カミセンのランバダ 7 佐久間と健 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

※ここから健ちゃんサイドです。楽しいばかりのカミセンランバダのはずが…健ちゃんピンチ⁇







まさか、佐久間が舞台に上がってくるとは思わなかった。


佐久間はもともとダンスが上手い。


黒のフレアスカートの裾がヒラヒラ揺れて、その悩ましい腰つきに、男性教員たちの視線が釘付けになる。


ターンすると、佐久間の綺麗な足が太ももの辺りまで露わになった。


遠慮無い男たちの視線を一向に気にかける様子もなく、酔って目の周りを赤く染めた佐久間が踊りながらこっちに来る。


まずい!ロックオンされちゃったじゃねーか!


佐久間の勢いに押されて、条と宝が俺から離れる。


佐久間がクルクルとターンしながら、俺に飛び込んでくる。


仕方なく抱きとめた瞬間、酔った連中からヒュー♪って冷やかしの声が上がった。


俺の腕を支えにして佐久間が上体を反らせる。次の瞬間、綺麗に弓なりに反らせた体がバッと勢いよく戻ってくる。


佐久間の興奮した顔が、すぐ目の前にあった。


佐久間が顎を上げて、落ちかかった金髪の間から挑発的な視線を寄越した。俺の肩に手を置き、腰をグッと押し付けて左右に振った。



「ばかやろう…っ」


周りにバレないように低く呟いて、俺は佐久間をたしなめた。