難題 18 講義の要点を答えよ | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?


「ゆかりは、俺と…セックスしたくないの?」


先生の口からそんな言葉が出て、あたしはカッと顔が熱くなる。



「だ…だって…できない…」


「できないかどうか聞いてんじゃないよ。したいかしたくないか、聞いてんだよ」


先生のぶっきらぼうな言い方に、ビクッとする。



「別にしたくなくたっていい。ゆかりは俺が初めてだし、どういうもんかわかんないんだから、したいって思わなくても、変じゃないよ。

だからって、ゆかりが俺を好きじゃないとか、そんなふうに思わない。だから…」


なんか…お説教モード入っちゃった…っぽい…。



「正直に言っていいよ」



「し…したいって思ったら辛いから、したくない」



「と、思うことにしたんだ」


つ…つまり…したいって答えちゃった?あたし。


「じゃあ、しよう」


「え?///」


「俺は男だから、好きになったら抱きたくなる。でも、相手が嫌がったら、我慢はする。待つことだって平気だよ」


あたしはおとなしく先生の話を聞く。高校のホームルームのときみたいに。先生の真剣な声に耳を澄ませる。




「好きになったら、抱きたくなる」



は、はい。/// さっきも言ったよ?



「好きになったら、だよ?」



「は、はい」



「なんで他の人とやんなきゃいけないの?」


「…え?」



「浮気になんの意味があんの?本気で好きな女抱けなくて、浮気して、俺が満たされると思う?」



はぁ…もぅ…先生の口からそんな言葉がポンポン出てきて…あ、頭クラクラしてきちゃった。



「ゆかりさー…」


「は、はい」


「正直に言うとさー…わかってっかな?」


って先生が頭をかく。


「は、はい?」



「セックスってどうやるか知ってるよね?」



ど、どひゃー…っ!///


「た…多分…」


「多分?」


「し、知ってます知ってます。ち、知識としては」


「こういうこと言うとアレだけど…」


って先生が言葉を濁す。


な、なに?また際どい言葉?


「…多分…できなくは、ないよ。…ゆかりには感覚ないと思うけど…」


先生が言いかけて、顔を赤くして、やめる。


な、なに?


「まあ、とりあえず…///うんとだな、今日の講義はこれでおしまい!俺の言いたいことわかった?」



「…なんとなく…」



「なんとなく~⁉︎…ちゃんと聞いてた?俺熱弁ふるったのにさー」



「…ごめんなさいっ…え、えっと…う、浮気は意味ない…?」



「うん。それがひとつ。あとは…?」




あたしがなんて答えようか悩んでいると、
突然先生があたしに覆いかぶさってキスをした。




唇を離して、あたしを見つめる。



「時間切れ」




「え?」




「答えは…」



ってかがみ込んであたしの耳元で囁く。





「ゆかりと…セックスしたい」