だ、だめだ…恥ずかし過ぎて…。
だめだめだめ。むりむりむり。
あたし、先生以外の男の人と付き合ったことないし。
ディープキスだって初めてだったのに…。
ハードル高過ぎるでしょっ!
ってか…ってか…
ダメ…。
部活で先生の裸は見慣れてるけど…
か、か、肝心な部分は見たことないし!←当たり前
……。
でも…そういう方法しか、ないんじゃないかな…。
あたしが先生にしてあげられることって。
してあげられるのっ⁇あたし。
…どうやってするんだろ…。
あたしは携帯を見る。
どうしよう…。
検索ワード自体が恥ずかしくて、打てない…。
へ?フェ?ん?
自信ないな。
ええいっ!
思いついた恥ずかしい検索ワードを不自由な指で、入力すると…
「わっ!///」
ア、アダルトサイトがいっぱい…画像?は?動画?動画とかい、いらないし!
ドキドキする。
そのとき、ブーッ!って、メールの着信が…
わーっ! ///
け、けんちゃん先生からメールだーっ!
『遅れてごめん。あと5分で着く』
わーっ!バレたバレた!いや、バレてない!落ち着け、あたし!
「ゆかりー?」
って、お母さんがノックと同時にドアを開ける。
「な、な、なに?///」
あたしは、とっさに携帯の上に手を置いて隠す。
「先生遅いわね~。…お母さん、そろそろ出ないと…」
母に出かける用事があって、今夜はけんちゃん先生が、母が帰宅するまで家にいてくれる約束になっていた。
母と少し話していると、玄関のチャイムが鳴って、
「あ。きたきた!じゃね、ゆかり。行ってきます」
「行ってらっしゃい」
ドアを開けっ放しにして、母が部屋を出て行く。玄関でけんちゃん先生と挨拶を交わす声が聞こえる。
来ちゃった来ちゃった!
あたしは慌てて画面を閉じようとして、焦りすぎて…
「あっ…!」
携帯を床に落としてしまった…。
床でギラギラ並ぶアダルトサイトがこっちを見てる。
先生の足音が近づいて来る。
あわわわ…なんでドア開けっ放しで行くのよーっ!お母さんのバカーッ!
「ゆーかりっ♪」
ぎゃーっ‼︎