顔から火が出る。
「わかるわけ…ないでしょ…ばかっ!」
麻痺してんだもん。ひどいよ先生…。恥ずかし過ぎる。
「…そっか…」
先生が、耳元で囁く。
「感じたい?」
「えっ?///」
「もっと…俺を感じたい?」
は、はい⁇
「ど…どうやって…?」
先生がベッドを下りて、机のスタンドの明かりをつける。
さっきの膝掛けをつまんで、スタンドに半分くらい被せる。
白い蛍光灯の明かりが、膝掛けの赤い色に透けて…
先生の逞しい上半身を
赤く妖しく、照らし出す。
膝掛けをつまんで明るさを調整する先生の横顔。
顔に落ちかかるサラサラの髪。
繊細な手の動き。
裸の胸から腹筋…カーブを描く背中。
赤い光に包まれた…先生の綺麗な立ち姿。
一枚の絵のような妖艶さに
あたしは息を呑む。
ふいにこっちを向く。
少しも笑わないで、ベッドまで戻って来る。
な、なに…?なにするの?
先生の体重でベッドが軋む。
先生があたしを抱き起こして、背後に回る。はだけていたブラウスを肩から滑らせ、それから、ブラの紐をずらす。
裸にされたあたしの上半身が赤く照らされて、すごくいやらしく見える。
「ヤ…。先生…電気…」
「ゆかり…前…見て…」
言われて、前を見ると、壁際に立てかけた姿見に、ベッドに座るあたしと先生が映っていた。
びっくりして、思わず顔をそむける。
スカートだけになったあたしを、先生が後ろから抱きしめていた。先生の剥き出しの逞しい腕。
心臓が…もたないよ先生…なんで…。