【2月11日 火曜日】

9時頃、スタバにて「水道橋博士のメルマ旬報」を。

エムカク著「明石家さんまヒストリー」
19歳のさんまさんが女性と駆け落ちするため一度芸人をやめ東京へ行き、パチンコで生計を立てた、と。

そんな事実を初めて知る。

しかも、やっぱり舞台に立つことを忘れられず、浅草の劇場の門を叩いたものの、門前払いを受けた、とも。

ここで、Twitterに@Ritchie_3rdさんという方が書いていたことが興味深かったので、勝手ながら載せてみたい。

「水道橋博士のメルマ旬報、エムカクさんの「明石家さんまヒストリー」。愛を貫き東京へ飛び出した19歳のさんまさん。その時、八方塞がりになってしまい浅草六区の演芸場に自ら売り込みをかけたそう。時は1974年…!そうです、ツービートが浅草にいた頃です。たけし&さんまのニアミス!」

まさに、その頃は殿が浅草へ降り立って2年ほど経った頃。

このRitchie_3rdさんが仰る通り、のちに芸能界のトップ3と呼ばれるようになるお二人がこの浅草で出会っていたら…人生に〝もし〟なんてないけど、なんだか小説的でウットリ。

あと、この「明石家さんまヒストリー」には、さんまさんがテレビやラジオでふと仰った人生哲学みたいなものがふんだんに書かれてあり、ボクは半分哲学書としても楽しみに読んでいるのです。

さんまさんの人生をなぞっているだけあって読み応えもあるので、正直、電子書籍ではなく本として直接手にとって読みたいほど最近ではハマっているのでした。

すると、この「明石家さんまヒストリー」を読み終えたあと、よっぽど感化されたのかボクはこんなメモ書きを残していた。

〝めちゃくちゃ面白い。こういうものがお金を払って読む、というものなんだろう〟

〝何を熱くなってるんだよ〟という感じですが、こういう時間と労力をかけた書物を読むとこう思わざるを得ないのです。

しかも、ボクにとっては〝お金を払ってでも読みたいもの〟を書くことは絶対的な目標でもあり、それを無視することは出来ないのです。

と、「水道橋博士のメルマ旬報」から刺激を頂けるだけ頂き、お昼過ぎ、殿の付き人へ。

今日は「BS 等々力ベース」の収録を。

そして、一本目は「カジノ道」で、軍団のお兄さんは三又さんと無法松さん。

楽屋では、無法松さんがボケにボケられ楽屋を盛り上げられます。

すると、殿が収録現場へ。

「ちょっと小腹がすいたなぁ」

と、殿は楽屋に入るなり、楽屋に置いてあった〝まい泉〟のカツサンドを手に取られます。

なので、ボクがそのカツサンドの袋を開けようと手にとったのですが、これがうまく空かないのです。

「あれっ、ん、あれ、おかしいな…」

その瞬間、

「お前の手アカばっかついちゃってるじゃねーかよ!笑」

と、殿に頭をガツンとツッコまれてしまいます。

ただ、こういうやり取りがあると必ずと言っていいほど楽屋は笑いで包まれるのです。

案の定、楽屋ではボクが頭を叩かれた瞬間、大爆笑なのです。

これだから、ドジはやめられないのです。

すると、そんなボクと殿のやり取りを見ていた殿のマネージャーさんはボクに小さな声で、

「うん大丈夫、大丈夫、今日も絶好調だね」

と、殿の体調の良さとボクのドジぶりを喜こんでくださります。

ドジ冥利に尽きるというのはこういうことを言うのでしょうか、殿のマネージャーさんに褒められ、ボクはすこぶる気分が良くなってしまいます。

って、誰も褒めてねーよ、と怒られてしまいそうですが、でもドジったっていいじゃない、と開き直り殿の収録を楽しく見守ります。

そして収録中、三又さんがオーストラリアのカジノに行ったことがあるという話になり、

「そのカジノの二階に和田アキ子さんとかも居たんですよー」

と仰ると、殿はこんなことを仰られていたのでした。

「いや違うよ、デカイから二階にいるように見えただけだよ」

ドッと笑いが起きる、という表現そのまま、そこにいる全ての人が笑いに笑っていたのでした。

そして、この日は二本撮りのため、次の収録現場までバスで移動します。

すると移動の車中、三又さんが殿に、

「殿、ボクR-1の3回戦まで行ってるんですよ」

とご報告すると、殿はすかさずこんなことを。

「ほんとかよ?お客がお前のことを可哀想だと思って、哀れみで受からせてくれてるんじゃねーのか?」

「違いますよー!」

言うんじゃなかった、というような表情をされながら、三又さんはそう叫んでいらっしゃったのでした。

そして、次の収録「缶詰め道」を。

そこには、ダンカンさん、枝豆さん、お宮の松さんも合流されます。

すると、ダンカンさんの格好が少しおかしいのです。

よく見ると、今話題のある人の格好をしていたのですが、ダンカンさんはなんとその格好をしたまま収録に挑まれるのです。

細いサングラスに髭面、そして杖。

ここではこの情報だけにしておきます。

そして、殿もそのダンカンさんのボケに大喜びされ、収録中、きっと放送されないであろうボケをお二人でずっとやり合われていたのでした。

そして19時頃、収録を撮り終えた殿は帰られます。

すると、三又さんがボクを見つけるなり、

「シェパードさ~ん、今日もいきますか~?」

と、恒例の完全なる無理やりパチンコへと誘導されてしまいます。

で、少しだけまだ時間があったので三又さんはマネージャーさんにコーヒーを買ってきてくれと仰ったので、ボクもついでに一緒に近くの自動販売機まで買いに行くことにしたのです。

すると、三又さんはボクに対し急に語気を強められ、

「お前そのままバックれる気じゃねぇだろ~な、許さね~ぞ!」

と、まるでDVをするろくでもない彼氏のようにボクに言い迫ってこられるのです。

ですが、ボクがそのままバックれるわけがないのです。

なので、ボクも少しだけ語気を強め、

「そんなことするわけないじゃないですか」

と言い返してみたのですが、驚くことに三又さんはそのボクの発言に対し、まるで

「般若」

のような表情で爆笑されていたのでした。

で、ボクもボクでなぜかそんな三又さんに一礼し、コーヒー買いに。

そして、少し休憩をしたあと、三又さんとお宮さんとボクで最寄り駅まで歩いて帰ることに。

すると、三又さんはご自分のカバンが重かったのか、

「ちょ、手が、手がちぎれる」

と言いながらボクにそのカバンを手渡されます。

すると、隣りにいたお宮さんは、

「ちぎれるわけないでしょう」

と冷静にツッコまれます。

たしかに、ちぎれるワケはありません、だって、行きはご自分で持ってこられたんだし。

するとその道中、そのことに腹を立てられたのか、三又さんは急にお宮さんの奥さんのことをやたらとイジりはじめられたのです。

「お前の嫁ってよ、34年ブス続けてんのか?」

「ブスじゃないっすよ!」

そう必死に返されるお宮さんに、三又さんは冷静に、

「まぁ、そうだな、それは美意識の問題だからな」

なんて返され、お二人はなぜかここには居ない奥さんのことを言い合われるのです。

お宮さん「三又さんがブス専なんですよ」

三又さん「いや、お前の嫁よ、なんか急にブスになったんだよな、前はそうでもなかったんだよ」

お宮さん「うちの嫁さんを風俗嬢みたいに言わないでくださいよ!中で会うのと外で会うのとでは印象が違うみたいな」

そして、最終的には、

お宮さん「うちの嫁は綺麗ですよ!おでこの部分は松嶋菜々子似ですし、アゴの辺りは北乃きい似だし!」

三又さん「うそつけ!」

と、まるで子供のようなケンカを最寄り駅までされていたのでした。

すると三又さんは別れ際、あまりにもお宮さんの奥さんのことをヒドく言ってしまったことに少し気を咎められたのか、

「これでメシでも食えよな」

とお宮さんにいくらかのお金を手渡され、

「じゃあなお宮、俺はシェパードが運試ししたいってうるさいからよ、行くわ」

と、ボクを引き連れパチンコ屋さんへと向かったのでした。

そして、パチンコ屋へ入り、渋々決めた台で打つことになったのですが、なけなしのボクのお金は台へどんどんと呑み込まれていくのです。

すると、隣りで打たれていた三又さんの台では大当たりが。

「なんで三又さんの台なんだよ…」

なんて思いそうになっていると、三又さんがこんなことを言ってこられるのです。

「シェパード、台に気を入れてるか?気を入れろ!気を!」

まるで、自分は気を入れているから大当たりしたんだというアピールなのです。

ですがこの時代、気なんかでパチンコが当たるワケがない、とボクは何もしなかったのです。

すると、そんなボクを見るなり三又さんは、

「おい!気を入れろよ!」

とマジな顔して言い迫ってこられたので、仕方なしに、

「こいーー!!こいーー!!」

と叫んでみたのですが、そのボクの叫びは台には響かず、無情にも隣りで打っていた人にだけ響いてしまいます。

「おかしな奴がいるぞ」

完全にそんな目でボクを見ていました。

さらに、それを見た三又さんはゲラゲラと笑っているのです。

「余計、気が散って当たらないのではないか」

そんなことを思っていると、やっぱりあっさり負けました。

そして、先に負けてしまったボクは、三又さんが終わるの待ち、打ち終えられた三又さんと一緒にお店を後にします。

そして、近くにあった吉野家でご馳走になり、帰路についたのでした。

そして、帰り際ボクは少しだけ、

「お宮さんにはお小遣い、ボクには牛丼…」

とご馳走してもらっているくせにそんなことを思わずにはいられなかったのでした。

では。