ずるいって…。
俺はゆかりの首筋にキスを落としながら、ゆかりの吐息混じりの声に酔う。
「…先生の…意地悪…っ…」
「ずるいとか意地悪とかそういうこと、言わねーの」
「なんで?…だって…ずるいん…だも…ん!んんッ…」
ゆかりに深く口づける。
「そういうこと言われるとー、たまんないの」
「…え?」
困惑したゆかりの表情。上気した頬。濡れた唇。
「逆効果だよ?俺のSっ気に火つけてどうすんだよ…」
「は?…し、知らないしっ!」
「知らなくていいよ」
俺はゆかりの首筋に再び鼻を埋める。
「あ…んっ…!」
まいった。完全にやられた。
耳だけでこんな可愛くなっちゃうなんて…想像以上の反応の良さに、俺は興奮する。
なんでこんなに…?
体半分麻痺してるせいで、感じられる部分がより敏感になってるのかもしれない。
あるいは、初めてだから、こういう刺激に耐性がないのかもしれないし…。
それとも、
それだけ俺のことが好きとか
…なのか?
いやいや…。
俺は首筋を攻めながら、ゆかりの表情を時々うかがう。
顔を真っ赤にして、眉根を寄せて、必死に刺激に耐えている。
「…ゆかり…そんな硬くなんなよ…」
「…ムリ…。先生…もうやめて…。…おかしくなっちゃう」
「…おかしくなっちゃえよ」
「…ばかっ!…あ…ゃ…っ…」
「おかしくなったゆかり…見てやろう」
「やだっ…」
ああ、たまんね…マジ可愛い。どうしよう。
襲いたい襲いたい襲いたい…。
「先生…電気…」
ゆかりと目が合う。
「電気…消して…」
「あ。…ああ…」
俺はベッドからおりて、電気を消す。
パチン。
街灯の明かりで部屋は青白くなる。
俺はカーテンを閉める。
電気消せってことは…脱がせていいってことだよな。
俺は、ベッドに戻り、仰向けに寝ているゆかりにまたがると、着ていたシャツを脱いだ。
上半身裸になって、ゆかりに覆いかぶさる。
「…ゆかり…」
「…健…ちゃん…。…先生って呼んでいい?」