長生き | 経済評論家・政策アナリスト 池田健三郎オフィシャルブログ「健々囂々」(けんけんごうごう)Powered by Ameba

長生き

報道によれば、2009年の日本人の平均寿命は、三大死因である癌、心疾患、脳血管疾患および肺炎による死亡率の減少を主因に男性79.59歳、女性86.44歳となり、ともに過去最高となったことが、厚生労働省から発表されました。女性は25年連続で世界1位、男性は世界5位(前年は4位)だそうです。


医学の進歩によって寿命が延びることは、それ自体喜ばしいことなのでしょうが、ここ数年の報道をみると、高齢者の貧困や社会保障の問題がいろいろと取り沙汰されていることもあって、寿命が長くなったこと自体をグッドニューズとして派手に扱う傾向は鳴りを潜めているような気がします。


これは、「いかに長く生きるか」も当然重要なのですが、それ以上に「いかに生きるか」、言い換えれば、いかにQOL(クォリティ・オブ・ライフ=人生の質)を高めるかに人々の関心が移っていることの現われなのかも知れません。