日大アメフト部員による悪質タックル傷害事件に思う | 経済評論家・政策アナリスト 池田健三郎オフィシャルブログ「健々囂々」(けんけんごうごう)Powered by Ameba

日大アメフト部員による悪質タックル傷害事件に思う

競技スポーツは最終的にスコアを競い優劣を決するものである以上、自分のチームの得点を最大化し、相手チームの得点を最小化するための「危機管理」が問われる面も少なくないでしょう。


それにもかかわらず、余りに危機管理能力が欠如した事案が多いのは不可解としか言いようがありません。

 

一般社会の常識から乖離した特別な「常識」があるかのような振舞いは到底許されるものではありませんが、当事者たちはそのような一般的な受け止めができないほどに感覚が麻痺しているのかも知れません。
 

競技場内の出来事であれば「試合」に名を借りた様々な不法行為・違法行為が罷り通るのだとすれば、そのようなスポーツは反社会的存在でしかなく、断じてその存在を認めることはできません。
 

こうした事案が発生してしまう背景には、一例として、死者まで出しながら一向にガバナンスの改善がみられず、曖昧な姿勢を引き摺りながら時間切れフェード・アウトを待っているかのような日本相撲協会に対し、毅然とした態度がとれない日本の社会情勢が横たわっているような気がするのは私だけでしょうか。
 

アメフトであろうと、相撲であろうと、規範を逸脱したものには相応の罰則が粛々と適用される、当たり前の世の中でありたいと願うばかりです。スポーツだからと別枠の「常識」を当てはめようとするなど、言語道断だといえます。

 

本件も早々に司直の手に委ねられるべきではないでしょうか。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180516-00000097-dal-spo