すこし、というかグッと飛ばして、3月25日、昨日のこと。


昨日は『勝手にありがとう』というライブの前座に出させて頂いたのです。


『勝手にありがとう』とは、アル北郷・居島一平・ユンボ安藤氏の御三方が、青春時代、はたまた今現在までお世話になり続けているものなどに勝手にありがとうと称えていくライブなのです。


そして今回の勝手にありがとうと称えるモノは、アル北郷「ビートたけしのあの時あの頃の顔」、居島一平「刑事コロンボ」、ユンボ安藤「ブルボンのお菓子たち」といった、えらくディープながらもバラエティに富んだ内容でお送りします。



まずは居島さんの「刑事コロンボ」です。


数多くあるコロンボ作品の中から居島さんが選りすぐられた作品をご紹介していきます。

そして今回は「権力の墓穴」「逆転の構図」「別れのワイン」にありがとうを称します。


ここで僕が全部紹介出来るわけもないので、ここでは「逆転の構図」のある部分を。


この「逆転の構図」という作品の中で、浮浪者などがいる救済所にコロンボが聞き込みに訪れるシーンがあるのですが、そのシーンがなんとも面白いのです。


コロンボはいつも通りの服装で、というよりコロンボからしたら一張羅のコートで聞き込みに訪れているのに、そこのシスターがコロンボのことを浮浪者だと勘違いし、優しく対応しだすのです。


「私の家はあなたの家よ」
「あらそのコート、そんなにくたびれるまで着て…あなたに合うコートを差し上げますわ」


と、完全に浮浪者と間違われるコロンボなのです。


一張羅のコートをえらくバカにされた時のコロンボの表情がまたなんとも言えないような表情で面白いのです。



そして食事を出してくれたシスターが極め付けにこんなことを言うのです。


「空っぽのお腹は悪魔の遊び場ですわ」



なんてシャレの効いたことを言うシスターなのでしょうか。



そんな面白いおかしい場面を紹介しつつ、「別れのワイン」では感動させるシーンを紹介したりなどされながら、居島さんの『刑事コロンボにありがとう』は終わられます。



そして、次は北郷さんの『ビートたけし、あの時あの頃の顔』です。



ツービートの頃から今の殿の顔になるまでを語られるのですが、本当に殿のお顔はその時その時で違っていてビックリさせられるのです。



「まだデビュー当時間もない頃の松竹演芸場の前で撮られたツービートでの写真」

「ザ・マンザイの頃の殿」

「フライデー襲撃事件の記者会見の殿」

「フライデー事件、復帰後初のスーパージョッキーでのI MISS YOUを歌われる殿」

オマケ『井手らっきょさんにありがとう』


と、殿の顔つきがどんどんと変わっていくのを見つつ、その頃の殿に対する北郷さんの思い入れなどを語られます。


I MISS YOUを歌われる殿の映像が最後だったのですが、演者の方々、お客さん、たぶん全員がジーンとなりがら魅入っていたのです。


復帰を待ち望んでいたファンからの大歓声に照れ笑いしながら、殿は何かを噛み締めるかのようになんとも言えない表情でI MISS YOUを歌われるのです。



その映像が流れている間、会場中がシビれてぼんやりしてた気がします。



そして、会場中シビれたまま『ビートたけし、あの時あの頃の顔』は終了です。





そしてそしてお次は、ユンボ安藤さんの『ブルボンのお菓子たち』です。


なんとも斬新な企画なのです。

歴代のブルボンを、野球のスタメンに例えて選抜していくのですが、9番まで粒ぞろいなブルボンのお菓子たちが並んでいるのです。


一番にアルフォート。


ユンボさんはアルフォートのことを、青いイナズマと仰っていました。


そしてそこから9番まで、みんなが子供の頃に憧れたブルボンのお菓子たちをユンボさんが紹介していきます。



すると、4番5番と誇らしげにブルボンの選手たちが紹介されていくと、会場のお客さんから、


「たしかに!」とか
「おぉーー」

という歓声や拍手、さらには愛くるしい為に起きるため息まで起こり始めたのです。


さらには、シルベーヌというお菓子が出てくると、まるでイチローでも出てきたのかというほどの歓声が起きたりし、


「やっぱりみんな、ブルボン好きなんだ!」


というなんとも愛くるしい一体感が生まれ、この日一番の盛り上がりをみせたのでした。


そして、その勢いのまま9番までのブルボンのお菓子たちが紹介され、『勝手にありがとうvol.2』は幕を閉じたのでした。



それにしても、御三方だけでこんなにも多種多様な内容のライブが出来るなんて凄すぎるのです。


そんな方々の前座をさせて頂けることの有難さが身に沁み、〝絶対面白くなってやる〟と心に誓った夜なのでした。


そして、打ち上げにも参加させて頂き、2時頃解散してマックで朝を迎え帰宅したのでした。


〝朝日が、僕に頑張れって言ってるようで、なんだか元気が出たのでした〟


あぁ、僕って…、き、も、ち、わ、る、い。


では。


追伸

打ち上げのお話も書きたかったのですが、あまりにも長文になったのと、その打ち上げでは僕の為にみなさんが言ってくださった有難すぎるお言葉がありすぎるので、それは僕の心の中にだけ納めさせて頂きます。

…悪しからず。