【7月13日 日曜日】

この日は、等々力ベースの収録を。

で、〝ボクシング道〟と〝タコス道〟。

まずは、〝ボクシング道〟から。

すると、この日はボクシング解説者やボクシングジムの会長、そのボクシングジムの現役チャンピオンなどがいらっしゃったのですが、そこで、殿はその解説者のお方よりも詳しいボクサーなどの知識を披露されていたのです。

すると、殿はとあるボクサーが、

奥さんに殺されるんだよな

というまたまたディープすぎる知識を披露されたかと思うと、そのあと続けてこんなことを仰られたのです。

どうだ、詳しいだろオレは

これは、心の中のお言葉ではなく、本当に殿が仰られたお言葉なのです。

ですが、そんな殿の鼻高々なお言葉に、隣りにいらっしゃったガダルカナル・タカさんはこんな一言を浴びせられたのです。

たぶん、(奥さんに殺されるという点で)その人に親近感があったんでしょうねぇ

すると、そんなトンデモないタカさんのお言葉に、殿はすぐさまこんなことを仰られたのでした。

だからよ、このジャケット着てんだよ、これ防弾なの

トンデモないお言葉に、いとも簡単により面白いことで返される殿だったのでした。

そして、〝ボクシング道〟は終わり、お次は〝タコス道〟を。

そして、そちらにはガンビーノ小林さんや、ついこの間「水曜日のダウンタウン」で改名をされたダイオウイカ夫さんが。

すると、殿はダイオウイカ夫さんを見られるなり、こんなことを仰られたのです。

「お、ダイオウイカ夫か、でもよ、芸名直した方がいいんじゃねーか?

わざわざ番組で殿が改名をしてくださったはずなのに、殿は意外にも〝ダイオウイカ夫〟という芸名にハマってらっしゃられないのか、

本当にそれでいいの?

と、ダイオウイカ夫さんにまたまた改名を促されたのです。

ただ、殿の仰られていることもわからないことはないのです。

以前も、〝東京名物大神本舗500年〟というトンデモない芸名だったことには違いはないのですが、それでも、ボクら後輩がお名前を呼ぶときには、

〝大神さん〟

というお名前で呼ばせて頂くことが出来たのですが、今のお名前はなんてお呼びすればいいのかがわからないのです。

〝イカ夫さん〟〝ダイオウさん〟〝イカ兄〟〝イカさん〟

どれもこれも、少しバカにしたような感じでとられそうなのです。

なので、ボクはその殿の仰られたことに、

〝あ、この機会に東京名物大神本舗500年に戻されれば〟

と少しだけ期待をさせて頂いたのですが、当のダイオウイカ夫さんはその殿のお言葉に下を向きながら、

いや、でも、うーん、いやいや

と困り果てていらっしゃったのでした。

すると、ダイオウイカ夫さんが返答に困られていらっしゃったからか、殿はその隣りにボクが居るのを見つけられるなり、そこでこんなことを仰られたのです。

あ、シェパードは芸名を変えなかったんだっけ?

完全なる、トバッチリなのです。

殿に芸名を頂けるのは大変有難く、大変嬉しいことではあるのですが、ダイオウイカ夫さんが芸名を変えられなかったということで、殿がそのフラストレーションでボクの芸名を変えるということはないこともないのです。

なので、ボクは悩みに悩んだうえ、こんなことを言わせて頂いたのです。

「殿…あの「水曜日のダウン」で大神さんへの改名案の中に入っていた〝やくみつゆ〟という芸名を、実はボクも以前頂いたことがあるのですが、その頂いた一時間後には、殿がボクのことを〝シェパード〟と仰られまして…」

と、新しい芸名を頂いたその何時間後には〝シェパード太郎〟という呼び方に戻るということを恐る恐る直訴させて頂くと、殿はそこでこんなことを仰られたのでした。

ああ、そうだったな!たしか、〝つのだ☆ヒロポン〟もお前だったよな?

と、さらにその〝やくみつゆ〟の何時間後かに頂いた〝つのだ☆ヒロポン〟というトンデモない芸名まで思い出され、ボクはまたまたその芸名になるのではないかと怯え、ダイオウイカ夫さん同様、

あ、はい、えー、はい

と、困り果てながら〝タコス道〟への現場へと向かったのでした。

そして、〝タコス道〟も終わり、16時頃、この日の収録は終わり、ボクは自由が丘のカフェでブログを。

で、ブログを書き終えて、ブックオフへ。

すると、失くしてしまっていた「漫才病棟/ビートたけし」があったので、それと「夜のコント・冬のコント/筒井康隆」を購入して帰宅。

で、帰宅して「漫才病棟」を読みながら、その中の精神科の慰問の帰りに殿が思ったということに感慨に浸ったのでした。

ウケなかった精神科の慰問の帰りの電車でガムシャラにボケる殿に、きよしさんはその話に乗り損ねたからか暗い顔をして、

「よくまあそうやって気楽に笑っていられるな、今日の客には全然受けてなかったくせに、仲間内で笑ってたってしようがないだろう」

と仰られたそうなのですが、そこでみんなが黙っていると、一転、きよしさんはやけに沈んだ口調で、

「こんなこといって、俺っておかしいのかな」

と呟いたそうなのです。

そこで殿は、

「ああ、おかしいんだ、お前はおかしいの」

といって取り敢えず笑ったらしいのですが、そのきよしさんのお言葉で殿はこんなことを考えざるを得なかったそうなのです。

「笑いなんてしょせんは仲間内に受けるか受けないかでさ、仲間じゃないやつを笑わせようとしたって無理ってもんだ、溜まり場の演芸場の客でさえろくに笑わせられないのによ、外の客を笑わせるんなら、俺たち自身が思いっ切りおかしくならないと駄目なんだよ、もっともっとおかしくならなくちゃどうしようもないぜ、だからお前は正しいの、おかしくないの、俺だってさ、患者以上におかしくならなけりゃあな、おもしろくないよ、という思いが頭の芯のあたりで渦巻いていた」

この殿の考えに、ボクはシビれながら寝たのでした。

では。




ー コメントお返し ー

1 明日赤坂サカスへ行けるかな・・・?!さん

「マダムはキリンがお好き」。
一冊書けそうですね。
それにしても北郷さんは、おデート相当楽しみで仕方ないのでしょう。
外から見ていたら、シェパードさんとのそのやりとりは、まるで漫才のよう。。。www
頭の中は多分それしかなかったかと。。。(゚ー゚;

ーお返しー
赤坂サカス、お時間ありましたら是非どうぞー!
トンデモない官能小説が出来上がりそうですね。笑
たしかに、漫才の掛け合いのようなタイミングで、「…そう言えば、オレ、今度…」と、例のお話をされておりました。
コメントありがとうございました!!