ふたり3 ずっとこうしたかったんだ | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

リビングのソファに座って、ののちゃんが俺の淹れたコーヒーにたっぷり砂糖とミルクを入れてかき混ぜる。

ブラックが美味しいんだけどな…。

って、俺はカップに口をつけながらののちゃんをチラッと見る。

黒いミニスカートから覗く揃えた膝小僧が可愛い。

ののちゃんと目が合う。


「…ブラック…飲めないんですよね、彼」


「ブッ!…」


「…大丈夫ですか?」


いきなり彼の話かよっ!


ののちゃんが立ち上がってハンカチで俺の膝を拭いてくれる。


屈んだ胸元でネックレスが揺れ、柔肌が覗く。


「…大丈夫大丈夫///」


俺は慌てて目をそらす。

ヤバいな。俺、耳赤くなってんじゃないか?

ののちゃんの視線を感じる。

「な、なに?///」


「…少し…似てるんです。先生のそういうところ。…あたしの彼に」


「…そ、そう」


あたしの、と来たよ。やってらんねー。押し倒しちゃうぞこら。…とかって冗談ぽく健くんなら、エッチに持ち込んだりするんだろうな。


「なんで彼氏の話ばっかすんの?俺ん家で」とかって、キスで口を塞いじゃったりするんだろうか…条くんなら。



ののちゃんが、ソファに座ってハンカチで目を抑える。


「宝先生って…すごく大人でかっこいいなぁって思うときもあるんだけど…今みたいに…なんか…照れたりして可愛くなっちゃうときがたまにありますよね…」


「そ、そうかな。自分では、よくわかんないけど…」



「二面性って誰にでもあるんですけど…」



「ののちゃんも、基本すごくしっかりしててテキパキ仕事もこなすし…なのに、急に怒ったり泣いたり、子供みたいになることが…あるよね…」



俺が微笑んで、ののちゃんを見ると、またののちゃんが、わっと泣き出した。



俺は堪らず、ののちゃんの側にいく。

泣きじゃくるののちゃんをそのままひょいと持ち上げて俺の膝に座らせ…


そして、後ろからギュッと抱き締める。



「泣くなよ。たまんなくなる…。ずっと、こうしたかったんだ…」