モーグルの上村愛子さんが4位。

上村愛子さんの愛らしい表情が見れただけで満足デス。

だって、34歳であの愛らしさですよ。

結婚してるのに、あの愛らしさですよ。

ボクには、オリンピックに出てくださるだけで充分だったのでした。

って、そんなことはどうでもよく、話を日記ブログへ。

【2月10日 月曜日】

お昼過ぎまで録画しておいた番組を視聴して、近くのマクドナルドへブログを書きに。

そしてブログを書いて、また「ふたり/唐沢寿明」を読みます。

そして、話はとうとう俳優デビューへ。

ですが、その当時の唐沢さんはまだ無名だったらしく、当時の事務所の社長には、

「どうしてだろう、あなた悪くないのにね」

と、持ってるモノはいいのに売れない、というような言って見ればどこにでもいるような俳優志望の青年だったらしいのです。

その頃のことを、唐沢寿明さんはこう例えられるのです。

「線香花火に小さな火はつくけど、その火がなかなか大きく花火には結びつかない。そんなジレンマの日々だった」

この言葉を聞けば、何かを志すモノであればきっとシビれてしまうのではないでしょうか。

ボクは、バカなので真っ先にシビれました。

それと、この言葉のすごいところは、誰にだってこのような時期があるということだと思うのです。

ただ、このような時期が来たとしても、そこからその線香花火を花火に変えることが一番難しいことだと思うのです。

と言いますか、ほとんどの何かを志す人たちはそこで葛藤し、最悪の場合そこで挫折をしてしまうのだと思うのです。

って、お前が何を偉そうに言ってんだよ。

という感じですが、今日は自分のことは置いておいて、他人事の気分で本に没頭したいのです。

なので、今日だけは、今日だけはお許しください。

そして、唐沢さんもそれと同じく、どうすれば売れるのかを模索していた時期があったというのです。

そして、その時期を打破するキッカケになったのが、当時の社長、橋爪貴志子さんのお言葉だったらしいのです。

「とてもいいモノを持っているのに、態度や服装、言葉遣いのために誤解されるって、つまらないんじゃないの?」

そう橋爪社長は仰り、Vネックのセーターとポロシャツをプレゼントされたそうなのです。

ですが、当時の唐沢さんは革ジャンにTシャツといったいかにも若者ファッションというような服装だったらしく、その爽やかな服装に対し「こんな格好は嫌いなんだよ」とその服を拒んで着なかったそうなのです。

ですが、みなさんもおわかりの通り、唐沢寿明さんのイメージと言えばVネックのセーターとポロシャツというような爽やかなものだと思うのです。

そこで、まさに〝人生の分かれ目〟となる決断を唐沢さんは下されることになるのです。

その橋爪社長から服をプレゼントされてから少し経った頃、唐沢さんは、

〝今の自分がやれることはなんでもいい、とにかくやってみよう〟

と考えを改め直し、当初は拒んで着ていなかったVネックとポロシャツの袖を通すだけ通してみたそうなのです。

ですが、鏡に映った自分をみた時、

「こんな〝なよなよ〟した奴は自分じゃない」

と、その爽やかな服装を認めることが出来なかったそうなのですが、橋爪社長が仰った様々な言葉を思い出し、

「とりあえず、ダメでもともと」

と、その爽やかな服をとりあえず着続けることにしてみたそうなのです。

すると、意外にもその服装は周りの方に評判がよく、知らぬ間に唐沢さんは〝爽やかな青年〟といったイメージがどんどんとつきはじめていったそうなのです。

自己啓発などで、

「成功するキッカケは意外とシンプル」

ということをよく目にすることがあるのですが、まさに、唐沢さんが取った行動もとてもシンプルだと思うのです。

唐沢さんが本文に書いていたことを、ここで少しだけ載せてみたいと思います。

「とりあえず外見を変えてみる。人の印象とは、着るもの、話し方、顔の表情などで驚くほど変わる。その究極的なものが役者という仕事だが、外見だけではない、ある程度は中身まで変えることもできるかもしれない」

この言葉を読めば読むほど、橋爪社長の、

「とてもいいモノを持っているのに、態度や服装、言葉遣いのために誤解されるって、つまらないんじゃないの?」

という言葉の重みを感じざるを得ないのです。

このお言葉がなければ、唐沢寿明さんはもしかすると売れていないかもしれない。

そんなことを思うと、本当にわずかな数センチ、いや、数ミリずれただけで人生は変わるかもしれないのか、と対してわかってもいないくせに、そんなことを思わずにはいられなかったのでした。

あと、唐沢さんが本文の中で出会いということについて書いているのですが、その表現がなんとも詩的でカッコよかったのです。

「人と人との出会いを思うとき、その不思議さを思わずにいられない。たとえば、表情が気に入った、話し方に惹かれたと誰かが言ったとする。しかし、それは表層的な言葉にすぎない。しかたがないから運命と人は言う」

もう、シビれちゃったのでした。

そして、その少し後に唐沢さんはNHK連続テレビ小説の「純ちゃんの応援歌」に抜擢され、そこからは一気にスター街道へと昇っていくことになるのでした。

嗚呼、ボクのキッカケはどこにあるんだろうか。

そして、読書熱を発作させ、この日は読みに読み、夕方頃、殿にお誘い頂きお食事へ。

すると、殿がこんなことを仰っていたのでした。

「芸能界ってのはよ、綱渡りなんだよ、でもな、その綱から落ちないようにしなきゃダメなんだよ」

「普段のことで失敗して綱から落ちるような奴はよ、芸能界ででも簡単に落ちちゃうんだよ、でも、綱渡りはしないダメなんだけどな」

シビれながら、ボクは帰路につき、

〝売れてからも、結局はイバラ道〟

と頭の中で反芻しながら帰ったのでした。

では。