難題 23 先生がしてくれたこと | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

「…先生…恥ずかしい…電気消して…」


先生は、あたしの言葉を無視して、首筋に舌を這わせ、両脇から手を差し込んであたしの胸を触る。


あたしは、思わず恥ずかしい声を出す。

息があがる。


先生は黙って愛撫を続け、

あたしひとり、
荒い息を吐き、
声をあげる。



「ゆかり…見ろよ…」



「あ…ゃ…やだっ…」



「触られてもわかんないとこは…目で感じて…」



先生の手の感触が消えて、あたしは思わず鏡を見る。



先生の手があたしのスカートの下に忍び込む。

もう片方の手は胸をまさぐっている。

スカートが先生の手の動きに合わせてめくれていって、太ももが赤い光にさらされる。


でも、先生の手が太ももを這う感覚は、感じられない。



「…感じる?俺の…指…」


あたしはブンブン首を横に振る。


「…ここは?」


また首を振る。


「想像して…?」


隠れた先生の手がスカートの布を微かに揺らす。


あたしは、深く息を吐く。


こんなふうにされても、何も感じない自分の肌が憎らしかった。


あ。

…先生が電気をつけた理由がわかった。


触覚でわからないものを
視覚で補おうと…
考えてくれたんだ…。


「…先生…わかんない…」


「そっか…」


先生がスカートから手を出して、あたしの頬にキスする。


あたしは先生を振り返る。


胸がいっぱいだった。


「…先生…やらしいとか思って…ごめんなさい」


「え?」

って先生が笑顔を見せる。


先生が見たかったんじゃない。
あたしのために、見えるように、電気をつけてくれたんだ。

それも、明るくなり過ぎないように、工夫してくれた…。

うまく言えなくて、あたしはうつむく。


「なに謝ってんの?やらしいだろ実際。…びっくりした?…嫌いになった?」


あたしはブンブン頭を振る。


嫌いになんか…なるわけない。


先生があたしの頭をクシャって撫でる。


「今日はこれぐらいにしとく?」


耳元で優しくいたわるようにそう言ってくれる。


「ゆかりの心臓持たないもんな」


って胸に手を当てる。


「ずっと…ドキドキしてる…」


先生が低い声で呟く。


あたしはぎこちなく先生の手に自分の手を重ねる。


「…先生…あの…あたし…何もしてない…」


「ん?」


「あたしも…先生に…してあげたい…」