難題 24 エッチ記念日 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

ふたりの間に沈黙が落ちる。


言ってしまった…。


じゃあして?

なんて言われたら…どうしよう…いやいや、あたしが言い出したんだから…覚悟はできてる。

あたしは、そっと、先生のズボンに触れてみる。

え?

反射的に手を引っ込める。


「こらこら…何してくれるつもりだよ///」


先生が慌ててあたしから離れる。


え?え?

ちょっと待って…。

もちろん、ズボンの上からでも男の人のそれに触るのは初めてで…。

なんか入ってるの?ってくらい硬かったんだけど…。

そうなの?アレなの?
あんなに硬くなるものなの?



先生があたしの前にまわってあたしに服を着せる。


「せ、先生…」


「何もしなくていいって」


あたしと目を合わせずに、ブラウスのボタンを留めていく。


「あの…もっかい触らせて…?」


「ダメッ」


「え?だってすごく硬かったんだもん!」


「言うなよそんなことっ///」


先生は相変わらず目を合わせてくれない。


「先生…恥ずかしいの?照れてるの?」


先生は返事をしない。


え?なに?

あんなにあたしに恥ずかしい思いさせといて…。
俺のSっ気がどうとか言っといて…。

攻められると弱いとか…?


「なんか入ってるの?」


「入ってるわけないだろっ///」


「じゃなんであんなに硬いの?ねぇ、もっかい触らせてよ」


「触んなこらっ!こういうもんなの!スケベになるとこうなるの!もういいだろっ」


「先生、こっち向いてよ!」


「うるさいっ」



「先生、して欲しくないの?」


あ。

大胆発言…しちゃった?今…調子に乗ってあたし。



先生が、

「なにを?」

ってあたしを見る。


今度はあたしが目をそらす番だった。



「何してくれんの?」



先生があたしの顔を覗き込む。



「俺のー、何をー、ゆかりちゃんがー、どうしてくれるのかなぁ?」


って言って先生は腕を組む。



「ちゃんと言ってくんなきゃわかんないなぁ」

ってわざとらしく、とぼける。


あたしは真っ赤になって俯く。



「先生の意地悪…」



先生があたしを優しく抱きしめる。




「『この味が いいね』と 君が言ったから 
   十月六日は エッチ記念日」




……!

して欲しいってこと?
しろってこと?
そうなの?

あたしが真っ赤になってあわあわしてると、ニコッて先生が笑う。



「なに勘違いしてんの?…君って…俺のことね?俵万智だから、女性目線」


「え?…じゃあ…」



あ、味って…な、なに?



「ゆかりのおっぱいの味」




あたしが目を丸くしてると、あたしの唇にチュッてキスして、



「美味しかった。ごちそうさまでしたっ」



って可愛く笑った。







* 本文中、健ちゃん先生の短歌は、

俵万智 作
「この味がいいね」と君が言ったから
七月六日はサラダ記念日

の本歌取りです(^^)