【8月4日 月曜日】
11時起床。
夢を見ていた気がする。
って、小説みたいなオシャレな始まり方をしてみたものの、その夢を覚えていないという一番大事なところが抜けちゃっていたので、そのあとを書くことを出来ずオシャレっ子大作戦は失敗。
で、録画した番組を視聴して、殿の付き人へ。
で、この日も殿は映画の編集作業だったのですが、いつものように黙々と編集に取り掛かられ、夕方前、だいたいの目安がついたところで切り上げられお帰りになられます。
で、ボクはそのあとブログを書きに近所のカフェへ。
で、ブログを書いたあと、「傾いた世界/筒井康隆」を読んだりしていたのですが、そのカフェがあまりにも寒かったので、近くの緑道で優雅なセレブ気取りで読書をすることにしたのです。
ですが、ボクはその緑道の近くを通り過ぎるマダムやセレブ妻が気になってしまい、
「ふむふむ、ほほー、ふむふむ、ほほー」
と本の内容よりも〝緑道で読書をしている自分〟をどのようにセレブたちが見ているのかが気になってしまい、本に集中することができなくなってしまったのです。
そして、果てには、
「あのマダム、今オレのことをイヤらしい目で見てたな」
「お、あのセレブも見てたぞ、これは今夜なにかあるかもしれないな」
と、バカも休み休み言えとお叱りを受けそうな低レベルのことを思ってしまい、読書というよりも妄想というような〝ていたらく〟なモノになってしまったのでした。
で、20時頃、そんな〝ていたらく〟な読書は終えて、久しぶりにお会いするお知り合いのお方と待ち合わせて、飲みに行くことに。
そして、一軒、二軒、三軒とトンデモないハシゴ酒をそのお方にご馳走になり、さらに、そのお方はハシゴをすればするほど酔いが回りはじめて絶好調になられ、最後は雄叫びをあげ合いながらお別れをするというトンデモなくハッピーな飲み会になったのでした。
そこで、そのお方にこんなエピソードを聞かせて頂いたのですが、そんなエピソード話をゲラゲラと笑いながら久々の再会を愉しんだのでした。
ー タクシーの相乗りは世界をひろげる ー
昔、終電を逃してタクシーに乗ろうとした時に、外国人2人組に相乗りをしようと声をかけられたことがあるそうなのです。
ただ、そのお方も相乗りをすることにあまり抵抗がなかったらしいので、快く受け入れることにしたそうなのです。
すると、そのタクシーの中でお話を聞いていると、その2人は留学生でお金もあまりないということがわかったので、そのお方はそのタクシー代をすべて払ってあげることにしたそうなのです。
しかも、そこで電話番号だけを交換して、
「また飲もうよ」
とその日はカッコ良くお別れをしたそうなのです。
さらに、そのあとそのお方は、
「飲もうよ」
と一度きりの出会いにするのではなく、しっかりとした繋がりを持つために外国人よりフレンドリーな感覚でお誘いをしてあげたそうなのですが、そこで、その2人からはこんな返信が返ってきたそうなのです。
「マタネ、マタ、オネガイシマス」
ですが、そのお方はそれで諦めることはせず、その後も何度か日本人とは思えぬアグレッシブさでお誘いのメールをしてあげていたそうなのですが、なんと、その2人はいつもお断りの返信しか送ってこず、最後の方にはメールの返信さえしてくれなくなったそうなのです。
ただ、タクシーで相乗りになっただけの人、ということもあり別にその外国人のお二人はそんなに特別悪いことをしているわけではないのですが、そのボクのお知り合いのお方はその出会いを、
〝運命的な出会い〟
と思われているフシがあり、そのメールの返信に対してもわざわざ、
「辞書で英語を調べて送ってたんだよなぁ」
なんて仰られているほどその2人との再会を楽しみにしていらっしゃったらしく、その2人と再会できなかったことがよほど痛手だったのか、そのお話を終えたあとにボクにこんなことを言ってこられたのです。
「太郎君が居てくれたらもしかしたら来てくれるかもだから、ちょっとその2人に電話をしてもいいかな?」
ですが、当たり前ですがボクが居ようが居まいが、〝来るワケがない〟のです。
なので、なるべく傷つけないようにそのことに対して諭してみたのですが、そのことが元々わかってらっしゃったのか、誰に言うでもなくこんなことを空に向かってつぶやかれたのでした。
「わざわざ、辞書で英語まで調べたのによぉ…」
思わぬ出会いが人の心をここまでも引きずらすことが出来るのか、と感慨深いような、不思議なような、いや、そのお方が純粋なだけなような、気がしたのでした。
では。
ー コメントお返し ー
2 にまにま☆ さん
殿の映画では「映画の尺が足りないので、登場人物が歩くシーンを入れた」というハナシになるんですよねー。
あの名シーンが。(´∀`)
ーお返しー
コメントありがとうございます!
そうですよねー!あの名シーンがそんな理由で生まれたなんて…って感じですよねー!
殿の映画は本当にムダがないですもんねー。ムダなように見えて後でそれが効いてくる、というような。