熱海市長選 公開討論会 | 経済評論家・政策アナリスト 池田健三郎オフィシャルブログ「健々囂々」(けんけんごうごう)Powered by Ameba

熱海市長選 公開討論会

昨日は、明日告示される熱海市長選挙を前に、地元の(社)熱海青年会議所が主催する、「候補予定者による公開討論会」が開かれ、私はコーディネーター務めるために熱海市に出かけてきました。


町の中心部にあり市役所庁舎に隣接する熱海観光会館を会場に、19時から開催されましたが、金曜日の夜という時間帯にもかかわらず、600席の会場に700名以上の聴衆や取材陣が訪れ、市民の市長選挙に対する関心の高さが窺えました。


立候補予定者は、現市長として2期目を目指す斎藤栄さんと、挑戦者となる田島秀雄さん(静岡県議)のお二人。事前に両陣営から提出していただいていた政策アンケートの結果を聴衆に配布し、これをもとに(1)自己紹介と現市政の評価、今選挙で問われるもの、(2)重要優先施策3つ、(3)まちの活性化(経済振興策)、(4)安心・安全政策(医療・介護・社会保障・防犯防災等)、(5)持続可能な市政の確立(行財政改革、行政サービス向上等)、(6)子供をめぐる諸政策(市の教育方針、子育て支等)、(7)その他の政策、のそれぞれについて意見表明と討論を行いました。


内容は非常に充実したものとなり、賞味110分の討論時間はあっという間に過ぎてしまいました。お二人の真摯な討論が多くの聴衆をひきつけていたと感じています。


熱海といえば、日本人で知らない人はまずいないであろうという、圧倒的な知名度を持つ著名市ですが、今日では静岡県下一位の高齢化率や生活保護率など、市民生活は決して楽なものではありませんし、市の財政状況も極めて厳しく、昭和28年に建てられた庁舎の改修すらままならない状況に至っています。


こうしたなかで、市民の皆さんが真剣に市長選挙に臨もうとしているのは、1つの救いでもあると感じました。このお二人のどちらが当選されても、熱海市の前途は多難といわざるを得ませんが、ぜひ選挙を通じて市民の当事者意識がさらに高まり、投票率が向上し、市民上げてまちの再建を図っていくムード作りができればよいと感じたところです。


それにしても、主催者である(社)熱海青年会議所の皆さんの活躍は見事なものでした。私がコーディネーターをお引き受けするただ1つの条件として「会場を必ず満席にすること」をあげたのですが、見事これに応えてくださったことは本当にすばらしい。これからも、まちづくりの若きリーダーとして地元を引っ張って行っていただきたいと願っています。



池田健三郎オフィシャルブログ「健々囂々」(けんけんごうごう)Powered by Ameba