光の粒 4 条と桃 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

桐山が帰って、俺は風呂に入った。風呂から上がって、脱衣所でパンツを履き、Tシャツを着ようとしたところで、いきなりドアが開いた。


「きゃっ!」


「うぉっ?」


桃が目を丸くして、パンツ一丁の俺を見ている。


「おいっ!」


「ごめんなさい!」


バタン!とドアが閉まった。


ワンテンポおせーよ。


俺は頭からTシャツを被り、


「ノックしろよ。ノックぅー!」


ってドア越しに言って、裾をピッと引っ張る。スウェットパンツを履いて、首にタオルをひっかけ、


「はい。お先。空いたぞ」


って濡れた髪をかきあげながらドアを開けた。


「条くん、髪…。ドライヤー使う?」


「ああ。いいよ。後で」


桃が入れ替わりに脱衣所に入って、ドアの隙間から、顔だけ出した。


「覗かないでね♡」


は?


俺は髪を拭いていた手を止めて振り向き、桃をじっと見た。桃がたじろぐ。


「…え…?///」


「ぜぇっっ…っ」


「え?」


「…ぇっっ…ったい、ない!」


って桃を指差して、クルッと背を向けた。



すると、バタン!とドアが閉まった。



「ねぇ、条くんっ」



ドアの向こうから桃が話しかける。


「なんだよ」


「顔が似てるとさぁ…体も似るのかなぁ…」


え?

千帆の裸体が一瞬脳裏に浮かぶ。
千帆はいいけど、桃のは想像したくない。


「質問の意図が見えねーな。親子だと遺伝子が…」


「親子じゃなくて、条くんと剛くんのこと」


「ああ…そっちか」


…って…え⁇


「お前…///」


人の裸見て、自分の男思い出すんじゃねーよっ!


「あ!やだ!条くん、親子って、今私とママの体、比べた?やらしい〜!」


「比べるかよっ!やらしいのはそっちだろ!」


つか、比べるも何もお前の体知らねーし。



ああ、もう…ほんと女子高生はこれだから…。学校と一緒じゃねーか。


「…頭いてーわ」


俺は額に手を当てて目を閉じた。