【8月25日 月曜日】
この日は、「匿名探偵」というドラマの撮影日。
8時過ぎ。
初セリフにアワアワし、前日からトンデモなく緊張をしてしまっていたせいか、あまりにも早く起床してしまいました。
ですが、まだ起きるのには早かったので、起き抜けにオナニンを。
で、また11時半頃まで二度寝。
オナニンのために起きて、オナニンをしたら寝る。
人生で初のオナニン起きをしました。
初セリフに初オナニン起き、なんだか縁起がいい。
ただ、オナニンのためだけに目覚めたりするだなんて、いくらボクの性欲まみれな人生だとしてもトンデモないことなのです。
「よーし、オナニンして寝るか」
なんて言葉は夜だとしたらまだあるとしても、朝わざわざ起きてからそんなことをつぶやくなんてことはないのです。
ですが、この日のボクは完全なる寝ぼけ眼のまま、
「よーし…オナニンして寝るか」
と、オナニンをして二度寝したのでした。
言い訳に聞こえるでしょうが、ボクなりの〝緊張をほぐすための行為〟ですので、この行為を責めないであげてください。
そして、13時半頃、緊張の面持ちのままドラマ「匿名探偵」の現場へ。
で、入り時間より少し早く着いてしまったものの、遅れるよりはいいだろうということで現場へ。
で、すぐさま楽屋に通され、そこで1時間ほどお待ちします。
ですが、その1時間もの間、何か他のことをするとセリフが抜けてしまうのでは…という不安があったりして何もすることが出来ないのです。
ただ、別にたかだか一行や二行ぐらいのセリフなのでそんな不安になる必要はないのですが、ボクはバカなのと緊張が相まってか、他の活字を見るとそれが頭から離れなくなったりするのです。
〝Twitter〟〝Facebook〟〝メモっていたメモ〟〝ネット検索〟こんな些細なものでさえ、見るとセリフを忘れそうで見れなかったのです。
しかも、ボクのセリフは、
「続いて、城ヶ崎氏の反論を聞いてみましょう。昨夜、事務所で単独インタビューに成功しました」
という簡単なものだったのですが、練習の為にその楽屋で口に出して言おうとすると、なぜかセリフがいきなり飛んだり間違えたりしてしまうのです。
「続いて、城ヶ崎氏の〝インタビュー〟を聞いてみましょう…あ、違う…」
「続いて、城ヶ崎〝さん〟の…あ、違う…」
「続いて、ショウガサキ氏の…あ、違う…」
そんな単純すぎる間違いが続き、さらには、前半は言い切れたと思ったら後半でもこんな間違いをしてしまったりするのです。
「…昨夜、〝単独ライブ〟に成功しました…」
「…昨夜、〝単独イベント〟に成功…あ…」
なぜか、ボクは〝単独〟という言葉に引っかかり、自分の聞き覚えのある〝ライブ〟や〝イベント〟という言葉にすり替えてしまうのです。
ですが、予定ではあと1時間ほどで出番となっているのです。
〝マズイぞ…マズイぞ…これはヒジョーにマズイぞ…〟
と焦っていると、そこにスタッフさんがいらっしゃり衣装へと着替えることになったのです。
〝うわ…もうはじまるのか…〟
ボクは自分が持参したスーツに着替えながら、
〝はじまるぞ…はじまるな…はじまるか…〟
と、緊張の瞬間に備え、さらに緊張をMAXへと高めていきながらまたまた楽屋で待つこととなったのです。
すると、またそこから待ち時間となり、気づけば1時間、2時間…とずっと待ち続けていたのです。
なので、ボクはその待ち時間を有効に使おう、とこのドラマに出れるようになったキッカケでもある〝お宮の松さん〟にお礼のお電話をすることにしてみたのです。
すると、お宮さんは真剣にこんなアドバイスをしてくださったのです。
「セリフは間違えないように、噛まないように、堂々とするように、しっかり頼むぞ」
ボクは、そのアドバイスを聞いて余計に頭がパンパンになってきたのです。
〝…なぜ今この時に、電話をしたんだろ…〟
そんな反省をしてしまうほど、ボクは先ほどより緊張が増してきたのです。
〝間違えたりしたら、お宮さんが恥をかく…〟
そんなことを思うと、もうそこから逃げ出したくなるほど、思い詰めてしまっていたのです。
すると、そんな所にスタッフさんが来られ、ボクは現場へと向かうことになったのです。
そして、その現場へと到着した瞬間、ボクは頭が真っ白になりました。
なぜかというと、実は自分のシーンは誰かと絡むことはないと思っていたのですが、その現場はどう見ても絡みがあるであろうセットだったのです。
いや、というよりも、だいたいは予想はついてはいたものの、なんとか〝誰とも絡みがない所でやりたい〟という願望を切に願っていたのです。
ですが、そのセットにはさらに、今回のボクが絡ませて頂くであろう、そして、テレビで何度も見たことがある俳優さんである袴田吉彦さんまでいらっしゃっていたのです。
ボクは、その時恐ろしくもこんなことを真剣に考えていました。
「いや待て、この場に居るだけだろう、シーンは別で撮るかもしれない…まだチャンスはある!」
そんなことをなんとかこうにか必死で願っていたのですが、ボクの願いは虚しくも叶いはしませんでした。
「どうぞ、こちらへどうぞ、袴田さん、シェパードさん」
スタッフさんは、袴田さんとボクを同時にお呼びになられるのです。
そこで、ボクは覚悟を決めてこんなことを心の中で復唱してみたのです。
「一回しか会わないんだし思っきりやろう…一回しか会わないんだ…大丈夫…大丈夫」
すると、そこで袴田さんがセリフを口に出して練習をし始められたのです。
しかも、袴田さんはお優しく、ボクに聞こえるようにボクのセリフの所まで言ってくださり、ボクのセリフまで誘導してくださるのです。
なので、ボクは袴田さんのご好意に甘え、袴田さんのセリフに続いて自分のセリフを口に出して言ってみたのです。
すると、緊張をしすぎていたせいか、声が裏返ってしまったのです。
「続いて~城ヶ崎氏の~反論を…」
〝これはさすがにマズイ…!〟と思い、ボクは急遽セリフを途中で言いやめて、すぐさまこんな行動に出たのです。
「ゴホンゴホン!あー!あー!うんっ、あーー!」
今更ながら、発声練習なのです。
そんなもの、もっと前にやってこいよ!というようなことを、ボクはお優しく見つめてくださる袴田さんやスタッフさんの目の前でやり始めたのです。
ですが、案の定スタッフさんの視線は、
〝あちゃー…〟
というような落胆の色を隠しきれないままボクを見つめていました。
ですが、ボクは何を思ったのかそこでこんなことを口走ったのです。
「だ、大丈夫です…本番ではしっかりしますので!」
何を言ってるんだ…というほど当たり前なことをデカデカと公言しちゃったりなんかしたのです。
そして、そんな緊張丸出しのまま、とうとう本番が始まるのです。
すると、ビックリなことに本番が始まると、セリフを喋られていた袴田さんの手が恐ろしいほどプルプルと震えてらっしゃったのです。
〝これって…オレの緊張が伝わってしまってしまってるのでは?!〟
焦るボクの緊張が袴田さんに伝わり、その緊張に緊張されてしまったのではないかと不安になり、ボクは自分の出来の悪さを強く恨みたくなりました。
しかも、セリフを、
「昨夜、事務所〝に〟単独インタビューしました」
と〝に〟と〝で〟を間違えるという痛恨のミスまでしてしまったのです。
「す、す、すみません!間違えてしまいまして…」
焦りながらボクがそう言うと、スタッフさんは優しく「大丈夫ですよ」なんて言ってくださりながら、袴田さんも少しだけ間違えられていたということを告げられ、もう一度撮り直すことになったのです。
〝は、袴田さんが間違えた!?うーーーわ!絶対にオレのせいだー!〟
もう、悪い方の自意識過剰が働き、トンデモなくネガティブになってしまっているのです。
ですが、さすがにもうこれ以上迷惑はかけられないと思い、ボクは顔面を蒼白にさせながらもなんとかこうにかやり終え、撮り終えることが出来たのでした。
そして、そんなどうしようもなくダメなボクに、最後の最後までお優しく接してくださった袴田さんやスタッフさんなどに、ボクは打ち震えながらご挨拶させて頂きます。
そして、そんな中、袴田さんは誰よりも低姿勢のまま帰っていかれ、ボクはその背中を眺めながら緊張からかプルプルと震えちゃっていたりしたのでした。
で、スタッフさんにもご挨拶をして一人になった瞬間、水を飲む飲む飲むーとグビグビ飲み干し、フラフラと帰路につきました。
そして、ブログを書きに行くのも嫌なぐらいドッと疲れていたのですが、そこはなんとか食いしばりカフェでブログを書き、
「気になるけれど行きにくいフーゾクにばかり行ってきました」
を読んで、読了。
あんまりこういうことを言うのは憚れるけど、64歳のお婆ちゃんの章は面白かったけど、他のは笑いは少なかった気がします。
で、そんなこんなして吉野家で焼肉丼を食べて帰宅。
帰宅して、大量の不燃ゴミを捨てて、録画を視聴しながらヤケ酒。
「酒持ってこ~い!」
なんて一人で言って自分で取りに行くという泥酔を家でするほど、珍しくこの日は悪酔いをしたのでした。
では。
ーコメントお返しー
1 にまにま☆ さん
芸人として売れる前に、役者として羽ばたいてしまわれるのではないでしょうか・・・?σ(^_^;)
そしてここで質問なのですが、こういう本を買う時って、シェパードさんは躊躇されたり動揺されたりは しないですか?(゚ー゚;
すみません、私、殿の本を買う時もレジで堂々と出せなくて本を裏返したりなんかしちゃったりしてホントに小心者なんですよ。。。
そんな事言ってたらHビデオなんて借りられないですよね、男のヒトってタイヘンなんだねぇ。。。?(^▽^;)
イーストの吉田さんはよく話題に出られるお方ですが、奇抜・・・いやステキなファッションのお姿、是非何かの時にお写真が見たいですねぇ。( ̄ー ̄;
ーお返しー
コメントありがとうございます!
いえ、このブログでお分かりだと思いますが、それはないかと…汗
えー!それはすごいですね!
ボクもさすがにエッチな本であれば多少気になりますけど、、、普通の本でも気を遣うのはすごいですね~!
吉田さん…今度ぜひ、激写してきます。笑