、放心状態が長かった為、次に真面目な作品を観たりなんかしたらもうぶっ倒れるかもしれなかったので、

 

『ポリスアカデミー』
 
の鑑賞なのです。
 
あと、
 
「お前、本当にライブのことを反省してんのかよ!」
 
なんて言われてしまいそうですが、『ポリスアカデミー』も笑いの基礎がたんまり入った作品なので、どうかお許しください。

 

そして、そんなこんなゲラゲラ笑ったりなんかして、鑑賞を終えて寝たのでした。

 

では。




 

ー コメントお返し ー

 

にまにま☆ さん
 
そういえば殿は、若手の芸人さんの悪口も絶対言わないですよね。
咳込んでる人が近くにいたら、私、息止めてます。(←でもイミないかもw)
 
ーお返しー
コメント有難うございます!
基本、仰らないですねー!
息止めですか!笑
今度、ボクも試してみます!笑