条「やっぱダメだダメだ。却下」
件「なんでだよっ」
条「だってお前そんな抵抗ねーだろ!一回やってるし」
宝「つか、高校生んときもやってなかった?」
件「やらされたのっ!」
条「いや、喜んでた喜んでた。ちょっと楽しかっただろ?」
件「…ちょっとね」
件が条を上目遣いで見て照れたように笑う。
宝「じゃダメだ。もっと絶対やりたくないのにしないと」
件「お前、自分で自分の首絞めることになるよ?」
宝「…言っとくけどー、俺、速いよ?ラグビーもやってたし」
条「お前はいつ音楽の免許とったんだよ!」
件「ほんっとに音楽の先生かよ!」
宝「走って闘う音楽教師♡」
条「HTO」
件「なんで略すの?」
条「AKBだから」
宝「それ言うなって!」
件「じゃ負けたふたりでAKB全校に披露」
条「踊るの?」
宝「いきなり無理でしょ。練習しないと」
条「やだよそんなのめんどくせー。その場で一発で終わるのにしようぜ」
「じゃあ、チューは?」
声のする方を見ると、ドアを開けて校長がニヤニヤしながら立っていた。