【10月11日 土曜日】

14時まで寝てしまった、、、。

でも、どんな言い訳をしても許されることではないので、起きてすぐさま録画した番組を視聴。

で、そのあと、

『アニー・ホール』

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を鑑賞。

で、なぜ急に『アニー・ホール』を観たのかと言いますと、この間観た『ジャージーボーイズ』の中に、主役たちがカメラ目線で語るという演出があったのですが、その演出がボクにはやたらとオシャレに見え、

〝この演出を一番最初に試した作品はなんなんだろう〟

と無性に気になってしまい、恥ずかしながらも北郷さんにそのことをお聞きしてみたのです。

すると、北郷さんはこんな風に教えてくれたのです。

「オレもよくわかんねーけど、『アニー・ホール』とかが代表的なんじゃねーかな」

ただ、またまた恥ずかしながらもボクはその『アニー・ホール』をまだ観ていなかったので、その疑問を解決するためにすぐさま鑑賞することに至った次第なのでございます。

そして、鑑賞。

もう、すごい!の一言でした。

「こんな名作を観ていなかったのかよお前!」

って叱咤したくなったのと、こんないい作品を観ていなかったことを思いっきり反省しました。

あと、どうせボクは他の名作なんかも観ていないのだろうなぁ、、、なんて思うと、ホント自分のことをぶん殴ってやりたい気分です。

でも、、、そんな無知で稚拙なボクが感想を書こうなんて思っております。

宜しければ、流しながらでも結構ですので聞いてやってください。

で、まずはこの作品、1977年に公開された作品なのですが、技巧と発想が凄すぎるのです。

彦摩呂さんのお言葉をお借りすれば、

「アイデアの宝石箱や~!」

という感じでしょうか。

でも、「そんなの、もう誰もが知ってるよ!」

って感じなのと、

「人のボケを使ってスベるんじゃないよ!」

って感じなので、ここは普通に感想を書くよりもボクなりに感じたことを書かせて頂こうと思います。

で、内容はと言いますと、基本、この作品は恋愛映画なのですが、ボクはそれよりも気になったことがあったのです。

この作品中に、主人公であるアルビー・シンガー(ウディ・アレン)は恋人のアニーにフラれてしまうのですが、後に、そのフラれた時にアニーに言われた細々としたことをアルビーは舞台作品として演出をしているというシーンが出てくるのです。

ボクはこのシーンを見て、

〝これは、アルビー・シンガーを通したウディ・アレン本人の話なんじゃないか!〟

なんてこれまた至極真っ当で当たり前なことを思ったりしたのですが、ボクはそんなウディ・アレンの気持ちに恐ろしいほど共感し、当たり前なことだとはわかりつつも興奮を抑えることが出来なかったのです。

でも、これはボクの勝手な解釈なので、ウディ・アレンが実際に経験をしたことを題材にしているかはボクにはわかりません。

正直、それぐらいボクはこの作品を知らないという体たらくなのですが、それでも自分が感じたことだけで言えることがあるとすれば、

誰にだって、

〝哀しい恋愛への記憶〟

というものがあり、さらには、それを乗り越える為の色々な消化方法があるのだということに気づいたのです。

しかも、この作品中のアルビー・シンガーは実際にそのことを忘れずに細々なことまでしっかりと記憶に残していたことで、その自分の恋愛を戯曲へと創り上げようとするのです。

あと、なぜボクがこの作品に共感をしたうえにアツくなってしまったのかと言いますと、

〝現実では失恋をしたから作品では幸せに〟

という風に作品を創る人もいる中、ウディ・アレンは〝自分の失恋をそのまま描く〟ということに目を背けずにしっかりと撮っていることにシビれちゃったのです。

もう、その心意気にボクはめちゃくちゃシンパシーを感じちゃったりしたのです。

ただ、何度も言うようですが、この『アニー・ホール』がウディ・アレンの実話を基にした作品だという確信も証拠もないので、ただただボクが勝手に共感を得ちゃっているだけなのかもしれません。

でも、ボクのこの思いが勘違いだったとしても、この『アニー・ホール』という作品は、

〝愛が冷めたであろう理由〟

〝彼女に言われた些細な言葉〟

〝それを言われて自分はどう思って、どう行動をしたか〟

ということを出来る限り忠実に描いてくれているような気がして、ボクはその描き方のおかげで自己投影することができたのか、観ていて無性に哀しくなってしまったのです。

「あー、そういえばオレも、トンデモなく哀しくなるような一言を言われたことがあったなぁ」

そう言うボクの目には、作品ではなく自分の過去を思い出しながら自分なりのストーリーを作っているフシがあったぐらいなのです。

ただ、この『アニー・ホール』の凄いところは、その恋愛模様だけではないからこそ名作として残り続けているのだとも思うのです。

一つ一つの演出や手法が、とにかくオシャレで奇抜なモノばかりなのです。

映画デートをしていると、並んでいる後ろのカップルが〝芸術〟がどーのこーのとウンチクを垂れるのに腹を立てたアルビー・シンガーが、急にその苛立ちをカメラに向かって文句を言いに来たりするシーンがあるのですが、それが要はボクが『ジャージーボーイズ』で、

〝オシャレだな~〟

なんて思った手法のモトだったりして、さらには、そのウンチクを懲らしめる為だけに映画とはまったく関係のない、その〝芸術〟がどーのこーのと言われている当の本人を登場させたりと、とにかく映画の中でウディ・アレンは試しまくっているのです。

あと、

〝人は言っていることと心の中は全く違う〟

というのを〝頭の中〟の言葉を活字で本人の隣りに出してしまうという演出も、ボクは『アニー・ホール』を観たことがなかったのにも関わらず、その手法なんかは見たことのある演出だったりしたのです。

ということは、いかにこの作品のマネをしたりオマージュにしている作品が多いということだったりもするのです。

ですが、そんなことも加味すると、ここまで書いてきてやっぱり思ったのは、

「ボクみたいなモノが、こんな名作を語るのは荷が重すぎる」

ということなので、ボクは結局はこの作品のことをこの一言で〝感想〟を述べたいと思います。

「この作品、ものすごく刺激になりました!」

そして、鑑賞後もその興奮がおさまることはなく、

「明日は吹き替え版を観よう!」

と決めて、殿の付き人へと向かったのでした。

そして、殿の付き人へ。

すると、この日は楽屋にどなたかからの差し入れで〝いちご大福〟があったのですが、殿は楽屋に入られるなりその〝いちご大福〟を手に取りまじまじと見られていたのです。

ですが、殿はその〝いちご大福〟の包みの剥がし方がわからないようなご様子だったので、ボクは一か八かというのもありつつ、〝ここだ!〟と自分の存在をアピールせんとばかりにその〝いちご大福〟の包みを取りに向かったのです。

すると、殿からその〝いちご大福〟をなんとか受け取ることはできたのですが、この包みがまた強情なヤツで、ボクがどう頑張ってみても中の〝いちご大福〟を取り出すことが出来なかったのです。

〝くしゃっ、くちゅっ、くしゃっ〟

あまり聞き心地の良くない音が楽屋に鳴り響く中、殿がボクの手元と顔を舐めまわすかのように交互に見つめられるのです。

〝どんどん、いちご大福が崩れていく…〟

ボクはその焦りからか余計に手元が荒れてしまい、みるみるウチに〝いちご大福〟はお粗末な見た目に成り果てていってしまうのです。

すると、そこで殿が我慢しきれなくったのか、ボクの手元に添うように〝いちご大福〟の包みを掴み、その包みを剥がすのを手伝ってくださったのです。

「お、師匠と弟子の共同作業!」

このお言葉は、後ろから嬉しそうに北郷さんが叫んでおりました。

ですが、その〝師匠と弟子の共同作業〟は全然うまくいかず、一向に〝いちご大福〟の包みは取れないままなのです。

すると、さすがに我慢しきれなくったのか殿は、そこでボクに対してこんなことを漏らすかのように仰られたのです。

「おい、オレが一人でやった方が早いんじゃねーか?しかも、ぐちゃってなってるじゃねーかよ!」

その瞬間、楽屋には笑いが起こったのですが、ボクはその笑いに紛れ込むかのようにその〝いちご大福〟をスッと殿の手元へとお渡しし、すぐさまその場を引くことにしたのです。

すると、、、殿がお一人で試みてみたところ、すぐに包みは取れました。

〝ということは…ボクはぐちゃっとしただけの男〟

そのことをなんとか怒られないようにするため、ボクはすぐさま楽屋の端の方に逃げ去ったのでした。

すると、少しすると楽屋に大きなお声が響き渡ったのです。

〝ビクッ!〟

としたのも束の間、なんと殿がこんなことを大きなお声で仰られていたのです。

「うん、アンコの方がうまいな!」

近くにその差し入れをしてくださった方が居ないことを祈りつつ、ボクのせいでマズくなったのではないことも祈り続けたのでした。

そして、そのあとは楽屋での話題は、殿のスライドショー的LIVEのことで持ちきりに。

「そう言えば、ライブの評判がすごいらしいな?」

殿は北郷さんにLIVEのことをそんな風にお聞きになられていたのですが、そこで北郷さんがこんなことを仰られたのです。

「殿、ネットでは〝200人じゃ少なすぎるよ!〟って言ってすごいことになってますよ」

すると、殿はそのご報告をお聞きするなり、

〝そうか…〟

とまずは味わうように呑み込まれてから、少ししてからこんなトンデモないことを仰られたのです。

「じゃあ…次は日本武道館でやるか!」

〝放送禁止ネタを日本武道館でやるのはさすがに無理なのでは…〟

なんて思うボクをよそに、そんなトンデモない殿のご提案に乗りまくる北郷さんとアタルさんなのです。

「東京ドームってのもありですよね」

「そのうち、カーネギーホールでもやりましょう!」

そして、そんな北郷さんとアタルさんにもさらに負けじと殿はこんなトンデモないご提案をされるのでした。

「いいな!そのうち、オリンピックのオープニングでやり出したりしてな!」

〝殿、オリンピックなんてもってのほかで、もしかしたら普通のLIVEでも厳しいかもしれません…!〟

なんてボクは心の中でツッコミを入れさせて頂きながらも腹を抱えて笑わせて頂いていると、さすがに殿もそんなトンデモない計画に対して冷静になられたのか、最終的にはこんなことを仰られていたのでした。

「でも、この話を聞いただけでも、〝そんな何万人も集めて、こんなくだらねぇことすんじゃねーよ!〟って避難浴びるんだろうなー」

そして、そんなことを仰られながらも、その武道館構想もあながちウソでもないような気がしたボクなのでした。

そして、殿はそのあと本番を済まされたあと、打ち合わせへ。

で、打ち合わせでは四十肩の話で持ちきりに。

すると、そこで殿が悩ましげにこんなことを仰られたのです。

「でもよ…ポコちんの四十チンポってのはないのかな?」

急な角度からまたまたトンデモないことを仰られた殿は、そこからさらに、

「イテテテテ!立つんじゃない!立たないでくれー!なんて四十チンポってのもなんのかな」

なんて仰られ、この日も打ち合わせは大盛り上がりの中、終わりを告げたのでした。

あと、少し真面目な話ですが、もう一つだけ。

その打ち合わせで〝睡眠〟という話題になったのですが、そこで殿は昔のことを思い出されながらこんなことを仰られていたのです。

「昔は大阪までの新幹線が楽しみだったなー。3時間寝れる!って言ってすごい楽しみだったんだよな」

それほど、殿の睡眠時間は無かったに等しく、当時の殿が全く寝れていなかったという半分ほど伝説のようになっている話が本当だったのだとわかり、ボクは感慨深い気持ちになったのでした。

そして、ボクは北郷さんと帰宅します。

すると、その帰りしな、ふとタクシーから外を覗いてみるとカップルなのか男女が二人でタップをしていたのです。

「北郷さん見てくださいよ、こんな夜中にタップなんかしてるカップルがいますよ」

ボクがそんな感じで北郷さんにお伝えすると、北郷さんはそこで耳を疑うようなことをサラリと仰られたのです。

「シェパード、あれはタップじゃねーよ、…セックスだよ」

「………」

〝あれは…セックスなのか…〟

という疑問が、ボクと運転手さんの頭にハッキリと浮かぶ中、その路上でセックスをするカップルを横目に帰宅したのでした。

〝あれは…セックスなのか…〟

では。

雑文になってすみません…。





ー コメントお返し ー

1 にまにま☆ さん

次回は是非とも吉田さんの許可を得て、素敵なファッション等を拝見させて頂きたいものです(吉田さん、お願いします!)
芸人は何でも芸事にしてしまう性分でしょうから、確かに嘘付くなというのは無理な話ですよね~(^_^;)

ーお返しー
コメントありがとうございます!
吉田さんに、、、なんとか聞いてみます。汗
芸人にウソをつくなは、もう喋るな!に近いものがある気がします。
本当のことをいかに脚色をするかだということを、この間読んだ鶴瓶さんの本にも書いてありましたし、ボクはそう信じます!汗



2. 建材おじさん さん

年に一回か二回、大阪に出張に行くのですが、
「 ヒョウ柄のおばはん 」はどの辺にいるのか取引先に聞くのです。
しかし、なかなか本物の関西のおばはんのヒョウ柄が見れないのです・・・・・・
是非、ヒョウ柄のバッグ見せてください。(笑)

ーお返しー
コメントありがとうございます!
ボクは大阪出身ですが、大阪にはヒョウ柄、いや、アニマル柄が繁栄しまくっております。
千里の方に伺ってみることをオススメします。
ヒョウ柄バッグは、、、聞いてみます!汗