【10月31日 金曜日】
 
起床して、録画を視聴してから昨日コンビニで買っておいたお楽しみDVDを視聴。
 
※「お楽しみDVD」コンビニで限定販売されている、主に男性が楽しむDVD
 
でも、その内容はボクが期待していたモノとは大幅な隔たりがありました。
 
「お楽しみDVDにはリアルなんかより夢を追いかけたいんだよ!」
 
なんてよくわからないことをつぶやいたりして、すぐさま視聴を終了です。
 
で、そのあと近所のドトールへ。
 
そこでブログを書いて、コンビニでお弁当を買ってすぐさま帰宅。
 
で、帰宅して早々、
 
『世界最速のインディアン』
{59E13EF6-789E-41E8-9093-0E00827986E1:01}
を鑑賞。
 
映画館で上映されていた当時、この作品が話題になっていたのは知っていたのに観れてなかったということが本当に悔やまれるほど面白かったです。
 
で、内容はと言いますと、63歳という高齢で自分で一から、本当に何から何まで一から作ったお手製バイクで最速記録に挑戦したバート・マンローという人の実話に基づいたお話。
 
と、これだけ聞いたら何歳になっても夢は捨てるな、というような夢物語に聞こえてしまいそうなのですが、単純にそれだけの話でもないのです。
 
この作品のどこが夢物語ではないのかと言いますと、この作品は実話を基にしたフィクション作品という感じなのですが、その作品の中ではこんなことも包み隠さず描いてくれていたのです。
 
「バート・マンローがいかにダメなジジイなのか」
 
そこを徹底して描いてくれていることで、ボクの心はガッチリと持って行かれてしまったのです。
 
そのダメっぷりは、映画の中で描かれているだけでもこんな感じなのです。
 
・朝の5時からエンジンをふかしまくり、近隣住民は大迷惑!
・ドラム缶に溜まった水が飲料水!さらには、そのドラム缶の水でトロけた鉄を固めちゃうほど無頓着!
・久しぶりのデートの為に、電動ヤスリで足の爪をゴリゴリ!
・小便は、レモンの木に!
・いつだって、手はオイルで真っ黒けっけ!
・隣人に雑草を切れと言われたら、燃やしちゃう!
 
もう、こんなジジイが隣りに住んでいたらノイローゼになるに違いないのです。
 
でも、この作品の凄いところは、そんなトンデモないジジイのバートの行動を薄めてくれる、隣人の息子という存在が居るのです。
 
その隣人の息子は親からバートに近づくなと叱れても、親にバレないようにバートに付きっきりで、さらには、バートのすることに対しては傾倒しまくっていて、バートのことを見る目がまぁキラキラと輝いちゃっているのです。
 
ボクにはこの作品のキーマンはその子のように思えたのです。
 
普通にどうしようもない爺さんの話だったら誰も共感はしないのでしょうが、その隣人の息子がバートに心酔していることで、
 
「この爺さんは純粋な人なんだ」
 
という風に自分もその息子に投影し、はたまたバートのような〝どうしようないけど、純粋な人間〟に投影することが出来るのだと思うのです。
 
ただ、一つだけ確実なのは、バートは純粋なのは純粋かもしれませんが、絶対的にどうしようもないジジイには間違いないのです。
 
でも、だからこそボクはこの作品が好きなのです。
 
あと、基本的に純粋な人というのは付き合うのも難しいものなので、バートの私生活への無頓着さや、他人への配慮の無さなんてものは、純粋さありきのオマケみたいなものなのです。
 
さらには、ボクが好きなのは、バートはどうしようもない爺さんではあるものの、その一つにかける想いの強さや、そもそも、バイクで何かをする夢なんて最初は描けてもいなかったというトコロも最高なのです。
 
バートは自家製のバイクを製作はしてはいたものの、自分の漠然とした目標の為だけに自家製バイクを製作し続けていたのです。
 
でも、バートには本当はこんな夢があったのです。
 
「自分が丹精込めて作った自家製バイクを、ボンネビル・ソルトフラッツで試してみたい」
 
ボンネビル・ソルトフラッツとは、バイクのスピードを競う大会が行われる地名のことなのですが、そのボンネビル・ソルトフラッツという場所はバートの住んでいる所からは相当離れていて、その場所に行くことじたい夢のまた夢のようなことだったのです。
 
ですが、そんなバートに、その夢をもう一度叶えたいと思わせるような出来事が起こるのです。
 
その出来事というのはバートにとっては決して良いことではなかったのですが、そのことでバートは自分の人生を顧みてある決断を下すことになるのです、そして、そこからのバートの決意の決まった表情なんかも最高なのです。
 
そのバイクのスピードの速さからくる危険を、隣人の息子がバートにこんな風に聞くシーンがあるのです。
 
「事故で死ぬかもってこわくないの?」
 
バートは、そこでこんなことをサラリと言っちゃうのです。
 
「いや、これだけは言える。こういうマシンに乗ってスピードに挑む時は、それがたった五分でも一生に勝る。一生より、充実した興奮さ」
 
これは、さっき挙げたダメっぷりが多すぎるバートだからこそ言える言葉でもあり、そんな人の目も取っ払い、自分のしたいことを突き進んできたモノだからこそ、この言葉に説得力があるとも思うのです。
 
さらには、バートは自分の老いていく人生にも悲観せず、こんなカッチョいいことを言ったりするのです。
 
「人生なんてあっという間だ。危険は人生のスパイスみたいなもんさ、人生には刺激が必要だ」
 
もう、ろくでもねぇジジイのくせに言っていることは芯が通っていて、やたらとカッコがいいのです。
 
そして、そんなことを言っていても、さすがのバートもそのレースに出るのを不安になり、その不安を最近できたばかりの彼女にこう打ち明けるのですが、そこもまた最高なのです。
 
「みんな無理だって、そう言ってる。ボク意外は。君はどう思う?」
 
ですが、そこで彼女が優しく、バートにこんな風に言うのです。
 
「それはわからない。でも、結果なんてどうでもいいじゃない」
 
バートは彼女の優しい言葉のおかげで安心した表情になり、そこで、セオドア・ルーズベルトが言ったと思われるこんな言葉をポツリポツリと言うのです。
 
「ボクシングを観戦している人は、〝あそこはこうするべきだった〟とか好き勝手を言うけれど、それよりも〝リングで戦ってる男を賞賛するべきだ〟と」
 
この時のバート役のアンソニー・ホプキンスの表情もまた最高で、とにかくボクは痺れてしまい、そこからもアメリカへと渡ったバートの果敢にも攻める姿勢を見ながら、ボクは最後の最後まで打ち震え続けたのでした。
 
まだ観ていない、という人は少ないかもしれませんが、お時間あれば是非、です。

で、そんなバート・マンローにしっかりと打ち震えたあと、録画していたTBSドラマ「ごめんね青春!」を視聴。

 

とにかく、ボクは宮藤官九郎さんのドラマが大好きです。

 

感想、終わり。

 

で、そのあとYahooニュースをチェックしていたら、殿が東京国際映画祭の授賞式でこんなコメントされたというニュースが。
 
「最近、テレビや映画など(創作意欲が)内心ムズムズしているものがある」と発言し、作品の構想を語るのかと思いきや「何か(自分の中で)一皮剥けそうな感じ。まだ“ムケて”いないところが1か所ありますけど」と下ネタを炸裂。
 
活字で読んだだけでも、ブッ!と噴き出すほどくだらなくて最高なのでした。
 
で、そのあと録画していた「SWITCHインタビュー コロッケ×山寺宏一」を視聴。
 
この番組も、最高。
 
今日のテレビ&DVD視聴の最高度、凄すぎです。
 
唯一ダメだったのは、コンビニのお楽しみDVDぐらい、チェッ!
 
で、「SWITCHインタビュー コロッケ×山寺宏一」に話は戻しますが、そこで山寺宏一さんがチャップリンの映画に一人で何人もの役を振り分けてアテレコするというのがあったのですが、それがあまりにも凄すぎて3回も連続で見てしまいました。
 
たぶん、山寺宏一さんの一人アテレコバージョンの作品が出たら、すごい人気が出るのでは、、、なんてことを思ったりなんかしたり。
 
で、コロッケさんのこんなコメントにもグサリとやられてしまったのでした。
 
「これをやったらウケるかななんて考えたことはなくて、やってて楽しいことをやってるだけ。こうしたら喜んでくれるかな?と考えた瞬間から楽になった」


そして、この日はレベルの高いモノを観れたという幸せを噛み締めつつ、さらには、その分考えることも増えてしまったことに、一人悶々としながら夜を過ごしたのでした。

では。
 


 
ー コメントお返し ー
 
1.エロメス さん
 
まぼろし
日本人にシティオブゴットの子供達の生活は想像、不可能!
たけしさんのライブが企画されしかもほぼ単独それが現実に行われた!
日本人にこれを想像、出来た人がいるのか?
今、考えても理解出来ない!
まぼろしのよう……
 
ーお返しー
コメントありがとうございます!
その例え、、、もう完敗です!
まさに、その通りではないかと!
あの日の出来事を語れるというのは大変光栄ではあるものの、その重みというものも、やっぱりすごいです!


 
2.にまにま☆ さん
 
昔と違って、今はテレビではやれない事柄が増えたようですし、殿のかぶり物の製作費も、あまりお金を掛けられないようですね(  ゚ ▽ ゚ ;)
それにしても、殿のタフさには驚きです・・・

 

ーお返しー
コメントありがとうございます!
殿が時事ネタを話されるのもここ何年か減ってきているので、ボクはそんな番組が見たくて仕方がありません!
殿が67歳だというのが、ボクにはどう受け止めていいかわからない時があります。汗