難題 9 あたしにも考えが… | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

ベッドで、男の人に、女の人が、そういうことをしてあげるってのは、知識としては知っているけど…。


だ、だめだ…恥ずかし過ぎて…。


だめだめだめ。むりむりむり。


あたし、先生以外の男の人と付き合ったことないし。

ディープキスだって初めてだったのに…。


ハードル高過ぎるでしょっ!


ってか…ってか…


ダメ…。


部活で先生の裸は見慣れてるけど…

か、か、肝心な部分は見たことないし!←当たり前


……。


でも…そういう方法しか、ないんじゃないかな…。

あたしが先生にしてあげられることって。

してあげられるのっ⁇あたし。


…どうやってするんだろ…。

あたしは携帯を見る。


どうしよう…。


検索ワード自体が恥ずかしくて、打てない…。

へ?フェ?ん?

自信ないな。

ええいっ!

思いついた恥ずかしい検索ワードを不自由な指で、入力すると…

「わっ!///」

ア、アダルトサイトがいっぱい…画像?は?動画?動画とかい、いらないし!


ドキドキする。


そのとき、ブーッ!って、メールの着信が…

わーっ! /// 
け、けんちゃん先生からメールだーっ!

『遅れてごめん。あと5分で着く』

わーっ!バレたバレた!いや、バレてない!落ち着け、あたし!



「ゆかりー?」

って、お母さんがノックと同時にドアを開ける。

「な、な、なに?///」

あたしは、とっさに携帯の上に手を置いて隠す。

「先生遅いわね~。…お母さん、そろそろ出ないと…」


母に出かける用事があって、今夜はけんちゃん先生が、母が帰宅するまで家にいてくれる約束になっていた。


母と少し話していると、玄関のチャイムが鳴って、


「あ。きたきた!じゃね、ゆかり。行ってきます」


「行ってらっしゃい」


ドアを開けっ放しにして、母が部屋を出て行く。玄関でけんちゃん先生と挨拶を交わす声が聞こえる。

来ちゃった来ちゃった!

あたしは慌てて画面を閉じようとして、焦りすぎて…

「あっ…!」

携帯を床に落としてしまった…。

床でギラギラ並ぶアダルトサイトがこっちを見てる。

先生の足音が近づいて来る。

あわわわ…なんでドア開けっ放しで行くのよーっ!お母さんのバカーッ!



「ゆーかりっ♪」


ぎゃーっ‼︎