【10月15日 水曜日】

11時頃、起床。

雨が降ってきた。

そして、喉、さらに、肩、痛し。

で、13時頃、銀座へ映画を観に行くことに。

「銀座で映画」

なんか、響きがいいっすね。

と、何がいいのかもよくわかってはいないクセに、気分はセレブリティ。

でも、そんなセレブリティには似付かわしくない銀座の金券ショップにて、

『荒野はつらいよ~アリゾナより愛をこめて~』

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のチケットを購入して、歩いて日比谷にある劇場に席だけを予約をしに行ってから、上演時間までドトールでブログを書くことに。

で、いざ、TOHOシネマズシャンテへ。

すると、日比谷ということもあってか、やたらとご年配のお方が多い中、鑑賞です。

やっぱり、銀座、日比谷あたりの映画館って、ご年配の方が多いんですよね。

でも、それと同時にボクはこんな不安を抱かざるを得なかったのです。

〝この作品はお爺ちゃんお婆ちゃんには刺激が強すぎるのでは…〟

いくら西部劇だと言っても、この監督さんは『テッド』を撮られた監督さんでして、『テッド』の時にもそうでしたけど、どぎついネタに加えてエロネタなんてのもやりまくっていたお方なワケですので、今回の作品にも多少なりともそんなネタは出てくるのではないかと予想されたのです。

そう言えば、話は少し変わりますが、たしか『さや侍』を観に行った時も、その時は場所が新宿だというのにお爺ちゃんお婆ちゃんが沢山居てビックリしたことがあったのです。

これはボクの勝手な解釈なのですが、お爺ちゃんお婆ちゃんというのは映画を観る時に、

『さや侍』→侍→時代劇
『荒野はつらいよ』→荒野→西部劇

という風に考えちゃっているのではないでしょうか。

って、今はそのことはいいか。

そして、そんな不安を抱きつつも鑑賞をさせて頂いていたのですが、案の定と言わんばかりにその予想がバッチリと当たっちゃっていたのです。

〝撃ち合いをやめたいということの意思表示で、相手の影越しのオチ○チンをチョメチョメする仕草〟

〝結婚するまで情事は我慢する、と言っているお相手がバリバリ娼婦〟

といったものだったり、他にもまだまだトンデモないネタや、子供や殿も大好きなウ○チネタなんてものまで出てきたりと、とにかく銀座にいらっしゃられるご年配のお方には似付かわしくないようなシーンがバンバン出てきたのです。

なので、ボクの心配はさらに激しくなっていくばかりだったのですが、なんと、意外や意外、そんなどぎついネタの連発にもお爺ちゃんお婆ちゃんたちもしっかりと笑われていたのです。

そこで、ボクはある真理めいたこんなことを思ってしまったのです。

「お爺ちゃんもお婆ちゃんも、やっぱりオトコとオンナなのね♡」

そして、そんなどーでもいいようなことを思ったりなんかして、清々しく鑑賞できたのでした。

で、内容はと言いますと、途中ダラっとするところもあるのはありますが、上で書いていることでもうお分かりだとは思いますが一貫して、

「くだらねぇ!」

ってことの連発です。

で、そのうえにしっかりと皮肉たっぷりなボケも満載な作品で、セス・マクファーレン監督の西部時代へのうがった見方なんてのも感心させられたりと、楽しく鑑賞させて頂いたのでした。

ただ、一つだけ気になったのは、先ほども書いたようにこの作品を撮った監督はあの大ヒットした『テッド』を撮られた監督さんなワケでして、そんな監督の新作が東京の若者が集まるような新宿・渋谷の映画館では上映されていないというのが気になったのです。

あと、それこそ、こんなどぎついネタの作品は日比谷とかじゃなくて新宿・渋谷とかの映画館の方がよかったような気もするのです。

さらには、徐々に笑うようになっていたにしろ、こんなどぎつい作品をお爺ちゃんやお婆ちゃん達に紛れて観るのはものすごく気を遣っちゃたりしたのです。

「さすがに…これはご年配の方は引くのでは…」

そんな無駄な心配までしちゃったりして、正直言うと落ち着けなかったりもしました。

ただ、こんなことを言っていても、それにはきっとボクには到底計り知れないような難しい話や映画配給とかの問題があったりするのでしょうから、ボクみたいな者は、、、

〝観れるだけで満足です!〟

という風に思い直すことにして、映画館を後にしたのでした。

すると、映画館をちょうど出たあたりで北郷さんからサウナのお誘いが。

なので、すぐさま阿佐ヶ谷へと直行することにし、北郷さんオススメのサウナへと連れて行って頂きます。

で、その後はそのまま歩いて高円寺へ。

で、この日は北郷さんの連載、アサヒ芸能〝たけし金言集〟の打ち合わせにボクも参加させて頂くことなり、編集者の齋藤さんと三人で打ち合わせを。

ただ、実はボクもそれなりに何個か殿のお話やネタなどを用意してきていたのですが、、、なぜか緊張をしてしまっていたのか声が強張ってしまい、全然役に立たず。

そして、その打ち合わせの帰りしな、ボクは参加させて頂いておいて自分が本当に貢献をできたのかということをものすごく考えました。

さらに、雨も降っていたからか、一人で帰る電車の中ではものすごく憂鬱になってしまったのです。

なので、

「ちょっと、マズイな…」

ということで、急遽、気分を変える為に雨の中、渋谷ヒューマントラストへ『ジャージーボーイズ』のパンフレットを買いに行くことにしました。

要は、この『ジャージーボーイズ』のパンフレットはよく出来ているということを北郷さんからお聞きしていたので、そのよく出来たパンフレットを読んで勇気を出そうっていう魂胆なのです。

ですが、人生はそんなに甘くないようで、ボクが映画館に到着した10分ほど前に映画館は閉店してしまっていました。

まるで、神様がボクに反省をさせようとしているかのようにさえ思えました。

なので、またまた雨の中、駅までの道を憂鬱になりながらも引き返し、そのパンフレットから刺激を得るのは諦め、ボクはこの日北郷さんから頂いた〝ボクと同じようなまだ何者でもない者〟の日記を読みながら帰ることにしたのです。

すると、それが結構おもしろくて、読む側が聞きたいことをしっかりとわかって書いているような優れた日記だったのです。

〝恋愛をしたいけど、今の何者でもないオレには恋愛をする資格なんてないんだ〟

というような、屈折に屈折を重ねたような吐露なんてものまで出てきたりと、正直ボクはその日記を読んで、恥とかそういうものを捨て去り、ハッキリとこんなことを思ったのです。

「この気持ちをオレも書こう」

完全に、手法をパクる決意をしちゃいました。

でも、その日記を読んだことで、どこにぶつけたらいいのかもわからないような感情にもなってしまったのです。

なので、なんだか少しだけお酒を注入したくなり、お知り合いのお方のお店へと行き、そこで、

〝自分の我慢汁の崩壊っぷりがいかに凄いか〟

という下品な話を熱弁させて頂いて、溜まった何かを発散させて頂いたのでした。

そして、TSUTAYAに寄って帰宅します。

『月はどっちに出ている』
『サボテン・ブラザース』
『カイロの紫のバラ』
『ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう』『哀しい気分でジョーク』

これだけ借りて500円ちょいです。

この安さは幸せすぎる反面、価格破壊起きてます。

だって、昔は映画を借りるのはそこまで安いものじゃなかったから、借りる人は本当に映画好きしかいなかったように思うんですけど、今はもう庶民的ってのを通り越しちゃって時間潰しで借りれるようなレベルにまでなっちゃってますもんね。

あと、そんな価格破壊のおかげか、いや、そのせいなのか、最近映画ばっかり観ているボクは完全にこじらせ街道一直線のような気がします。

でも、そんな不安を抱くものの、

「今は観るべき時なんだ!」

なんてこじらせた方の自分に叱咤されたりなんかして、なんだかんだで自らこじらせ街道の方へと歩み寄っている自分がいるのでした。

で、帰宅。

すると、ちょうど部屋へ帰ってテレビをつけたら、テレビを使って告白をするという番組がやっていたのです。

ただ、この日のボクはヒネくれちゃっていたのか、いや、こじらせちゃっていたのか、なぜかその番組内で告白をするという行為がものすごく気になってしまったのです。

「こんな大勢の前でやられたら、断りたくても断れないんじゃないか」

完全に言いがかりなのと、

「なんで、そうネガティブな方から物事を見ちゃうかね…」

という感じなのですが、なぜかその時のボクはそのプロポーズ方法がどうも納得いかなかったのです。

「結婚してください!」

「ご、ごめんなさい!」

なんて失敗のパターンもあることはあるのでしょうが、でも、大勢の前で告白をされた女性がもし断ってしまったら、たぶんその人への負担が大きすぎる気がするのです。

さらには、その断ったのを見た色んな人から、

「なんて最低な奴なんだ!」

なんて思われるのが嫌で、そのプロポーズを受け入れちゃう可能性だってあるかもなのです。

そして、そんなことを考えに考えていたら…これまたボクのそんなネガティブな考え方がどんどんと膨らんでいってしまい、最終的にはなぜかこんなこじらせた見解をテレビに向かって吐き捨ててしまっていたのでした。

「うん、これは間違いなく脅迫だな」

どなたか、どなたか、ボクをこじらせない為のクスリをください。

では。






ー コメントお返し ー

にまにま☆ さん

いつも観た映画や本の感想などを参考にさせて頂いてるのですが、「どこまでもいこう」、これもまた是非観たいです。
「あの頃に戻りたくないからこそ、また観ちゃう」っていう感覚、何となくわかります。
同じ年の子供でも、学校のクラスの中とかで見えない格差があったりするんでしょうねぇ。。。でも、自分は常に(普通)な人間でいたい。みたいな。?
オトナになると、そんな事忘れちゃうんですけどね。

ーお返しー
コメント有難うございます!
ほんと、自分で言うのはなんですが、「あの頃に戻りたくないからこそ、また観ちゃう」という一言に限るかもです。
オトナになるとそんなことは忘れちゃうんですけど、心の中のどこかには絶対に残ってるんですよねぇ。
でも、良いのにしろ悪いにしろ、そのどこかに忘れてた〝何か〟を思い出してくれる作品でした。