継続は力なり 4 ハンター岡田 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

さて、ついにその日がやってきた。


公演後のシャワーを浴び終わると、すぐに剛くんと健くんが「はやくはやくっ」ってヒソヒソ声で俺を呼んだ。


まだパンツとスウェットパンツ履いただけなんだけど。

Tシャツを着ようとしたら、


「いいから来いっ!」


「チャンスチャンス!」


ってシャツも着させてくれない。健くんが俺の腕を引っ張って急かせる。


「ちょっと…」


って仕方なく引っ張られていく。


見ると、長野くんが上半身裸で肩からバスタオルをかけて、楽屋にいた。


シャワーを浴びたばかりで、まだ濡れた髪と艶々の肌が綺麗だった。


楽屋に運び込まれていたケーキを眺めながら、坂本くんと談笑している。

VネックのTシャツを着た坂本くんがクッキーを指差して腕組みして笑っている。

長野くんもそれを覗き込んで、目尻に皺を寄せて、坂本くんと顔を見合わせて笑った。


長野くんのきれいに筋肉のついた背中。背骨の窪み。まっすぐな背筋。その下にスウェットパンツのゴムの部分が…アレを引きずり下ろせばいいわけだよね?


健くんが何食わぬ顔をして長野くんの前に回って、

「長野くん見て見て。ほら、長野くんのいいところ、こんなのもあるよ」

って指差して、長野くんが前かがみになる。

剛くんが、健が気引いてる隙にやれって目配せする。


たしかに…

♪今ならイケるかも…


俺は腰を落として、ソロソロと長野くんの背後に迫る。


後ろから剛くんの視線を感じる。


待てよ。これって、長野ポイント減らされるのは痛いけど、うまくいったら逆に森田ポイントは上がるよね?三宅ポイントも。


俺は長野くんのお尻をじっと見つめる。


長野くんが笑うたびにお尻が微かに揺れる。


ああ…なんだろ。獲物を捕らえたい、これは野生の本能だろうか。

なんか…すげーアドレナリン出てきた気する。


俺は慎重に両手をそっと長野くんの方へ差し出す。

気がつけば、自然に指を折り曲げたり伸ばしたりして準備している自分がいる。


「なに?あ。これ見た見た」


って前かがみになってた長野くんが、スッと背筋を伸ばした。


…今だっ‼︎