【9月20日 土曜日】

この日は、ちょっとした用事を済ましてから付き人へ。

で、情けないことにこの日は書けることがあまりないのです。

なので、というと取って付けたようになってしまうのですが、せめて内容を埋めるために今日は、

「男女7人夏物語」

photo:01



のことを書いちゃおうなんて思ってます。

ただ、「男女7人夏物語」というタイトルは聞いたことはあるし、さんまさんと大竹しのぶさんが共演されていたということぐらいは誰でも知っていることだとは思うのですが、もしかするとボクぐらいの世代の人は観たことのある人はあまりいないのではないかと思うのです。

正直、ボクもこの歳になってやっとこさ、初めて観たというような体たらくなのです。

ですが、もっと正直に言いますと、以前から見よう見ようとは思っていたものの、

「もし万が一、面白くなかったらどうしよう…」

という不安要素があり、ずっと手にとれなかったというのが本音なのです。

ですが、そんな不安を抱きながらもなんとか観はじめてみたところ、ボクはこの歳まで観ていなかったということに恥ずかしさを覚えました。

「こんなに面白いドラマがあるのかー!」

そんな、あまりにも稚拙な言葉がつい口から出るほど、「男女7人夏物語」はとんでもなく最高なドラマでした。

遅れてきた初恋、というやつでしょうか。

何歳になったって初恋というやつは、

〝ビビビ〟

とくるものだと思います。

元々、ボクの今までに出会ってきたドラマは数少ないものの、そんな少ない中と言えども「男女7人夏物語」はボクの中で断トツのイチバンと言い切ってもいいかもしれません。

もう、冒頭からさんまさんと大竹しのぶさんの漫才のような掛け合いから始まり、観ていて一瞬、何が起こっているのかわからなくなったほどボクは冒頭からバカ面さげて、

「こ、こんなドラマ見たことない…」

なんてお口ポッカーン状態で、開始早々から引きずり込まれちゃったりしたのです。

さんまさん扮する今井良介の部屋に見知らぬ女、大竹しのぶさん扮する神崎桃子がベッドで寝ているというシーンから始まるのですが、そんな意外とよくあるようなシーンからも笑いが散りばめられているのです。

二人はBARで知り合い、その場の勢いに任せて今井の部屋まで来てしまったもののそこからの記憶が二人してなく、そのことに対して朝方から口論となるのです。

「なんで私がここに居るのよ…あなた誰?」

最初はそんな会話から始まるのですが、そこから桃子がすっとぼけた表情でこんなことを言うのです。

「警察呼ぶわよ…」

もうこの時点で面白いのですが、そんなトンチンカンなことを言う桃子に、今井、いや、さんまさんはバラエティ番組でのツッコミと同様、ビシっとこんなツッコミを入れられるのです。

「ここ、俺ん家やねん!」

でも、それでもまだ桃子は、

「あなた会ったことある?」

なんて突拍子もないことを言ったりするのですが、そこでもさんまさんは、

「だから今ここにおんねんやんけ!」

とビシっとツッコまれたりと、とにかく冒頭から笑いが満載なのです。

しかも、そこからも面白くないところを探すのが難しいほど常にワクワク感満載の展開に心踊りまくるのです。

桃子の友達の小川みどりさん扮する美和子もまた最高で、マイスペースな性格だからかコトあるごとに友達の情報に疎かったり、純粋な顔して突拍子もないことを急に言い出したりと、とにかく笑えるのです。

桃子、美和子、浅倉千明(池上季実子)、沢田香里(賀来千香子)、というのが仲のいい女性グループなのですが、香里という女性は恋に恋するタイプというか、今の彼氏に対しての不満をこんな風にこぼすシーンがあるのです。

「今の彼氏には、ただ、セックスのトリコになってるだけかもしれない…」

正直、ボクもその香里のセリフにはビクッとはなったのですが、そこでボクなんかよりも大きくビクッとなった美和子が、その香里の発言に食いつきこんなことを言うのです。

「セックスのトリコ!?…あたしも一度でいいから言って見たいわぁ、嗚呼、セックスのトリコになりたいっ!」

もう、〝セックスの虜〟って言葉を言わせたいだけの演出にも見えるし、その〝セックスの虜〟なんて無茶な言葉を発した香里に対しての集中砲火というかなんというか、とにかくボクは一人でゲラゲラと笑ってしまったのです。

あと、こんなにも笑いが所々に散りばめられているドラマは、今のテレビドラマではあまり見ないようにも思うのです。

今のドラマでも、宮藤官九郎さんの「あまちゃん」なんかでは笑いも感動もあって最高でしたけど、こと恋愛ドラマとなるとここまで笑いも恋愛も人生の岐路的なものも表現しているドラマはない気がするのです。

あと、男性グループの片岡鶴太郎さん扮する大沢貞九郎を、コンパで出会った女性みんなが、

〝小学生の時に必ずウンチをもらしてた子のタイプの顔だ〟

なんて決めつけて、

「ウンチの人~」

なんて小馬鹿にするギャグなんてのも今では難しそうですし、とにかくその当時に出来ることを全てやり尽くしている感じが満載なのです。

しかも、実は今ここに書いたエピソードは、1話に起こったことをちょこっと書いただけなのです。

ということは、、、

「この後、どんだけ面白くなんだよ、おい!」

なんて期待しかないぐらいの最高な始まりで、しかも、その1話の終わり方がまた笑いを狙いにはいっていないのかもしれないのですがなんだか笑えて、ボクは一人でついついツッコんでしまったり、もう、楽しさ100点満点のドラマ視聴の始まりなのでした。

で、その終わり方というのが、「男女7人夏物語」は毎回終わる時に石井明美さんの「CHA-CHA-CHA」という曲がかかるのですが、ちょうどドラマが終わるのと同時のタイミングで、

「チャチャチャチャ!」

なんて掛け声で終わるのがなんとも言えず笑えてしまうのです。

ちょっと、その面白さもうまく伝えれていないとは思うのですが、とにかく、観てくださればその面白さもわかるでしょうし、ボクがこんなにテンションがあがっているのもわかってくださると思います。

ただ、その当時見られていた方や、もうすでにDVDで見たという方たちには、

「おい、そんなこと今更言ってんのかよ!しかも、言ってることが浅いよ!」

なんて言われてしまうでしょうが、そこは、、、ただただ謝るのみです…。

なので、見たことがない方の為の「男女7人夏物語」1話の感想だったのでした。

って、2話もやるつもりかコノヤロ!

なんていう声が聞こえてきそうなので、気が向いたら2話からも書かせて頂きたいと思います。


そして、この日の日記ブログへ。

殿の付き人へ。

で、殿はいつものように楽屋にて北郷さんやアタルさんと談笑されてから本番へ。

で、本番終わり、そのまま来週分の打ち合わせを。

すると、そこで殿は、〝冬季アジア大会〟というのがあるということを知られると、こんな競技の追加を構想されていたのです。

「冬季アジア大会なんてあるんだなー。じゃあよ、カマクラっていう競技ないかな?みんなで寄ってたかってカマクラ作ってよ、中でより長く我慢してた奴が勝ちっていう競技はないかな?」

そんなトンデモなく面白そうな競技はあるわけもなかったのですが、ボクはそんな競技が実際に行われることを妄想し、笑いに笑わせて頂いたのでした。

そして、会話は殿の肩の痛みなどについて。

すると、意外とそちらにいらっしゃったスタッフさんや、なんとアタルさんまで実は四十肩になったことがあるという話になり、アタルさんが殿に四十肩の思い出や対策などをお話になられていたのです。

ですが、それを真剣に聞いていたと思われた殿は、話を充分に聞かれてからこんなことをズバリと仰られたのです。

「そもそも、お前は生活苦で首が回ってねぇじゃねーか」

すると、そんな殿の発言にスタッフさんが爆笑していると、そこでアタルさんもすかさず乗られこんなことを仰られたのでした。

「ええ、首も回らないんですよ。だから、もう後ろは見ないって決めたんですよね」

そのアタルさんの一言にもその場は爆笑になり、殿もそんなアタルさんに、

〝ほんとバカだなぁ〟

というような、一番の褒め言葉を投げかけられていたのでした。

そして、打ち合わせを終えられた殿はお帰りになられ、ボクも帰宅したのでした。

では。