すいませんが、少し時系列を飛ばさせて頂いて、この間のことを。
2月25日。
この日は、阿佐ヶ谷LOFT Aにてアル北郷・居島一平・ユンボ安藤、主催「勝手にありがとう」というライブの前座をさせて頂いたのです。
この「勝手にありがとう」というライブは、もうすぐ40を迎えるお三方が、40を人生の折り返し地点と定め、過去に影響を受けたモノごとに〝勝手にありがとう〟と、プレゼンしていくというライブなのです。
そして、今回のプレゼン内容は、ユンボ安藤「昭和WBCナイン(ワルベースボールクラシック)」、居島一平「若山富三郎版・子連れ狼」、アル北郷「 ありがとう!ペッティング中の音楽!」と、バラエティに富んだ盛りだくさんな内容だったのです。
そして、そんな最強メンバーのお三方の前座を、なんと、わたくしシェパード太郎が担当したのです。
そんなこと、普通はあり得ないのです。
まさに奇跡です、そして、前座後は自責の念に陥ったのは言うまでもありません。
落ち込みに落ち込み、顔が仏像みたいに無表情になってしまうほど落ち込んだのでした。
が、そんな稚拙な前座なのにも関わらず、面白くフォローしてくださるお兄さん方、そして、優しく笑ってくれるお客さん。
もう嬉しくてたまらなくなり舞台上で涙が出そうになったので、代わりに大量の汗を流してなんとかごまかしておきました。
ライブ後、観に来られていた鳩山来留夫さんに、
「話より脇汗が気になった(笑)」
と言われるほど、汗というカタチをした涙が流れていたらしいのでした。
そして前座も終え、本題の「勝手にありがとう」が始まります。
まずはユンボ安藤さんの「昭和WBC」です。
昭和の悪かった選手でWBCナインを決めてしまおうという、WワルBベースボールCクラシック。
このWBCナインを写真で紹介していくのですが、その写真がどう見ても悪意のある写真ばかりで、その写真を見ているだけで笑ってしまうのです。
たぶん昭和の野球を知らなかったとしても、そもそもこんな顔立ちの野球選手が居たんだ!という見方をするだけで面白くなってしまうのです。
そんな昭和のワルBCたちを9人すべて紹介し終え、ユンボ安藤さんのネタは終わられます。
そして次は、居島一平さんの「若山富三郎版・子連れ狼」です。
その前に居島さんが、9歳の頃初めて買ったという本を持ってこられます。
その本を出された瞬間、会場がざわつきはじめます。
なぜかというとその出された本は、大日本帝国の艦隊が載っている、どう見ても9歳児が買うとは思えない代物だったからなのです。
それを、「この艦隊のそり具合がたまらない!」と説明される居島さんに、北郷さんとユンボさんがツッコミをいれ、なんとか本題の「若山富三郎版・子連れ狼」をスタートさせます。
映像で「若山富三郎版・子連れ狼」を説明していくのですが、これがまたすごいのです。
冒頭から、若山富三郎演じる拝一刀が、虚無僧に身をなりすました敵の頭を真っ二つに切るシーンから始まり、しかも、その切られているのが若き頃の平泉成さんなのです。
しかも、頭から血を吹き出しながら虚無僧は最後の力をふり絞り長々と語るのです。
もうこの辺りで、お客さんはクスクスと笑いはじめているのです。
だって、
「こんだけ頭から血を吹き出しときながら、よく喋るな」
としか言いようがないほど、血が吹き出ているのです。
さすがにお三方もそれに対し一斉にツッコまれ、会場は笑いの渦に包まれます。
そして、ここからさらに内容の濃い「若山富三郎版・子連れ狼」は続いていくのですが、来て頂いた方々の為にも、ブログではここまでにしておきます。
そして、次はアル北郷さんの「ペッティング中の音楽にありがとう」です。
北郷さんが高校時代、初めて付き合った彼女とのペッティングについて語られます。
すると、その当時ペッティング中にかけていたという曲が会場に流れ出します。
その瞬間、会場中に笑いが巻き起きります。
その当時ではオシャレだったのかもしれないその曲は、今では完全に間抜けな曲に聞こえてしまい、当時高校生だった北郷さんが、「ペッティング中はこれだ!」と気合い充分にかけていたんだろうと勝手に想像して、僕も吹き出して笑ってしまいます。
そこから、ペッティング中のエピソードなどを語られ「ペッティング中の曲にありがとう」は終わられます。
そしてあっという間に22時前、こうも面白いと時間が過ぎるのはこんなにも早いのか、とつくづく考えさせられ終演したのでした。
今回は来れなかったという方も、来月の3月25日にもありますので、覗きに行ってみてください。
僕から言えるのは、「非常に面白い」その一言のみです。
そして、ライブ終わりに鳩山さんも合流して打ち上げに参加させて頂きます。
打ち上げ中、僕が落ち込んでいると北郷さんが今日の前座のネタについて、
「ネタはいいんだから、あとは喋り方だけだよ」
と、有難すぎるお言葉とアドバイスを頂きます。
さらには、
「安ちゃん(ユンボ安藤さん)さぁ、シェパードでも出れるライブなんてないかなぁ?よかったら出してあげてほしいんだよね」
と、僕みたいなモノの為に、わざわざ頼んでくれるのです。
すると安藤さんも、
「全然いいよ、すぐ紹介してあげるよ」
なんて言ってくださるのです。
もう嬉しすぎて、もしシッポがあれば周りのお皿をバンバン飛ばしてしまうほど振って喜んだんだろうな、というほど歓喜します。
すると
北郷さん「でも、安ちゃんには裏があるからなぁ…シェパード、ホテルで待っとけって言われても大丈夫か?」
シェパード「え?!」
ユンボ安藤さん「そうだよ、その覚悟はしといてよ、あとで暴れられても困るんだから」
と、完全にソッチノ気モードに入られます。
「えーーーー、いやーーーー、んーーーー」
などと僕が口ごもっていると、
北郷さん「ダメだよシェパード、俺なんて全部その口で仕事取ってきたんだから」
安藤さん「そうだよ(笑)そのお口で」
北郷さん「そう!このお口で取ってきたよ~」
と、お客さんが居ないことがもったいないほどのミニコントが始まります。
さらには居島さんまで、ここは舞台かというほどのクオリティの顔芸を披露され、最後は北郷さんと安藤さんに居島さんがツッコまれてミニコントは終わったのでした。
そして、そんなお三方を見て僕は、心の底から、
「あ〝ーーーー!面白くなりたーい!」
と、染み染みと思ったのでした。
そして、そんな贅沢すぎる打ち上げはノンストップで夜中まで盛り上がり、3時頃、終演を迎えたのでした。
ライブに来て頂けた皆様、有難う御座いました。
来月も是非お待ちしております。
では。