難題 19 秘技?耳攻め! | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

先生が、耳元で低く囁く。



「…ゆかり…」



カッと体が熱くなる。


名前を呼ばれただけなのに

そこに

大好き 
愛してる 
可愛い 
抱きたい

って先生の想いが
全部詰まってるように思えた。


熱いものがこみ上げてくる。


間違いなく
愛されてる…

あたし
大好きな先生に。

先生…
もう何もいらない。

先生がいれば、
あたし
何もいらない。


「…先生…」


「…ゆかり…いつまで…『先生』なの?」


「…え?」


「なんか…ちょっと…やりにくいんだけど」


「な、なにが?」


「…せめて、こういうときだけでも、名前で呼んでくんないかな?」


「な、名前って…///」


「『健』って呼んでみろよ」



そう言って、先生の唇があたしの耳たぶに触れる。

チュッて音を立ててキスをする。


全身に鳥肌が立って、思わず声をあげそうになる。


「せ…先生…っ!」


「なーまえっ…でないと俺、なんかいけないことしてるみたいだろ」


先生は、耳たぶへのキスを止めない。


ちょ…ちょっと待って…やだ…。
やめて…ゾクゾクする。



「む、無理…っ。呼び捨てとか…無理」


「なんで」


全身が熱くなって…。


「やめて…先生。…なんか…」


変…。変な気分になってくる。
か、感じるってやつだよね、これ。


先生があたしの耳たぶをパクッてする。先生の吐息と、音が…。


「あっ…ゃ…んッ…先生っ!」


「健って呼ぶまで止めない」


うそっ…。やだ…。


息があがる。勝手に体がモジモジし出す。

止めて止めて…。


「け…健……ちゃん」


心の中で、「先生」を付け足す。


「まあ、それでもいっか」



って先生の鼻先が耳裏にあたる。


「いゃ…あ…っ…ダメ…先生っ!」


先生の唇が、耳から首筋に移行した。


「やめて…。名前で呼んだら止めるって言ったよ?」


もうダメ。これ以上は心臓持たない。


「だから…止めただろ?」


は?エスカレートしてるしっ!



「耳は…解放してあげた…」



そ、そういう意味っ⁈