難題 8 ○○だけが△△じゃない | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

「だからさ…」

って条がピーナツの殻を剥きながら言う。



「なんの『だから』?どっからつながってんの?」



条がきれいに薄皮まで剥いたピーナツを俺の口に放り込む。



「さっきの耳攻め」


「ブッ!」


ピーナツが飛び出て条のグラスに入る。


「あっ!てめぇっ…」



マスターが笑いながらグラスを下げる。


「耳攻めって…み…///」

「さっきのな、健がたっちゃったやつな」

「たってねーよっ!」

「立って向こう行ったじゃねーかよっ」

「紛らわしんだよっ!てか、わかっててひっかけんなよっ」


「まあ、聞けって」

条が、グラスを持って肘をつき、俺の方に体を傾ける。ボソッと、



「…突っ込むだけが…セックスじゃねーだろ?」



って片眉を上げて、ニヤリとする。


俺は絶句する。


条が自分の頭を人差し指でコツコツ叩く。


「頭柔らかくしろよ。得意だろ?相手が喜びそうなこと、思いつくの。お前、自分のこととなると、頭かてーのな。」


条が首を傾げて、俺の耳たぶを触る。

おれは、パッと耳たぶを手で押さえてガードする。



「まあ…突っ込みたい気持ちはわかるけど」


「突っ込みたいとか言ってねーし!」


「耳とか…首とか…上半身なら気持ちよくさせてやれんだろ?いかせるのは難しいけど」


「そ…それって…でも…」


俺は自分がゆかりの耳や首筋に舌を這わせる図を想像する。


そんなことして、ゆかりが、可愛い声をあげちゃったりしたら…?


「…んなことして…お互いにますます我慢できなくなったらどーすんだよっ…それこそ拷問じゃない?」



「まあ…そうなったら…」


ニヤける条と目が合う。


「少なくとも、お前はいかせてもらえるだろ…だって新城、手とく…」

言い終わらないうちに俺は条の頭をはたく。


「俺だけいってもしょーがねーのっ!」


俺は水割りを一気にあおって顔をしかめる。


条に人差し指を立てて、言う。


「しかもだよ?だいいち、処女の、車椅子の、元教え子に、そんなことさせられるわけねーだろっばかっ!それは違う!」


「そうかな…」

「そうなのっ!」

「そうかなぁ…」

「そうなんだって!マスター、おかわり!」



「俺なら、健を気持ちよくさせてあげたいと思うけどなぁ…」


「……」


俺は条をジロリと睨む。


「ん?」


条が水割りに口をつけながら、目だけこっちに向ける。


「条のばかっ」


「なにが」


「も…いい」


俺はカウンターに突っ伏す。



ブンブンって頭を振って、一瞬浮かんだいけない妄想を掻き消そうとする。


「別にいいんじゃね?普通だろ?新城にフェラしてもらいたいって思ったって」


「言うなっ!黙れっ‼︎どエロ教師!」



「あははっ…AVのタイトルみてー」


「条~~っ‼︎」


俺は笑ってる条の首を絞めてゆさゆさ揺さぶった。