難題 13 お母さんの帰宅時間 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

鼓動が高鳴る。

ドキドキドキドキ…///

先生はじっとあたしの鼓動を聞いてる。

きっと聞こえてる。

こんなに早く、こんなに大きく、ドキドキしてるのを…聞かないで…恥ずかし過ぎるよ先生。


先生があたしの胸から顔を離すと、今度はあたしの頭を抱き寄せて先生の胸にくっつける。

ぎゅっとあたしを抱き締める。

先生の大人っぽいいい匂い。なにか…つけてる…?やっぱ、お出かけしてたんだ…。

先生の厚い胸板。気持ちいい肌触りの黒いVネックシャツ。少しシャリ感のあるジャケット…。


あ。皺になっちゃうのに…。

おしゃれした先生と駅で待ち合わせて腕組んで歩いて…そんな当たり前のデート…できるものなら、してみたい。


先生の鼓動に耳を澄まして、うっとりと目を閉じる。



「お母さん、何時に帰ってくんだっけ?」



先生の声が、近すぎて、ドキッとする。



「じゅ…10時までには帰って来るって…」


「……」


な、なんで?

なんでそれ聞くの?

必要な情報…なの?



「…風呂、入った?」



ひえーっ‼︎

そ、それも必要な情報なの?

な、なんでなんで…///


「は、はい。…ゆ、夕方、入れてもらいました」


なに業務報告みたいになってんの?あたし。

ってかどうしてそんなこと聞くのよーっ⁈

って、恥ずかしすぎて聞けるわけない。

顔すら、先生の胸から上げられないし。


あたしが、少しもぞもぞすると、逃げちゃだめっていうようにぎゅっと抱き締められる。


どうしよう…。

先生…そ、そういうつもり?

ってかどうするつもり?できないでしょ?

と、途中まで…とか?




下着…どんなだっけ?



ヤバい…。全然普段のじゃん…。


こ、これは回避したいっ!回避しなきゃ!こんな下着じゃむりむり絶対ムリ!


「せ、先生!」