【3月5日 水曜日】

お昼前、近くの喫茶店でブログを書いて、更新。

書き終えたあとは、ブックオフへ。

すると、店員さんにこんなことを聞いている女性がいたのです。

「これって沢口靖子さんが出てますよねー?」

でも、その本を見ただけでは沢口靖子さんが出られたドラマかはわからないと思うのです。

すると案の定、店員さんは少し困ったような表情で、その本を手に取り調べはじめたのです。

でも、読んだところでわかるはずがありません。

だって、原作には沢口靖子さんの名前なんて出てこないのです。

すると、その女性はその本を必死に調べる店員さんの後ろから、こんなことを仰られたのです。

「わたしね、沢口靖子さんの大ファンなんですよね」

今なぜそんなことを…。

しかも、ファンなのであれば、それがドラマの原作なのかというぐらいは調べておいてほしいものなのです。

ですが、その女性は何を思ったのか、そこからその店員さんに沢口靖子さんへのお熱い気持ちをさらけ出されたのです。

「わたしね、沢口靖子さんが大好きで、ドラマとか全部見てるんですよー」

「だから、小説も読もうと思ってー」

〝そんなこと知りませんよ〟

と普段ならお返しするはずでしょうが、仕事中である店員さんがそのようなことを言えるはずもなく、その本が沢口靖子さんが出ているドラマかを必死に調べられるのです。

するとそんな中、店員さんは何かを発見されたらしく、こんなことを仰られたのです。

「あ、これは沢口靖子さんのドラマだと思います」

ウソだ、となぜか思ってしまったのです。

面倒くさくなって、とりあえず「沢口靖子さんが出ている本です」と言えば今の状況から逃れられると思って言ったようにボクには見えてしまったのです。

ですが、そんなボクをよそに、その女性は嬉しそうにこんなことを仰られたのです。

「わ!ホントだ!ありがとうございます!」

本当だったらしいのです。

でも、なにをキッカケにその本が沢口靖子さんが出ているということがわかったのかが、すごい気になるのです。

仮に、「ドラマ化!」というようなことが書いているとしたら、それは表紙に書いているのではないでしょうか。

それなのに、その店員さんは中を読みながら何かを発見されたのです。

気になる、すごい気になる、いや、本音を言えば全く気にはなっていない。

けど、人のために何かすることの大切さを、その店員さんから学んだのでした。

そして、そんなことをしていたら付き人の時間に。

そして14時頃、殿の付き人で殿は打ち合わせを。

そして、そのあとはもう一件の打ち合わせのため殿と移動して、そちらでも打ち合わせを。

で、夕方頃、打ち合わせを済まされた殿は帰られ、ボクは近くの本屋へ。

すると、そこで立ち読みしてたら北郷さんからお誘いのお電話が。

「なんだか、今日は飲みたい気分なんだよ」

ということで、そのまま阿佐ヶ谷へ。

そして、北郷さんのお気に入りの阿佐ヶ谷のサウナのある銭湯へ連れて行って頂きます。

そこで、サウナに10分入り、水風呂でカラダを冷やすということを3セット。

すると、その3セットを終えて水風呂の隣りにある長椅子でカラダを冷やしていると、北郷さんが顔を火照らせながらこんなことを仰られたのです。

「これで酒でも飲んで風俗なんか行ってみろよ、もう、六本木のヒルズ族と変わりねぇぜ」

それは少し違うのではないでしょうか…、とは思いつつも、北郷さんに六本木のヒルズ族の気分を味わって頂くため、ボクは話を合わせたのでした。

そして、サウナを出て、そのまま阿佐ヶ谷のかがりや?という焼き鳥屋へ。

※お店の名前を間違えてたら、すみません。

そしてお店へ。

すると、そのお店へ入りボクが「すみません」と店員さんを呼ぼうとしたら、北郷さんがこんなことを仰られたのです。

「これだから、田舎モンは嫌なんだよな」

「この値段を見ろよ?この値段でイバッちゃダメだぜ」

これぞ粋な飲み方、という飲み方をボクは初めて知り、なんだか嬉しくなったのです。

すると、北郷さんは続けざまにこんなことを仰られたのです。

「オレはおめぇと違ってよ、東京人だから粋なんだよ」

鵜呑みにしかけたそのお言葉を、ボクはもう一度噛み締めてみたのです。

〝東京人だから粋なんだよ〟

たしか、北郷さんは所沢の方の生まれの方だったとボクは記憶しているのです。

所沢は埼玉です。

それだけは、粋だとしても譲ることのできないことだと思うのです。

ですが北郷さんは、

「おめぇと違って、オレは東京人だからよ」

と何度も連呼されるのです。

ですが、北郷さんは埼玉人なのです。

それだけは何があっても譲ってはいけない気がするのです。

東京人と埼玉人、別にどちらでもいいのは承知のうえで、言わせて頂きたいのです。

〝北郷さんは東京人ではないと思います!〟

けれど、そんなことを言ってみても、北郷さんが粋なことには違いないので、ボクはその日は北郷さんを東京人だと思い込み粋な飲み方を教わったのでした。

そして、そのあとは締めのラーメンをということで、禅というお店へ。

が、満席らしく、近くのラーメン屋へ移動します。

そして、そのお店へ。

すると、店員さんに「二人ですか?」と聞かれて入ったのに、なぜか席がないのです。

〝ん?なんだこれは?〟

と思いながら立ち尽くすも、なぜか店員さんはそっぽを向いたままなのです。

ですが、さきほどの失敗を繰り返さないように、ボクは粋を心得たかのように何も言わずに黙って待っていたのです。

すると、北郷さんは黙ってお店を出られたのです。

やはり、何から何まで粋なのです。

何も文句も言わずに去る。

これこそが粋なのです。

すると、お店から出るなり北郷さんはこんなことを仰られます。

「なんだよ!席あけたらなんとか座れたじゃねぇかよ!なんだよ!二度と来てやるかよ!」

粋…これもたしかに粋なのでした。

そして、禅というお店へ行くため、少し時間をつぶしに本屋へ。

そこで雑誌などをチェックし、時間を見計らい禅へ。

そして、二度目はなんとか入れ、北郷さんは普通のラーメン、ボクはつけ麺をご馳走になります。

で、ボクはつけ麺だったので最後にスープを頼んだのですが、それを見た北郷さんがこんなことを仰られたのです。

「一丁前にやるじゃねぇーかよ」

あ、は、はい、とお答えしてそのスープを飲み干し、お店を出たのでした。

そして、22時過ぎ解散して、ボクは阿佐ヶ谷のブックオフへ。

すると、ブックオフの少し前辺りで、お綺麗な女性に声をかけられたのです。

「え?え?誰?」

と怯えるボクに、その方は優しく、

「シェパードさん、お久しぶりです、ミントンです」

と。

その方は、去年の夏と秋のボクの単独ライブを手伝ってくださったミントンさんという方だったのですが、

少しの間会わなかっただけなのに、その方の雰囲気はあまりにも変わっていたのです。

正直、「ミントンです」と言われなければわからなかったかもしれないほど、雰囲気が変わっていたのです。

すると、なぜかそんな久しぶりに会ったミントンさんに、ボクはこんなことを思ってしまったのです。

「女に磨きがかかったな」

何様だよ!という感じですが、それぐらいその方は艶っぽくなってらっしゃったのでした。

そして、ブックオフで「世に棲む日日」の2巻を買って、23時過ぎに帰ったのでした。

では。


【ライブ告知】

是非!『近藤商店』!是非
3/25(火)
開場:18時半 開演:19時
前売:900円
場所:しもきた空間リバティ
出演:アッチャンズ、松下ひもの、ジャンふじたに、かんし、ケチャップリン、真心タッチ、トリグミ、ザ・プレジデント、熊川シュウワ、シェパード太郎

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